「学校で英語を習ったのに、実際の会話では通じていないかも…」
そんな風に感じたことはありませんか?
中学で習う英会話は、英語の“基礎”として大切ですが、実はネイティブの会話ではあまり使われない表現も多くあります。
特に、子どもがこれから英語に触れるなら、教科書の丸暗記ではなく「本当に使える日常英会話」を知っておくと良いですよね。
この記事では、ママ・パパが子どもに教えてあげられる、ネイティブが実際に使っているリアルな日常英会話フレーズを10個にしぼってご紹介します。
1日1フレーズから、親子で気軽に“使える英語”を楽しんでみませんか?
◆なぜ教科書英語だけでは会話が通じにくいの?

「ちゃんと習った英語なのに、全然通じない…」
英語で話そうとしたとき、そんな思ったことはありませんか?
実はその原因、多くは「教科書英語」と「ネイティブが日常で使う英語」とのギャップにあります。
♢ギャップその1. 教科書英語は正しいけど堅すぎる?
日本の中学・高校で学ぶ英語は、文法的には正確で丁寧な表現が多いのが特徴です。
ただし、あまりにも形式ばっていたり、教科書的すぎると、日常のカジュアルな会話では「ちょっと堅いな」とネイティブに感じられてしまうこともあります。
❓️たとえば、「今何時?」と聞きたいとき——
教科書ではこう習った方が多いのではないでしょうか。
この表現、間違いではありません。むしろ英語としては正しく、状況によっては使われることもあります。
でも、実はこれ、かしこまった印象が強く、やや“お説教感”や“問い詰め感”を持たれてしまうこともあるんです。
一方、ネイティブが日常でよく使うのは、こちら、
この表現は直訳すると「あなたは時間を持っていますか?」となりますが、これは「今何時か分かりますか?」という意味の丁寧で自然な聞き方です。
声のトーンによっては「忙しくない?ちょっとだけ教えて」という気遣いのニュアンスも含まれます。
二つの言い方の違いを下記のように比較して表にまとめてみました。親しい間柄の人に時間を尋ねるときは、「Do you have the time?」を使って行きたいですね!
表現 | 日本語訳 | 印象 | 使用場面 |
---|---|---|---|
What time is it now? | 今、何時ですか? | ストレート・堅め | 教科書、ビジネス、やや厳格な場面 |
Do you have the time? | 今、何時か分かりますか? | 柔らかい・自然 | カジュアルな日常会話、親しみのある場面 |
♢ギャップその2. 単語の選び方にもズレがある
教科書英語とネイティブの日常会話には、使う単語そのものが違うというギャップもよくあります。
たとえば、自己紹介のときに自分の仕事・職業について「わたし先生です」と伝える場合、日本の教科書ではこう習います。
この文ももちろん正しいのですが、ネイティブが聞くとちょっと不自然に聞こえるようです。
というのも、job という名詞を主語に置く形はやや堅苦しく、「職業調査アンケート」のような場面で使われることが多いんです。
日常的な場面で使う自己紹介なら、もっとシンプルに、
もしくは、少し丁寧にしたいときでも、
といった言い方のほうが、より自然で親しみのある印象になります。
他にも、体調を伝えるときによくあるズレとして、
教科書的表現 | ネイティブの自然な言い方 |
---|---|
I have a fever.(熱があります) | ・I’m not feeling well.(体調が悪いです) ・I feel sick.(気持ち悪い) |
このように、直訳で出てくる単語は「情報として正しくても、場面には合っていない」ことがあるのです。
英語では「何を言うか」だけでなく、「どう言うか」がとても大事なんですね。
♢ギャップその3. 子どもが話す場合もっとカジュアルで良い
特に、子どもが使う英語なら“正しすぎる英語”より、もっとカジュアルで親しみやすい言い方を教えてあげる方がより自然な会話が楽しめます。
たとえば、「元気?」と聞かれたときに、教科書では
と答えるのが定番ですよね。この答えを定型で覚えているという人も多いと思います。
でも、これはフォーマルな場面やスピーチでは◎でも、子ども同士の会話にはちょっとよそよそしい印象になります。
ネイティブの子どもたちはもっとラフにこう答えます。
また、挨拶も教科書では
が定番ですよね?でも日常ではもっと軽い感じで、
などがよく使われます。
こういったフレーズの方が、子どもにとって「真似しやすく、すぐに使える」ので身につきやすいのではないでしょうか?
◆スグ使える!子どもに教えたいリアル日常英会話フレーズ10選

学校で習った英語、文法的には正しくても、ネイティブとの会話では「ちょっと不自然…?」と感じられているかも知れません。
とくに子ども同士のやりとりや、親子での何気ない会話では、もっとカジュアルでリアルな言い方のほうがしっくりくる場面も多いもの。
ここでは、日本人がつい使いがちな「中学英語っぽい表現」を、ネイティブが日常でよく使う自然な言い回しを添えて10個ご紹介します。
1.Sit down, please. 〜座ってください〜
❌ Sit down, please.
✅ Have a seat. / You can sit here.
💬【訳】「座ってください」→「どうぞ座って」「ここに座っていいよ」
▶ “Sit down” は命令っぽく響くことも。優しく促したいなら “Have a seat” の方が自然。
2.Let’s play with me. 〜一緒に遊ぼう〜
❌ Let’s play with me.
✅ Do you want to play with me?
💬【訳】「一緒に遊ぼう」→「一緒に遊びたい?」
▶ “Let’s” に “me” は使えません。遊びの誘いは質問形が◎。
3.Can you speak English? 〜英語は話せるの?〜
❌ Can you speak English?
✅ Do you speak English?
💬【訳】「英語話せるの?」→「英語、話しますか?」
▶ “Can you” は「能力あるの?」と試している感じに。“Do you” の方が丁寧。
4. I understand. 〜わかりました〜
❌ I understand.
✅ Got it! / I got it!
💬【訳】「わかりました」→「了解!」「わかったよ!」
▶ “I understand” はやや堅め。親子や友達同士では “Got it!” が自然。
5.Wait! 〜待って!〜
❌ Wait!
✅ Hang on! / Just a sec!
💬【訳】「待って!」→「ちょっと待って!」
▶ “Wait!” は少し強め。“Hang on” や “Just a sec” の方が柔らかく親しみやすい。
6.Really? 〜本当?〜
❌ Really?
✅ No way! / Are you serious?
💬【訳】「本当?」→「うそでしょ!?」「マジで!?」
▶ “Really?” は弱めの反応。“No way!” なら驚きをしっかり表現できる。
7.You’re welcome. 〜どういたしまして〜
❌ You’re welcome.
✅ No problem. / No worries.
💬【訳】「どういたしまして」→「いいよ〜」「気にしないで!」
▶ “You’re welcome” はフォーマル寄り。カジュアルには “No problem” がぴったり。
8.Maybe. 〜たぶん〜
❌ Maybe.
✅ Probably. / I think so. / I’m not sure.
💬【訳】「たぶん」→「たぶんそうだと思う」「よくわかんないけど」
▶ “Maybe” は曖昧で、場面によっては無責任に聞こえることも。具体的に言い換えよう。
9.Good afternoon. 〜こんにちわ〜
❌ Good afternoon.
✅ Hi! / Hello!
💬【訳】「こんにちは」→「やあ!」「こんにちは!」
▶ “Good afternoon” は実はあまり使われない。子どもは “Hi!” が自然。
10.It’s so delicious. 〜すごく美味しい〜
❌ It’s so delicious.
✅ It’s so good! / This tastes amazing!
💬【訳】「すごく美味しい」→「めっちゃおいしい!」「すごくいい味!」
▶ “Delicious” は固めの表現。子どもは “good” や “amazing” をよく使う。
いかがでしたか?
「これ、よく言ってた…!」なんてフレーズ、きっとあったのではないでしょうか。
ちょっとした言い回しを見直すだけで、グッと“ネイティブっぽい英語”に近づけます。
ぜひ、親子の会話に取り入れてみてくださいね!
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(執筆者:yuffy)