
連絡帳って、何をどう書けばいいんだろう…?
初めての小学校生活では「連絡帳って、何を書いたらいいの?」「先生にとって迷惑じゃないかな?」と悩む保護者の方も多いはずです。
私自身、元小学校教諭として12年間、連絡帳を読んできました。
この記事では現場での経験から、
- 小学校での連絡帳の使い方
- 好印象な連絡帳の書き方
など、連絡帳を“うまく活用するためのコツ”をお伝えします。
家庭と学校をつなぐ大切なツールとして、気負わず上手に付き合っていきましょう!
小学校の連絡帳とは?保育園との違い
通っていた保育園や幼稚園によっては、就寝時間、起床時間、食べた物の内容などを毎日記録し、連絡帳でやり取りするのが当たり前、という場合もありますよね。
しかし、小学校ではそのスタイルが少し変わります。
基本的に、連絡帳は「何か伝えたいことがあるときだけ」使うものという認識が一般的です。
保育園や幼稚園では複数担任がいることも多いですが、小学校は基本的に担任ひとり。最大で35人の子どもの保護者と毎日連絡帳のやり取りをするのは、現実的にとても大変です。
私も教員時代、連絡帳の返事は、朝のスキマ時間や給食を高速でかきこんだ直後など、ほんの短い時間で書いていました。
緊急性の高い内容は電話がベター
大前提として、
- 深刻な悩み
- 子ども同士のトラブル
などは、直接電話するのがおすすめです。

先生って忙しいだろうし、いきなり電話して迷惑じゃないかしら…
そう思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、思った以上にテキストコミュニケーションというのは難しいもの。意図と違うように伝わってしまったり、細かい部分が伝わらなかったりすることが多々あります。
電話だと緊張してしまう…。という方は、伝えたい内容を整理してから、電話するのがおすすめです。
連絡帳の内容はこんなものが多かった
私が現職だったころ、保護者の方からよくいただいた連絡帳の内容はこんな感じでした。
- 「〇月〇日、通院のため欠席します」などの欠席連絡
- 「足をくじいたので、体育は見学させてください」などの体調報告
- 「〇日の遠足で○○は持たせたほうがいいですか?」などの質問
- 「働き始めたので、緊急連絡先に職場の番号を追加してください」などの連絡事項
いずれも、緊急性は高くないけれど、担任に伝えておきたいこととして書いていただくことが多かったです。
一番嫌だった連絡帳【先生のホンネ】
これは教員経験者ならきっと「あるある…!」とうなずく話。
ダントツで困ったのが、こんな連絡帳です。
今日の放課後、話したいことがあるのでお電話いたします。 太郎の母
上記のように、電話をするという予告のみがされていて、何を話したいのかが不明の連絡帳。大体連絡帳を見るのは朝なので、こんな連絡帳をもらった日には、

あわわ…なんだろう。クレームかな。私、何かやらかしてしまったかな…。
太郎さん、最近トラブルあったかな…。
と、気が気ではない1日を過ごすことになります。もやもやとした気持ちを抱えたまま放課後を迎え、いざ電話すると、

先生~!○○のプリントなくしちゃったんだけど、またもらえる~?!
……そんなことかい!(笑)
こういうケース、本当に多かったです。
先生にとっても“心の準備”ができるよう、内容を少しだけでも書いていただけるとありがたいです。
好印象の連絡帳、嬉しかった連絡帳
保護者の方は毎日お忙しい中で連絡帳を書いてくださっているので、内容が連絡事項だけでもまったく問題ありません。
それでも、ときおりこんな連絡帳をいただくと、「よし、また明日も頑張ろう」と元気をもらえることがありました。
○○先生、いつもお世話になっております。
(連絡事項)
先日の参観日、子どもの成長を感じてびっくりしました。これも○○先生のご指導のおかげです。今後ともよろしくお願いいたします。
花子の母
このように、冒頭に「いつもお世話になっております」、最後に「ありがとうございます」などの感謝の言葉が添えられていると、
本当に嬉しい気持ちになります。
先生も人間です。
日々の頑張りを認めてもらえると、大変なことがあっても「子どもたちのためにまた頑張ろう」と力が湧いてくるのです。
1年の終わり、終業式の日に、こんな連絡帳をいただいたことがありました。
○○先生、1年間お世話になりました。
クラス替えがあり、息子も4月は大変不安な気持ちを抱えていたようですが、先生のおかげで毎日楽しく学校へ通うことができました。
友達とトラブルになった時、寄り添っていただけたこと、息子も私も本当に感謝しています。
先生に担任をしていただけて本当に良かったです。クラスが変わっても、また娘に声をかけていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。
次郎の母
この連絡帳を読んだときは、目頭が熱くなりました。
子どもの変化を一緒に見守ってきた保護者の方と、気持ちを共有できたような気がして、本当に嬉しかったのを覚えています。
まとめ:連絡帳は、子どもを中心にした“思いやりの交換ノート”
連絡帳は、子どもの日々の成長や学校での様子を、先生と家庭が共有し合うための大切なツールです。
難しく考える必要はありません。
体調のこと、気になること、学校では伝えづらいちょっとした悩み……
連絡帳を通して、先生とつながることで、子どもにとってより安心できる環境がつくれるはずです。
もちろん、すべてを連絡帳で伝える必要はありません。
トラブルや相談したいことは、電話や面談など、直接のやり取りを選ぶことも大切です。
そして、時には「ありがとうございます」「お世話になっています」といった感謝の一言が、先生の励みになることもあります。
連絡帳は、親と先生が“子どもを一緒に見守るパートナー”としてつながる、心強いツール。
そう考えてもらえれば、元教員として嬉しく思います。
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(執筆者:AKKA)