離乳食初期に旅行…お休みしても大丈夫?迷っている方への安心ガイド

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写真:Photo AC

離乳食が始まったばかりの赤ちゃんとの旅行。楽しみに思う一方で、「離乳食はどうしよう」「一時的にお休みしてもいいのかな」と悩む方も多いのではないでしょうか。

せっかくの旅行が準備不足でバタバタしたり、赤ちゃんがご機嫌ななめで楽しめなかったりするのは避けたいですよね。

今回は離乳食初期の赤ちゃんとの旅行で知っておきたい、お休みの考え方やあると便利なグッズを具体例を挙げて解説します。

親子ともに安心して旅行を楽しめるよう、離乳食初期の基本の考え方を把握しましょう。

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離乳食初期の旅行中はお休みしても問題なし!安心できる理由とは

離乳食初期に旅行する場合は、離乳食はお休みにして授乳やミルクのみにするのもひとつの方法です。

「本当に大丈夫?」と心配な方のために、旅行中は離乳食をお休みしても大丈夫な理由を解説します。

栄養面の心配が少ない

離乳食初期の赤ちゃんにとって、栄養源のメインは授乳やミルクです。

この時期の離乳食は「栄養を摂ること」よりも「食事に慣れること」が目的。数日間お休みしても、授乳やミルクをしっかり飲んでいれば、栄養面への影響はほとんどありません。

旅行先で赤ちゃんが食べてくれなさそうだったり、準備が大変そうに感じるときは「今回は離乳食はお休みしよう」「授乳で対応しよう」と柔軟に考えることが大切です。

参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

離乳食準備による荷物の増加を避けられる

旅行中に離乳食を用意するとなると、食器・スタイ・スプーン・ベビーフード…と、どうしても荷物が多くなりがちです。

慣れない場所で赤ちゃんが食べやすい環境を整えるのは、思っている以上に気を使います。

「せっかくの旅行だったけど、疲れて終わった…」なんてことにならないよう、離乳食は無理に続けようとせずに、旅行を楽しむことを優先するのも選択肢のひとつです。

離乳食初期の旅行中にお休みするか迷ったときの判断ポイント

離乳食初期の旅行中は「お休みしても良い」とわかっていても、いざ決めようと思うとやっぱり迷ってしまう…という方も多いですよね。

そんなときは、以下の視点から考えてみましょう。自分と赤ちゃんにとって、ちょうどいい選択が見つかるはずです。

赤ちゃんは離乳食の時間を楽しんでいる?

離乳食が始まって間もない時期は「離乳食を食べない」「スプーンを嫌がる」お子さんも少なくありません。

もし、赤ちゃんが食にあまり興味を示していないようであれば、無理に続けずにお休みするのも良いでしょう。

一方で、食事が好きで離乳食の時間を楽しみにしている赤ちゃんは、離乳食をお休みすると不機嫌になったり、ぐずってしまう可能性も考えられます。

離乳食を好きな赤ちゃんの場合は、旅行中も無理のない範囲で続けてみるのもひとつの方法です。

旅行は1泊?数日?期間も判断材料に

旅行が1~2日程度の短期間であれば、離乳食をお休みしてもあまり大きな影響はないでしょう。

ただし、旅行期間が1週間以上など長期になる場合は、再開した際、ペースを取り戻すまでに時間がかかる可能性があります。

旅行が長期になる場合は市販のベビーフードを活用したり、離乳食を提供してくれる飲食店や宿泊先を選ぶなどの工夫をしながら、旅行中も離乳食を続ける方法を検討するのも手です。

旅行の日数に合わせて「全てお休みする」か「無理のない範囲で続ける」か、柔軟に対応していけると良いでしょう。

環境の変化で食べなくなることはない?

旅行先で離乳食を食べさせようとしても、普段と違う環境だと緊張したり気が散って食事に集中できなかったりして、うまく食べられない赤ちゃんもいます。

そんなときに無理に食べさせようとすると、離乳食の時間が嫌になり、より食べなくなってしまうかもしれません。

赤ちゃんの様子や性格に合わせて「今日はお休みでもいいよね」と受け止めてあげることも、離乳食も旅行も気持ちよく楽しむための選択肢のひとつです。

離乳食初期の旅行中もお休みせずに続けるなら?あると便利グッズ

離乳食初期の旅行中、お休みするのもアリだけどうちの子は食べるのが好きだから…という理由で、離乳食を続けたい方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、旅行中はただでさえ荷物が増えがち。離乳食のことに気を取られすぎずに旅行を楽しむために、必要なものを絞って準備することが大切です。

準備が手軽で衛生面も安心「ベビーフード」

ひと言でベビーフードと言っても、実は大きく2種類に分かれます。

ドライタイプ
粉末・フレーク・フリーズドライなど、水やお湯や加えて食べさせるタイプ。少量ずつ小分けされているため、量の調節がしやすい点がメリット。

ウェットタイプ
瓶詰めやレトルトパウチなど。開けてそのまま食べられるため、準備が手軽で便利。

旅行の行き先やシチュエーションに合わせて、使いやすいタイプを選んでおくと安心です。

なお、初めての味だと赤ちゃんが警戒して食べてくれないケースもあります。旅行前に試し、味に慣れる機会を作っておくと良いでしょう。

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水やお湯は「水筒」「ペットボトル」で持参

ベビーフードを溶かしたりスプーンの汚れを軽く洗ったりと、水やお湯は旅行中にも重宝するアイテムです。

特に魔法瓶タイプの水筒であれば温度をキープしやすく、旅行先でベビーフードを温めることもできます。

調乳に洗い物にとさまざまな場面で活躍してくれるため、準備しておくと安心です。

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洗い物を減らせる「使い捨てスプーン」

旅行中は洗い物をしにくい場合が多いため、使い捨てスプーンを用意しておくと、後片付けが楽になります。

ただし、赤ちゃんによってはスプーンが変わると食べなくなるケースも。旅行前に、スプーンが変わっても問題ないか確認しておくと良いでしょう。

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お皿代わりに活用できる「紙コップ」

離乳食初期は食べる量が少ないため、小さめの紙コップをお皿代わりに使うと、ちょうど良いサイズ感で持ちやすく、食べさせやすくなります。

使った後はそのまま捨てられるため、洗い物の手間がなく、衛生面も安心です。

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荷物と手間を減らす「使い捨てスタイ」

離乳食初期はこぼすことが多いためスタイは欠かせないアイテムですが、旅行中は洗ったり乾かしたりするのが難しいケースもあります。

そんなときに便利なのが、使い捨てスタイです。使い終わったらそのまま捨てれば良いので、後片付けの手間がかかりません。軽くてかさばらないため、持ち運びやすい点もメリットといえます。

さまざまな柄があるので、赤ちゃんの好みや気分に合わせて選ぶのも楽しいでしょう。

おすすめ商品:使い捨てエプロン

離乳食初期の旅行!お休み後の再スタートをスムーズにするコツ

離乳食を旅行中はお休みしてリフレッシュできたものの、「ちゃんとまた食べてくれるかな…?」と心配な方もいるかもしれません。

ここでは、離乳食のお休み後にスムーズに再スタートするためのコツをご紹介します。

好きな食材から始めて食への抵抗感を防ぐ

離乳食を再開するときは、赤ちゃんがお休み前によく食べていた食材や慣れた味から始めるのがポイントです。

  • おかゆ
  • 食べ慣れたベビーフード
  • お気に入りの野菜(にんじん、キャベツなど)

「知っている味」は赤ちゃんに安心感を与え、「食べたい!」気持ちを引き出すきっかけになります。

再開初日は少量からゆるやかにリズムを戻そう

旅行中の環境の変化で、赤ちゃんが少し敏感になっている場合もあります。

再開後は、安心して食べられる環境作りを意識しましょう。落ち着いた環境で安心できると、自然に食欲が戻りやすくなります。

  • お気に入りのスプーンを使う
  • 大人も一緒に食卓に座って食べる
  • 楽しく食べられる量を優先する

再開前より食事量が減るケースもありますが、無理に完食を目指す必要はありません。

完食していなくても「しばらくお休みしてたからね」「続けていれば食べるようになるよね」と前向きにとらえ、赤ちゃんのペースを大切にしましょう。

まとめ|離乳食初期は「完璧」より「安心」を優先しよう

離乳食は栄養をとることだけが目的ではなく、「食事の時間って楽しい」という気持ちを育むことも重要です。

離乳食初期の旅行中は「お休みしてはダメ」「なんとか続けないと」という気持ちになるかもしれませんが、旅先では普段通りにいかないことも多いもの。無理をすると親子ともに負担が大きくなってしまいます。

赤ちゃんにとっては、旅行そのものが貴重な経験です。旅行先での状況に合わせて、無理のないちょうどいい形を見つけていきましょう。

(執筆者:渡辺ゆき)