建ぺい率・容積率で家の大きさは決まる!家づくり前に必ず知っておきたい基本ルール

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(写真:AI・Canvaにて作成)

(最終更新日:2026年3月11日)

家づくりを考え始めると、間取りやデザイン、費用のことばかり気になってしまいますよね。

でも実はその前に、「その土地にどのくらいの家が建てられるのか」という大切なルールがあるのをご存知でしょうか?
これを知らないまま計画を進めてしまうと、あとから「思っていた家が建てられない」と気づいて戸惑うことも少なくありません。

この記事では、そんな家造りの大切なルールである『建ぺい率・容積率』の基本を図解でわかりやすく整理したうえで、敷地条件から家の大きさや費用の目安を具体的に把握できるシミュレーターの活用方法までご紹介します。

理想の家づくりを、安心して進めるための土台づくりとして、ぜひ参考にしてみてください。

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図解で納得!家を建てるなら絶対に知っておきたい2つのルール【建ぺい率・容積率】

『建ぺい率』と『容積率』は、その土地にどれくらいの大きさの建物が建てられるかを決める大切なルール!

家づくりを進めるうえで、ぜひ最初に知っておいていただきたい大切なルールが、「建ぺい率」と「容積率」です。

どちらも都市計画法や建築基準法で定められた基準であり、

  • 『その土地にどれくらいの大きさの建物が建てられるか』

を決める大切な指標です。

この2つを知らずに家の間取りや階数を決めてしまうと、あとから「設計のやり直し」や「建てられないとわかってショック!」という事態にもなりかねません。

土地選びの段階から、建ぺい率・容積率についてしっかりと把握・確認しておくことが大切です。

以下では、建ぺい率・容積率とはなにか、どのように計算するのか、どんなルールなのか、図解を使いながらわかりやすく解説していきます。

建ぺい率とは? 〜土地に対して建物を真上から見たときの面積がどれくらいか〜

図1

「建ぺい率(けんぺいりつ)」とは、土地の広さ(土地・敷地面積)に対して、建物の建築面積がどれくらいを占めるかを示す割合のことです。

建ぺい率の計算式は以下の通りです。

建築面積とは、建物を真上から見たときに、屋根がかかっている部分の面積を指します。そのため、2階建てであっても、建築面積は基本的に1階部分の面積となります。     

図1での建ぺい率の計算例:

  • 土地(敷地)面積:100㎡
  • 建築面積(1階の広さ):80㎡
  • 80㎡÷100㎡×100=80%

図1の場合、建ぺい率は80%ということになります。

  • ここで重要なのは、建ぺい率には地域ごとに上限が定められているという点です。

例えば、100㎡の土地を購入して、図1のように建築面積80㎡の家を建てたいと思っても、その土地の建ぺい率の上限が50%であれば、80㎡の広さでは建てることができないんですね。

建ぺい率に収まった建築面積でなければ建築確認が下りず、間取りを一から見直さなければならない場合もあるため、土地選びの段階で建ぺい率を確認しておくことが大切です。

ここまでを整理すると……、

建ぺい率のポイント
  • 建ぺい率が分かれば、建てられる1階部分の最大の広さが分かる
  • 建ぺい率とは、その土地にどれだけ建物を広げられるかの割合
  • 地域ごとの上限を超える家は建てられない
  • 土地選びでも間取り検討でも必ず確認しておきたい数字

容積率とは? 〜建物全体の広さに関わるルール〜

「容積率(ようせきりつ)」とは、敷地面積に対して、建物の延べ床面積がどれくらいまで許されているかを示す割合です。

容積率の計算式は以下の通りです。

延べ床面積とは、1階・2階・地下など、建物内のすべての階の床面積を合計したものを指します。たとえば、1階が80㎡、2階が80㎡の家の場合、延べ床面積は160㎡となります。

先ほどの図1を例に、容積率を計算してみましょう。

図1

図1での容積率の計算例:

  • 土地(敷地)面積:100㎡
  • 延べ床面積(1階 80㎡ + 2階 80㎡):160㎡
  • 160㎡ ÷ 100㎡ × 100 = 160%

この場合の容積率は160%となります。

  • 容積率も建ぺい率と同じく、地域ごとに上限が定められているため、注意が必要です。

仮に100㎡の土地の容積率の上限が100%であれば、延べ床面積は100㎡までしか建てられません。
つまり図1のような延べ床面積160㎡の家は建てられず、面積を減らすなど設計の見直しが必要になります。

このように容積率は、

  • 「どれくらいの広さの家が建てられるか」
  • 「何階建てにできるか」

といった建物全体のボリュームに関わる重要なルールです。

容積率のポイント
  • 容積率は「延べ床面積 ÷ 敷地面積 × 100」で計算する
  • 建ぺい率が建物の広がり方を決めるのに対し、容積率は建物全体のボリュームを決める
  • 地域ごとの上限を超える建物は建てられない

【建ぺい率・容積率】ルールが定められている理由とは?

家は土地があれば好きな大きさで建てられる、と思うかもしれませんが、実際にはそうではありません。

せっかく購入した土地なので、敷地面積に無駄なく広く大きな家を建てたくなる気持ちもわかりますが、実際には建ぺい率や容積率の上限を守って建てることになります。

では、なぜ地域によって建ぺい率と容積率の上限が決められているのでしょうか?

その理由をひとことで言うと、

  • 「住みやすく、安全で、無理のない街をつくるため」

です。

もう少し分けて詳しく整理すると、主に以下のような3つの目的があります。

① 災害に強い街にするため(防災・安全)

建物が敷地いっぱいに建ってしまうと、

  • 火事のときに延焼しやすい
  • 避難や消火活動がしにくい
  • 日当たりや風通しが悪くなる

といった問題が起こります。

そこで建ぺい率を制限し、建物の周りにある程度の空間を確保することで、安全性と生活環境を守っています。

② 生活環境を守るため(街並み・快適性)

もし容積率の制限がなければ、

  • 狭い土地に巨大な建物が建つ
  • 周囲が日陰になる
  • 人口が急に増える

など、暮らしにくい環境になってしまいます。

容積率は、その地域にふさわしい建物のボリュームを調整するルールとして機能しています。

③ インフラとのバランスを保つため(道路・下水・学校など)

街には、

  • 道路の広さ
  • 上下水道の処理能力
  • 学校や公共施設の規模

といった「受け入れられる人口の限界」があります。容積率を無制限にすると、想定以上に人が増えてインフラが追いつかなくなります。

つまり容積率は、地域のキャパシティに合わせて人口をコントロールする役割もあるんです。

建ぺい率と容積率が定められている理由!
  • 建ぺい率と容積率は、家づくりの自由を制限するためのものではなく、防災・住みやすさ・街のバランスを守るために定められています。
  • このルールがあるからこそ、日当たりや安全性が保たれ、安心して暮らせる街並みがつくられています。

土地を購入する前や、建物のプランを立てる前には、必ず建ぺい率・容積率を確認し、設計者や不動産会社としっかり相談しながら、無理のない理想の家づくりを進めてくださいね。

【完全無料!】クラフトマンの150工程シミュレーターを使って、敷地面積から家の見積もりをしてみよう!

建ぺい率や容積率で「建てられる家の面積や容積」がわかったら、次に気になるのは「その面積の中で、どんな家が、どれくらいの費用で建てられるのか」ということではないでしょうか?

そんなときに便利なのが、クラフトマン方式の「150工程シミュレーター」です。

クラフトマン方式のシミュレーターは、「材料費+工賃」という明快な計算方式で、家づくりにかかる費用を工程ごとに可視化できる便利なツール!

このシミュレーターでは、家づくりの工程を「見える化」して、各部分の工事内容とおおよそのコストを把握することができます。

クラフトマン方式のシミュレーターの特徴
  • 家造りに関わる150以上の工程を網羅しており、基礎工事から外構工事まで詳細に費用を把握可能
  • 各工程ごとに相場の目安が表示されるため、見積もりや資金計画の参考になる!
  • 間取りや構造ごとのカスタマイズができ、リアルに近い予算シミュレーションができる!
  • 工事内容が「どこに、いくら、なぜかかるか」を明確にし、施主が安心して家づくりに取り組めるようサポート

クラフトマン方式の150工程シミュレーターでは、敷地面積や建ぺい率、容積率などの基本情報を入力するだけで、建築面積や延べ床面積を算出し、建てたい家の見積もりを手軽に確認できます。

以下ではシミュレーターの使用方法を解説していますので、ぜひご自身の土地に建てられる家の見積もりに活用してみてくださいね。

🔻動画もチェック!🔻

①まずは「敷地面積」を入力して、家の大きさを決める

150工程シミュレーターでは、最初に「敷地面積」を入力します。

ここでは仮に100㎡を入力していますが、この数値(敷地面積)を入力するだけで、多くの部分は自動で計算されます。

建ぺい率や容積率がわかっている場合は、タブを開いて対応するものを選んで下さい。下記例では、建ぺい率60%、容積率150%をそれぞれ選択しています。


例えば、敷地面積が100㎡で、建ぺい率が60%なら――

100㎡ × 60% = 建築面積は60㎡まで

となります。つまり、1階部分の建物の面積は60㎡以内に収める必要があります。

さらに、容積率が150%だった場合、

100㎡ × 150% = 延床面積は150㎡まで

となり、2階建てや3階建てなど、合計の床面積を150㎡以内で設計することが求められます。

この「延床面積」が、シミュレーターで計算される家づくりのベースになります。


②住宅仕様を決めて、家の基本スタイルを決める

敷地面積を入力したら、次に設定するのが「住宅性能・仕様」です。
ここでは、家の階数居室の数を入力し、住まいの大まかなスタイルを決めていきます。


■ 階建て(何階建ての家か)

シミュレーターでは、1階建て・2階建て・3階建ての中から階数を選択できます。
この設定は、延床面積の配分に大きく関わってきます。

たとえば、延床面積が120㎡なら――
2階建ての場合は「1階60㎡+2階60㎡」、
3階建てなら「1階40㎡+2階40㎡+3階40㎡」といったイメージで、設計が変わってきます。

階数を変えてシミュレーションすることで、限られた敷地をどう使うか、空間設計の可能性が広がります。

■ 居室の数(部屋数)

居室とは、寝室や子ども部屋、書斎など、人が主に過ごす部屋のことです。

シミュレーターでは「居室の数」を入力することで、部屋数に応じた内装工事や設備工事のコストが自動的に計算されます。


たとえば、部屋数が増えれば、その分だけ壁や扉、窓、照明、コンセントなどが必要になります。
「何人家族で、どんな暮らし方をしたいか」をイメージしながら、最適な部屋数を選んでみましょう。

ここまでで、家全体の広さや住宅仕様を決めてきました。

実はここまでの入力だけで、簡易的な見積もりはすでに完了しています。
シミュレーター画面を下までスクロールすると見積金額が表示されているので、ぜひチェックしてみてください。

ではここからは、その他の工事が見積もりにどのように関係してくるのかを見ていきましょう。

③建物の構造:基礎工事と大工工事

まずは基礎工事と大工工事について見ていきます。


家の土台となる基礎工事と、柱や梁などの骨組みをつくる大工工事。ここは、家の「強さ」と「寿命」を左右する重要な部分です。

シミュレーターでは、〈詳細・オプション〉のタブを開くことで「ベタ基礎コンクリート」や「根切り」「砕石」などといった工程にどのくらいの費用が必要になるか確認できます。

どのくらいの工程があって、どのくらいの費用が必要なのか、ぜひチェックしてみて下さい。


構造の種類によって耐震性能も変わるので、コストと性能のバランスを考える参考になります。

④建物の外と内:屋根工事・外装工事・内装工事

屋根や外壁は、家の顔。素材やデザインによって印象も耐久性も変わります。
また、室内の壁や床などの内装も、選ぶ素材や仕上げ方で費用が大きく変動します。


シミュレーターでは、屋根、外装についても〈詳細・オプション〉タブを開くと、各項目について、どのような工程があり、それぞれの費用がどのくらいなのか、その目安を確認できます。

屋根や内装の項目では、オプション(太陽光パネル、稼働棚、収納式物干しセットなど)も追加できるので、必要なものを設定して見積もりを出すことができます。


⑤電気と水道とガス

電気や水道、ガスなどは見えにくいけれど絶対に必要なインフラ工事です。
照明、コンセント、配線、水道管、ガス管など、生活を支える設備がここに含まれます。


シミュレーターでは、各設備の設置数や仕様に応じた費用を調整できるので、暮らし方に合わせたプランが立てられます。


⑥水回り(システムバス・キッチン・トイレ)

キッチンやバスルーム、トイレなどは、家づくりの中でも特に費用がかかる場所です。
デザインや機能性の幅も広く、「どこまでこだわるか」で予算が大きく変わります。


シミュレーターでは、システムキッチン、ユニットバスなど、必要な数だけ入力することができるので、欲しい数を入力してどのくらいの費用が必要になるのか、簡単に把握することができます。

また、システムキッチンやユニットバス、トイレなどは、好きなメーカの商品をネット上から検索し、その金額を手入力すると、その金額が見積もりに自動的に反映されます。

「キッチンはこだわりたいけど、トイレは必要最低限で済まそう」など、家族で相談しながら見積もりを調節してみてくださいね。


⑦リビング・ダイニング(窓のある部屋)

家族が集まるLDKは、開放感やデザイン性を重視したいところ。
広さ、窓の数、天井の高さ、床材の質など、こだわり次第でコストが膨らみます。


このシミュレーターでは、(リビングを含む)全ての部屋に「室内ドア1つ、窓を2つ」付けることを基本設計にしています。

そのため、「住宅性能・仕様」のところで部屋数を4と設定すると、4×2で8個の窓で算出されるようになっています。

窓の数、大きさは、部屋によって(リビングなのか、寝室なのか)設置するものも変わってくるので、適切な数を入力してみてください。

ちなみにシミュレーターで選択できる縦すべり出し窓は、廊下などに配置される日射取得、換気、装飾用の窓となっています。

窓の仕様はすべてトリプル樹脂サッシとなっています。


⑧納戸・ウォークインクローゼット(窓のない部屋)

収納スペースも家づくりでは大事なポイント。
納戸やウォークインクローゼットは、居室とは違いシンプルに仕上げることが多いですが、意外とコストがかかることも。


納戸やウォーキングクローゼットといった部屋には窓が必要ないこともあります。そういった場合は、部屋数を変更するのではなく、窓の数を減らすことで対応してください。

また、このシミュレーターでは、扉は開き戸が基本として設定されています。こちらを引き戸等に変更したい場合は、職人と相談しつつ、適切な金額を手入力することもできます。


⑨外構工事(玄関まわり、駐車場、植栽など)

建物が完成しても、玄関アプローチや駐車スペース、庭などの「外まわり」が整っていなければ暮らしにくいもの。
外構工事の内容によって、総費用は大きく変わります。


外構・オプションの項目では、「駐車場」「フェンス」「ウッドデッキ」などの中から必要なものを選び、個数や外構のおおよその面積を入力することで、家の外まわりを含めた総コストを算出できます。

外構工事は内容によって費用差が出やすい部分でもあります。
見積もり段階では必要最低限にとどめておき、家が完成してから少しずつDIYで整えていくのも楽しみのひとつですね。


この記事のまとめ

家づくりは、間取りやデザインを考える前に「その土地にどんな家が建てられるのか」を知ることがとても大切です。

建ぺい率や容積率を把握しておくことで、無理のないプランづくりができ、あとからの設計変更や予算オーバーを防ぐことにもつながります。

そして、建てられる家の大きさが見えてきたら、次に気になるのは「実際いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。

クラフトマン方式のシミュレーターなら、敷地条件や希望の仕様を入力するだけで、家づくりにかかる費用の目安を具体的に確認できます。
数字で見えてくると、理想の暮らしがぐっと現実に近づいてきます。

まずは気軽に入力してみて、あなたの土地にどんな家が建てられるのか、そしてどれくらいの費用感になるのかを体感してみてください。
家づくりの第一歩として、きっと役立つはずです。

(執筆者:yuffy)


【注意事項】
※1 当社は見積もりシミュレーションの結果に関して、いかなる保証もいたしません。
計算結果は、ご入力頂いた情報を元に、所定の演算(計算式)でシミュレーションされたものです。注文住宅・リノベーション・リフォームの見積もりの目安としてご利用ください。
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