育児中の方にとって、大きな負担やストレスになる場合があるのが「離乳食」。「毎日手作りしないと赤ちゃんに申し訳ない」「同じメニューが続くとかわいそう。」といった気持ちから頑張りすぎたり、悩む人も少なくありません。
しかし、ちょっとした工夫を取り入れることで、無理なく離乳食を続けることができるようになります。ズボラと聞くとネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は離乳食を笑顔で続けるための前向きな工夫です。
今回は、離乳食をズボラで楽しく続けるコツやテクニックまで、具体的に解説します。
意外と知らない…!?離乳食はズボラで大丈夫な理由とは

離乳食と聞くと「赤ちゃんのために、手の込んだものを作らなければ」と考える方もいるでしょう。しかし、実はズボラなくらいの方が、うまくいくケースもあります。
なぜズボラが「手抜き」ではなく、離乳食をスムーズに進める工夫につながるのか、詳しい理由を解説しましょう。
ワンパターンOK!「いつもと同じ」が食欲を育む
大人はこれまでの食経験をもとに、料理の見た目から味を想像することが可能です。
しかし、赤ちゃんは初めて見る食べ物も多く「これはどんな味なんだろう」「食べてお腹が痛くなったりしないのかな?」など警戒してしまい、食欲がわかない場合や食べない場合もあります。
そのため、赤ちゃんにとっては「見慣れた食材」「食べ慣れた味」を増やしていくことが大事です。
一定期間、同じ食材やメニューが続くことは「安心して食べられる食材」「落ち着いて食べられる味」を増やすことにつながります。
さまざまな食材を使ったバラエティーに富んだ食事は魅力的ですが、まずはワンパターンでも十分です。「いつもと同じ味」で赤ちゃんの安心感や食欲を育んでいきましょう。
大人の余裕が赤ちゃんの食欲アップにつながる
赤ちゃんの食欲に意外と影響を与えるのが、「食卓の雰囲気」です。
大人も、食卓が暗い雰囲気だと食欲がわかず、食事が進まなかったり、おいしいと感じられなかったりした経験があるでしょう。赤ちゃんも同じで、食卓が明るく楽しい雰囲気になると、気持ちがほぐれて食欲がわきやすくなります。
もし大人が離乳食作りを負担に感じてストレスを抱えていると、離乳食の時間を前向きに迎えるのが難しい状況になるかもしれません。
大人が暗い表情やイライラした態度を見せると、赤ちゃんの不安や不機嫌にもつながり、食事が進みにくくなるケースがあります。
食卓を明るい雰囲気にして赤ちゃんの食欲を育むには、大人が笑顔で離乳食の時間を迎えることが大切です。ズボラ技を取り入れて調理の負担を減らし、前向きな気持ちで離乳食の時間を迎えられる環境を作りましょう。
離乳食をズボラで無理なく続けるための時短テクニック

離乳食を楽しい時間にして、赤ちゃんの食欲を育むにはズボラで進めることが重要です。
とはいえ、ズボラに調理したことでおいしくなくなったり、栄養がとれなくなってしまうのは避けたいですよね。
ここからは、おいしさをキープしながら、無理をせずに離乳食を続けるための時短技を紹介します。
まとめて調理&冷凍保存テクニック
特に離乳食初期や中期は食べる量が少ないため、毎回離乳食を準備をするのは手間がかかります。
離乳食後期に入ってくると離乳食の回数が増えますが、離乳食とは別に大人のご飯も準備しなくてはなりません。
洗濯や掃除といった他の家事もこなしながら、毎日離乳食を3食、大人用のご飯を3食、合わせて6食を準備し続けるのは負担が大きいでしょう。
そんなときに役立つのが「まとめて調理」と「冷凍保存」です。
週末などの時間があるときに多めに作り、冷凍保存しておくと、普段の食事準備は電子レンジで解凍するだけ。時短で手軽に準備ができるので、毎日の負担を大きく減らせます。
電子レンジや炊飯器を活用して手間を減らす
冷凍ストックは便利ですが、毎回たくさんの冷凍ストックを作るとなると時間がかかってしまうものです。
私も週に1回、ストック作りの時間を確保して取り組んでいましたが、2時間ほどかかる日もあり、ストック作りが億劫になる日もありました。
そんなときに便利なのが「電子レンジ」や「炊飯器調理」です。離乳食でよく使う出汁は難しいイメージがありますが、電子レンジを使えば簡単に作れます。
いも類や人参といった根菜類は、鍋で煮ると時間がかかりますが、食べやすい大きさに切って電子レンジや炊飯器で加熱すれば、短時間でやわらかくすることが可能です。
丸ごと加熱するためうまみが逃げにくく、おいしく感じやすい点も嬉しいですね。
おかゆも炊飯器を活用すれば、細かい火加減の調節をせずに手軽に作ることもできますよ。
よく洗った野菜をアルミホイルに包み、ご飯の上にのせて炊けば、ほったらかしで簡単に、ストック用の野菜を作ることもできます。


炊飯器調理用の便利グッズもあるので、活用するのも良いですね。
ストックがあると便利ですが、毎回丁寧に作ろうとすると手間も時間もかかって大変です。切って加熱するだけ、加熱中ほったらかしでOKの電子レンジや炊飯器調理も取り入れていきましょう。
洗い物が減る調理グッズを使う
離乳食作りで意外と大変なのが、洗い物です。
離乳食の本に書かれている通り、材料を切って鍋で煮て、やわらかくしたものを裏ごしして…と進めると、次のようにたくさんの道具を使うことになります。
- 包丁
- まな板
- 小鍋
- ザル
- ボウル
- 裏ごし器…など
離乳食を頑張って作ったあとに、これだけの洗い物が待っているのは大変ですよね。
そこで、調理の際はできるだけ後片付けがラクになる工夫も取り入れるのがおすすめです。
たとえば、加熱した野菜を冷凍用保存袋に入れて手でつぶせば、裏ごし器を使わずにペースト状にできます。さらに、1回分ずつ筋をつけて冷凍しておけば、洗い物が減るだけでなく時短にもなり便利ですよ。
片付けの手間が減ると、離乳食作りがグッと楽になります。電子レンジOKの耐熱容器や保存容器なども活用して、洗い物を減らす工夫を積極的に取り入れてみましょう。
離乳食をズボラで進めるコツ|ベビーフードのおすすめ活用法とは

市販のベビーフードは、栄養バランスのとれた食事を手軽に準備できる、レパートリーが広がるといった多くのメリットがある離乳食作りの味方です。
アレンジして使うこともできるので普段の離乳食に取り入れていくと、おいしい離乳食を時短で準備できるようになり、ストレス軽減につながるでしょう。
市販のベビーフードをアレンジする
市販のベビーフードは、さまざまな種類があります。そのまま食べさせるのはもちろん、ひと工夫して使うことで、離乳食をズボラに続ける心強い味方になってくれますよ。
たとえば、ペースト状の離乳食はパンに塗って、ジャムのようなイメージで使うのもおすすめです。
ホットケーキミックスに混ぜて焼けば、野菜の栄養がとれるホットケーキにアレンジできます。
シチューや牛乳を使ったベビーフードなら、ご飯やゆでたマカロニにかけ、チーズをのせて焼けばドリアやグラタン風のメニューに早変わり。
ベビーフードはそのまま食べさせるだけでなく、ひとつの食材として上手に取り入れていくと、簡単にレパートリーが広がります。
手作りとの併用でストレスを軽減する
離乳食をすべて手作りするのは、準備や片付けに時間がかかり負担も大きくなりがちです。
かといって市販のベビーフードだけに頼るのも、出費がかさんだり添加物への不安があったりして、抵抗を感じる人も少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、手作りと市販品の併用です。たとえば、主食のおかゆや蒸し野菜は手作りして、副菜やたんぱく源は市販のレトルトで用意するなど、負担が少なくなるように組み合わせると良いでしょう。
市販のベビーフードに、ゆでた野菜をプラスするのも1つの方法です。ベビーフードは食感が一定になりがちですが、手作り野菜を混ぜ込むことで食感にアクセントがつき、かむ力の成長をサポートできます。
ベビーフードと手作りを併用すれば、栄養がとれている安心感と市販品の手軽さ、食感の変化を両立できるので、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
まとめ|離乳食はズボラでOK!頑張りすぎずラクに続けよう

離乳食は赤ちゃんの成長に欠かせないものですが、すべてを手作りしようとすると負担が大きくなり、育児がつらく感じたり、大きなストレスにつながる場合もあります。
ズボラに手を抜けるところは上手に抜き、無理のないペースで続けることが、赤ちゃんにとってもママやパパにとっても大切です。
毎日の負担を減らし、大人が笑顔で見守ることが赤ちゃんの安心感につながり、食欲アップにつながります。
お子さんの性格や生活リズムによって合う方法は異なるので、まずは試してみることが大切です。
今回紹介した時短テクニックやベビーフードの活用法、手作りとの併用などを取り入れながら、自分に合うスタイルを見つけていきましょう。
クラフトライフのメルマガで暮らしを楽しむヒントを見つけませんか?

離乳食って、大変ですよね。調理に時間がかかったり、せっかく作ってもほとんど食べてくれなかったり…「こんなに大変で悩むとは思っていなかった」と感じる方も少なくありません。
でも、大丈夫。ちょっとした工夫や考え方のヒントがあるだけで、毎日の食事タイムがぐんとラクになり悩みが解決につながることがあります。
「Craft Life」では、そんな子育て中のママやパパをサポートする情報を、日々お届けしています。
子どもご飯に関する情報以外にも
・補助金・給付金・無償化制度の最新情報
・固定資産税や光熱費、保険料の「払い方」で得する方法
・家づくり・リフォーム・引越しに役立つチェックリスト
など「知っているとお得!」「今日からすぐ試せる!」といった、毎日の生活に役立つ多くの情報を発信しています。
登録はカンタン1分で無料!ぜひこの機会に、メルマガもチェックしてみてくださいね。
👇日々の暮らしがお得&ラクになるヒントはこちらから
(執筆者:渡辺 ゆき)