子どもの成長を祝う大切な行事「七五三」。いざ準備を始めると「費用って誰が出すの?」「平均いくらかかるの?」と頭を悩ませるご家族も多いのではないでしょうか。
親世代と祖父母世代の金銭感覚の違いから、ちょっとしたモヤモヤが生じることも…。
この記事では、七五三の費用の平均相場や誰が負担するのが一般的なのかをわかりやすく解説します。
さらに、事前に起こりがちなトラブルを防ぐポイントもご紹介。家族みんなで笑顔あふれる七五三の思い出を作るために、ぜひ参考にしてくださいね!
七五三の費用は「誰が出す」のが正解?慣習とマナーを解説

「七五三の費用、誰が出すべき?」実は、明確な「これが正解!」というルールはないんです。家庭や地域の慣習によって、かなり違いがあります。
最新調査によると、費用負担の傾向は、
- 「両親のみ負担」:48.0%
- 「祖父母が1~3割援助」:17.2%
- 「祖父母が4~6割援助」:12.8%
と、「両親のみ負担」が多い傾向にある事が分かります。※参考:2024年9月調査(株式会社うるる)
親・祖父母の一般的な費用分担と地域による違い
基本的には、子どもの衣食住関連は親が負担するという考え方が主流。でも、七五三は家族みんなで祝う特別な行事なので、祖父母が全額または一部を負担することも珍しくありません。
関東圏では両親主体の負担が多い傾向にある一方、関西や地方では祖父母が積極的に費用を出すケースが目立ちます。
特に「初孫」や「長孫」となると、祖父母がウキウキと「出させて!」というケースも多いようです。
世代間ギャップもあり、
- 30〜40代の親世代:衣装は「レンタルで十分」派が70.4%※参考:2024年9月調査(株式会社うるる)
- 60〜70代の祖父母世代:「購入して形に残す」「高額衣装購入の慣習」が根強い
と、写真撮影も親世代は「シンプルに」、祖父母世代は「豪華に」という傾向がありました。
親世代の費用対効果重視と祖父母世代の伝統的価値観の違いに基づいて、七五三業界でもターゲットによっておススメする商品に違いがあるようです。
円満に決めるための事前相談のポイント
費用負担のゴタゴタを避けるコツは、早めの話し合いにあります。
まず、早い段階で基本方針を決めましょう。
- 「親が基本負担し、祖父母はサポート」など大枠を最初に確認。
- 「衣装代は母方実家、初穂料は父方実家、写真代は両親」というように、具体的に分担
このように進めるとスムーズです。
合意内容はLINEやメモで記録しておくと、後々の「言った・言わない」トラブルを防げますよ。
大切なのは金額だけでなく「どんな七五三にしたいか」という気持ちです。
親世代は「シンプルに」、祖父母世代は「伝統重視で」と価値観が違うこともあるので、イメージのすり合わせをしておくと安心です。
七五三の平均相場とかかる費用の内訳

2024〜2025年の最新データによると、七五三の総費用の平均は8〜15万円。
一見「そんなに!?」と思うかもしれませんが、中央値は4~7万円ですので、実質この辺りが一般的な金額になるでしょう。※参考:2024年9月調査(株式会社うるる)
家庭によってかなり幅がありますが、主な費用項目を知っておくと予算計画が立てやすくなりますよ。
衣装・写真撮影・お参りの相場と選び方
衣装費用の平均は2〜10万円。レンタルなら1〜3万円、購入すると5万円以上が一般的です。
衣装選びのポイントは、子どもの好みと動きやすさ。特に元気いっぱいの3歳児は着崩れしやすいので、着付けが簡単な工夫がされた衣装だとホッとします。兄弟姉妹で使い回せるデザインを選べば、長い目で見て家計に優しいですね。
写真撮影はスタジオ撮影が4〜10万円、出張撮影が2〜5万円。インスタ映え重視のプランだと+2万円ほどかかることも。それぞれのメリット・デメリットを知っておくと選びやすいです:
- スタジオ撮影:プロ品質の仕上がりが魅力だけど予約争奪戦も
- 出張撮影:自然な表情が撮れるけど、お天気次第…
お参り関連では、初穂料(お賽銭)が5,000〜30,000円程度。有名神社ほど高額になる傾向が。また、「混雑回避のための平日参拝」を選ぶ方も増えていて、休暇取得コストなども考慮が必要です。
その他、家族での食事会(1人3,000〜5,000円×人数分)や内祝いなども忘れずに計画しましょう!
費用を抑えるコツ
予算内で素敵な思い出を作るためのワザをご紹介します!
衣装費用の節約術:
- リサイクル市場を活用(前年度衣装が半額になることも!)
- 性別を問わないデザインで兄弟間での使い回しを狙う
- 「部分レンタル」で訪問着だけレンタル、小物は手持ちで代用
また、一定額以上を購入するとパパママの衣装を無料レンタルしてくれるサービスがあることも。お住まいの地域のお店をチェックしてみて下さいね。
写真撮影の選び方:
- 平日・早朝の割引プランを利用
- 前撮りと当日撮影を分けて申し込む
- 信頼できる家族友人に撮影を依頼(費用0〜1万円に!)
交通費や駐車場代、突然の衣装直しなどの「隠れ費用」対策として、総額の10%を予備費にしておくのもおすすめです。
七五三の費用トラブルを未然に防ぐための対策

七五三の費用で実際に合ったトラブルをいくつかご紹介します。
実際のケースを知る事で、事前に対策ができることもあるので、参考にして下さいね。
よくある費用トラブルと解決法
事例1:義両親が高級着物を勝手に購入…
→解決策:「子どもの形見になる素敵な品」として感謝しつつ受け取る、または事前に「子どもの成長に合わせた衣装が良い」と伝えておく
事例2:祖父母が招待したい人が多すぎる!
→解決策:Zoom中継も取り入れて、遠方や会場に入りきらない方にはオンライン参加してもらう
事例3:「あとから請求」で驚く
→解決策:事前に費用分担をLINEグループなどで共有し、「誰が何を負担」かを明確にしておく
一番多いトラブルは「言った・言わなかった」の認識違い。大事な決定事項は必ず記録に残しましょうね!
まとめ
七五三の費用負担は明確なルールがなく、「両親のみ負担」が約半数、「祖父母が一部負担or全額負担」が半数という事が分かりました。
費用の平均総額は8〜15万円ですが、中央値は4〜7万円とより現実的な金額。主な費用は衣装(2〜10万円)、写真撮影(2〜10万円)、お参り初穂料(5,000〜30,000円)で、家族の食事会や内祝いも含めて計画しましょう。
トラブルを避けるコツは、早めの話し合いと役割分担を明確化しておくこと。
七五三は子どもの成長を祝う大切な節目です。費用の問題に振り回されず、家族みんなで協力して温かい思い出を作りましょう。
事前準備と話し合いで、子どもが主役の素敵な行事になりますように。
(執筆:あい@SEOライター)