正月の飾り物にはどんな種類がある?選び方や飾るタイミングも紹介!

正月の飾り物にはどんな種類がある?選び方や飾るタイミングも紹介! ニュース&トピックス
(画像:Canvaにて作成)

(2025年12月1日更新)

「お正月の飾り物っていつから飾ればいいの?」
「どんなものを選べばいいの?」

毎年迎えるお正月ですが、飾り物の正しい意味やタイミングを知らないと、せっかくの準備も台無しになってしまうかもしれません。

間違った作法で神様をお迎えするのは避けたいですよね。

この記事では、年神様を気持ちよくお迎えするための、お正月飾り(しめ飾り、門松、鏡餅)の正しい選び方、飾る時期、そして片付け方までを徹底解説します。

近年のトレンド2026年の干支飾りのヒントも満載でお届けします!

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◆お正月飾りの基本!年神様を迎える「意味」と「役割」

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年末になると玄関やリビングに正月飾りを飾る習慣がありますが、「何のために飾るのか」を改めて知ることで、より丁寧な気持ちで新年を迎えることができますよ。

♢正月飾りは「年神さま」を迎えるための大切な準備

正月飾りには、

  • 家を清める
  • 神さまを迎える準備が整っていることを表す
  • 家族の一年の無事を祈る

といった意味があります。

昔から日本では、お正月に「年神様(としがみさま)」という神様が各家庭を訪れると考えられていました。年神様は、その年の幸せや豊作をもたらしてくれる大切な神様です。

そんな年神様に自分たちの家がわかりやすいように、「ここが私たちの家です!」という目印として、正月飾りを飾る習慣が生まれました。

♢正月飾り「門松、しめ縄、鏡餅」の正しい意味を解説!

正月飾りには、主に3つの種類(門松・しめ縄・鏡餅)があり、どれも「年神さまを迎えるための大切な役割」が込められています。

ここでは、代表的な飾り物とその意味を、わかりやすくご紹介します。

しめ飾り(しめ縄)


しめ飾りは、玄関やドアに飾られる縄を使った飾り物です。

意味】:

・家の中を清める
・よくないもの(邪気)が入ってこないようにする

家庭によってはシンプルなものから華やかなものまで様々。
子どもにも「この縄が家を守ってくれるんだよ」と伝えると、興味を持ちやすくなりますよ。

門松(かどまつ)


門松は、玄関や門の両側に置く竹と松を使ったお正月の象徴的な飾り

意味】:

・年神さまが家に来るための“目印”
・「ここに来てね!」と神さまに伝えるサイン

マンションやアパートでは大きな門松を置くのが難しいですが、卓上サイズのミニ門松なら飾りやすく、子どもも飾り付けに参加できますね。

鏡餅(かがみもち)


鏡餅は、お正月に最もよく見かける飾りで、丸いお餅を重ねたもの

意味】:

・年神さまへのお供え
・まるい形は「円満」や「調和」を表す
・家族が一年を健康に過ごせるように願う

最近は落としても割れない樹脂製の鏡餅や、食べられるお餅が入っているものなど選択肢が豊富です。

それぞれに大切な役割があるんですね!

♢知っておきたい!現代の暮らしに合う正月飾りの最新トレンド3選

昔ながらの渋いお正月飾りも素敵ですが、最近のお正月飾りは、昔からの意味を大切にしながらも、現代の暮らしに合わせて少しずつ変化しています。

ここでは、近年のトレンドに合わせた多様なお正月飾りをご紹介します。

1. 家族で作れる!手作りお正月飾り

子どもたちと一緒に作れる簡単な飾りが人気です。折り紙や身近な材料で作れるものも多く、家族で作る時間を楽しめます。

特に小さなお子さんがいるご家庭では、お正月の意味を伝えながら一緒に作成することで、日本の伝統文化への理解を深める良い機会にもなりますよ。

💡手作り飾りのアイデア💡
  • 折り紙のしめ縄リース:色とりどりの折り紙で梅の花や松、鶴などを折って、リース型のベースに飾り付けます。不器用な方でも、シンプルな折り方の組み合わせで十分素敵に仕上がります。
  • フェルトの門松風飾り:フェルトを使えば、針と糸が使えなくてもボンドで接着できます。小さなお子さんでも安全に参加できるのが魅力です。
  • 松ぼっくりと木の実のアレンジ:公園で拾った松ぼっくりに金や銀のスプレーを吹きかけ、紅白の水引と組み合わせるだけで、ナチュラルでおしゃれな飾りに。

参考:手作り 紙のお正月飾り しめ縄リース(音声解説あり)

手作りのメリットは、コストを抑えられるだけでなく、毎年少しずつアレンジを加えて、家族だけのオリジナル飾りに成長させていける点です。
作った飾りは写真に残しておくと、お子さんの成長記録としても楽しめますよ。

2. どんな空間にも合う!おしゃれ&コンパクトな飾り

コンパクトでスタイリッシュな飾りが増えています。マンションのドアに合うミニサイズや、リビングの洋風インテリアに馴染む、モダンなリース型、ガラスや陶器製の商品など、場所を選ばず飾りやすいのが魅力です。

SNSの普及によって、お正月飾りも「映え」を意識したデザインが求められるようになってきました。伝統的な赤と金色の組み合わせだけでなく、白をベースにしたミニマルなデザインや、くすみカラーを取り入れた優しい雰囲気の飾りなど、多様なスタイルが登場していますよ。

💡人気のデザイン💡
  • モノトーン&ナチュラル系:白やベージュ、グレーを基調とした、北欧風のインテリアにも合うシンプルなしめ飾りが人気です。ドライフラワーや木の実を組み合わせることで、冬のインテリアとしても長く楽しめます。
  • リース型のしめ飾り:従来の横長タイプではなく、クリスマスリースのような円形デザイン。玄関ドアに掛けやすく、洋風の住宅にもマッチします。
  • 透明感のあるガラス製:鏡餅をガラスで表現したものや、透明なアクリルに水引を組み合わせた飾りなど、軽やかで現代的な印象を与えます。



マンションやアパートに住む人向けに、ドアフックに掛けられるミニサイズや、賃貸住宅でも使える粘着フック対応の軽量タイプが好評です。場所を選ばず、気軽に飾れる点が便利です。

3. ずっと大切にしたい!サステナブルな素材の飾り

毎年買い替えるのではなく、木や陶器、金属など、丈夫でサステナブルな素材で作られた飾り物が増加傾向にあります。環境に優しく、経済的な点も人気です。

SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、お正月飾りにも「使い捨てない」選択をする人が増えています。

従来は松の内が過ぎたら処分するのが一般的でしたが、年神様をお迎えする「心」が大切であれば、素材にこだわった飾りを丁寧に保管して毎年使うという考え方も広がっています。

💡長く使える素材の飾り💡
  • 天然木の鏡餅: 使うほどに深みが増し、一年を通してインテリアとして飾れるデザインもあります。
  • 陶器製の飾り物: 有田焼や九谷焼など、日本の伝統工芸品は、破損しない限り半永久的に使用できます。


◆【種類別】失敗しないお正月飾りの選び方とサイズの目安

【種類別】失敗しないお正月飾りの選び方とサイズの目安
Canvaにて作成

お正月飾りの違いやトレンドがわかったところで、ここでは家族みんなで楽しく新年を迎えるために、種類別に正月飾りの選び方をご紹介します。

2026年の干支である午年の飾りについてもご紹介します!

♢しめ飾りの種類と選び方

しめ飾りは、飾る場所(玄関か室内か)によってサイズと形を選びましょう。

玄関用

外からの目印になるよう、ドアの幅の3分の1程度を目安に、少し大きめのサイズを選びます。
マンションにお住まいの方は、場所を取らないコンパクトな輪飾りもおすすめです。

室内用

神棚やリビングに飾る小ぶりなタイプを選びます。梅の花や鶴亀など、華やかな飾りが付いているものが多いですが、これらは健康や長寿を願う縁起の良い意味が込められています。

♢門松の種類と選び方

門松は、設置場所や片付けの手間を考慮して選んで見てください。

タイプ特徴とメリットデメリットと注意点
本格派(生の松・竹)新鮮な香りと雰囲気で、最高の風情を楽しめる。正月が終わったら処分が必要(自治体のルール確認が必要)。
手軽派(造花・卓上タイプ)コンパクトで場所を選ばない(卓上、ミニサイズ)。毎年使えて経済的。本格的な香りや風情は出にくい。

マンションの玄関脇やお部屋の中には、毎年使える造花や陶器製の卓上ミニ門松が人気ですよ。


♢鏡餅の種類と選び方

鏡餅は、「手軽さ」と「食せるか」で選び方が分かれます。

  • プラスチック製:毎年使えて便利ですが、食べられません。
  • 個包装の生もち:本格的で、鏡開きの後に雑煮などに使えますが、賞味期限に注意が必要です。
  • 陶器やガラス製:モダンなデザインが多く、インテリア性が高いです。

飾る場所に合わせてサイズを選ぶのがポイントです。和室の床の間には大きめ、リビングの棚には中サイズ、キッチンカウンターにはミニサイズなどがおすすめです。

♢2026年は午年!幸運を呼ぶ干支飾りの選び方と飾り付けのヒント


2026年の干支は「午(うま)」年です。

午年は、躍進、運気上昇、健康を意味する縁起の良い年とされています。飛躍を願って、午の干支飾りを飾ってみてはいかがでしょうか?

置物選びのポイント

  • 玄関: 少し大きめの勇ましい午の置物を置き、活力ある一年を願う。
  • リビング: 和モダンやガラス、陶器など、インテリアに馴染むスタイリッシュな午の置物を。
  • 子ども部屋: 可愛らしい表情の小さな木製やフェルトの午の置物がぴったりです。

子どもたちには「午は元気よく走り、目標に向かって進むんだよ」など、干支にまつわる楽しい話をしながら、一緒に飾り付けを楽しんでみてくださいね!

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◆正月飾りを「飾る・片付ける」タイミングと注意点

正月飾りを「飾る・片付ける」タイミングと注意点
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正月飾りは年神様をお迎えするための大切な日本の伝統文化であることはお伝えした通りです。
ここでは、飾るべき適切なタイミングや片付け方についてもう少しご紹介します。

♢お正月飾りはいつから飾るべき?

お正月飾りには飾るのに適切な飾るタイミングがあります。ここでは、飾るのに最適な時期、避けるべき日など、簡単にわかりやすくご紹介します。

飾り始めの最適な時期

  • 12月13日以降:正月事始めとされ、この日から飾り始めるのが古来の風習です。
  • 12月26日以降:多くの家庭では、クリスマスが終わり次第、この時期に飾り始めることが多いです。
  • 12月28日「末広がり」の八が含まれるため、特に縁起が良いとされ、最適な日とされています。

避けるべき日とその理由

  • 12月29日: 「苦待つ」と解釈され、縁起が悪いとされています。
  • 12月31日: 「一夜飾り」として神様に対して失礼とされ、飾るのは避けるべきです。

飾る時期が短いともったいないと感じてしまう人は、12月13日以降に早めにお正月飾りをしてみるとよいかもしれませんね!

♢お正月飾りの片付けのタイミング・方法・注意点まとめ

お正月飾りは、その片付けにも適切な時期と方法があります。地域によって異なる習慣もあるので、それを理解し、丁寧に対応することが大切です。

「松の内」について:地域による期間の違い

松の内とは、正月飾りを飾っておく期間のことを指します。この期間は地域によって異なり、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。

地域の習慣に合わせて、片付けの時期を決めると良いですね。

鏡餅のとその他飾りの片付け時期

正月飾りの中でも、特に鏡餅は「鏡開き」という特別な日にお片付けをします。

  • 関東地方:1月11日(この日までに片付ける)
  • 関西地方:1月15日(松の内最終日と同じことが多い/この日までに片付ける)

鏡餅は、この日に木槌などで割って(切るのは縁起が悪いため避ける)お雑煮やおしるこにして食べ、年神様の力をいただくのが慣習です。

正月飾りの処分方法とその他の注意点

正月飾りの処分方法には、主に二つの方法があります。

  1. 神社での処分(どんど焼き)
    • 多くの神社では1月15日頃に「どんど焼き」(左義長)を行っています。この機会に正月飾りを持参し、感謝の気持ちを込めて火でお清め(焼納)してもらうのが最も伝統的な方法です。
  2. 自宅での処分
    • 神社に持参できない場合は、自宅でお清めをしてから処分します。
    • 手順: 白い布や新聞紙の上に飾りを置き、清めの塩を少しかけてお清めをします。その後、他のごみと混ぜないよう、新しいゴミ袋に入れて処分しましょう。

このように、正月飾りの片付けには、時期や方法に決まり事があります。
これらの習慣を大切にして、新しい年を気持ちよく迎える準備をしてくださいね!

◆この記事のまとめ

お正月飾りにはさまざまな種類があり、どれも年神様を気持ちよく迎え、一年の幸せを願うための大切な意味を持っています。

この記事では、お正月飾りの種類や飾る時期、そしてその由来についてご紹介しました。

ぜひこの機会にご家族で話し合いながら、お正月飾りの意味を改めて考えてみてはいかがでしょうか?この記事が、お正月飾りを飾る最適なタイミングや、自宅にぴったりの飾りを選ぶ参考になれば幸いです。

(執筆者:yuffy)