食品の中毒性　やめられない止まらない、食べるとどんどん消費してしまうワケ─揚げ物、甘い、甘辛い、こってり、濃厚─

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2025.05.31

「もうひと口だけ食べたら終わりにしよう」「半分だけ食べて、残りは明日に取っておこう」　食べ始める前はそう思っていたのに、気づけば全部食べてしまっていた、そのような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

食品の中毒性には、実は理由があります。揚げ物や甘いもの、こってりした食べ物などは、確かにおいしく、幸せな気持ちにさせてくれますが、食べすぎには注意が必要です。

今回は、食品の中毒性、食べるとどんどん消費してしまうわけを解説します。

なぜ、食べるとどんどん消費してしまうのか
- 食事は脳の幸せホルモンの分泌を促す
- 脳がエネルギー不足だと勘違いする
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まとめ

なぜ、食べるとどんどん消費してしまうのか

人間の生活に欠かすことのできない「食事」ですが、摂取する栄養素は、私たちの脳に複雑な影響を及ぼしています。ここでは、なぜ食べ始めると止まらなくなるのか、その理由について紹介します。

食事は脳の幸せホルモンの分泌を促す

食事をすると、脳の「ドーパミン」という神経伝達物質の分泌が促されます。

ドーパミンは、幸せホルモンとして知られ、快楽や満足感をもたらします。

ドーパミンの分泌を促す栄養素として、砂糖や脂肪があります。

スナックやジャンクフードには、多くの砂糖や脂肪が含まれているため、ドーパミンの分泌が促され、幸福感を得ることができます。

このドーパミンは、タバコや薬など、依存性のあるものでも分泌されることが分かっています。

つまり、スナックやジャンクフードなどの食品は、食べると止まらなくなる「中毒性」を持っているのです。

脳がエネルギー不足だと勘違いする

砂糖を多く含む食品を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、その後急降下します。

血糖値が急激に下がると、脳がエネルギー不足だと勘違いし、もっと食べなければと食欲を増進させます。

このような状態が続くと、食事をしたばかりなのにすぐにお腹が空いてしまう、という状態になってしまい、食べるとどんどん消費してしまう現象が起こりやすくなります。

フライドチキン、ハンバーガー、唐揚げ、フライドポテト、ポテトチップス……これらに「甘辛」タレが加わると、ますます中毒性がまします。
「フライドポテト」は油で揚げているから美味しくて中毒性があるのですが、別にじゃがいもが好きとは限りません。「オニオンリング」は美味しくて食べると止まりませんが、別に玉ねぎが好きなわけではないのです。