【脱ワンオペ】“預け先がない”を乗り越える子育て外注化─「併用する」という戦略

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写真:photoAC

子どもが未就学の時期、共働きで在宅勤務も不可。
しかも、実家も遠方で支援が期待できない——。

そんな家庭では、いわゆる「預け先難民」状態に陥ることがあります。

行政窓口を頼っても枠が足りず、どこに・いつ・どうやって頼ればいいか分からない。ワンオペの限界を感じながらも、頼れる先が見つからない状況に、多くのママパパが苦しんでいます。

公的な支援制度や外注サービスなど様々選択肢はありますが、この記事では、実際に多くのご家庭が工夫してきた「外注化のリアルな併用戦略」に焦点をあてて実際の体験談を軸に情報をまとめました。

「全部を誰かに任せる」のではなく、「一部ずつ複数の手を借りる」ことで現実的に脱ワンオペを目指す方法を紹介します。

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1. “1本化”じゃなく“分散”が鍵|預け先は組み合わせてこそ使える

預け先を1つに絞ってすべて任せようとすると、かえってハードルが高くなることがあります。

以下のような声がSNSや育児系ブログで多く見られました

  • 「認可外に頼ろうとしたけど、週5で使うには高すぎた」
  • 「一時保育に希望日が空いてなくて、予定が立たなかった」
  • 「ベビーシッターは合う人に出会うまで何度か試す必要があった」

こうした課題を回避するために、先輩ママパパたちは“分散利用”を実践していました。

つまり、「この時間だけ」「この曜日だけ」というように、預ける目的やタイミングごとに使い分ける方法です。

「誰かにすべてを任せる」のではなく、「ピンポイントで分散してお願いする」ことが、長く続けられる秘訣だという声が多数ありました。

2. 先輩たちの併用戦略3選|実体験から見えた現実解

ここでは、実際にネット上で見られた「預け先の分散」パターンを3つご紹介します。

ファミサポ:定期送迎の“時間帯限定パートナー”

ファミリーサポートは、特に「送迎」目的で利用している人が多く見られました。

  • 「夕方の習い事の送り迎えをファミサポに固定依頼」
  • 「相性の合う人に出会えるまで2〜3人試したが、今は安心して任せられる」

ファミサポの強みは、地域の支援者が登録しており、費用も安価(1時間数百円)なこと。ただし、人気エリアでは支援員が不足していて「申し込みしてもマッチングされなかった」という声も。

成功例では、事前の面談で

  • 「時間の厳守ができるか」
  • 「子どもとのやりとりが自然か」

といったポイントを重視して見極めていたそうです。

筆者自身もファミサポはよく利用していましたが、相性の良い方と出会えれば個別に連絡を取り合って上手くお互いにスケジュールを合わせることもできました。

支援員さんと個人的に仲良くなると、予定を合わせるのもグッと楽になりましたよ!

ベビーシッター:緊急時や“在宅ワーク中”の救世主

ベビーシッターは、緊急対応や突発的な予定変更時に重宝されたケースが多くありました。

  • 「保育園が急に休園になったとき、アプリで即日依頼して助かった」
  • 「オンライン会議中に別室で見てもらえるだけで心の余裕が全然違う」

ただし、費用が高め(1時間1,500円前後〜)であることや、信頼できるシッターに出会うまで時間がかかったという声も。中には「お試しで短時間お願いして相性チェックした」という声もありました。

ベビーシッターは“緊急対応枠”として考え、長時間連続ではなく「1時間だけ」などの使い方が現実的なようです。

一時保育:予定が見えている日の“ブロック確保策”

一時保育は、事前に予定が立っている日に仕事や家事を集中させる目的で利用されていました。

  • 「美容室や健診など“子ども連れNG”の用事があるときに活用」
  • 「週1の“集中作業日”として数時間まとめて確保」

ただし、「前日予約は埋まっている」「キャンセルが出ないと入れない」といった声もあり、空き状況の確認や“複数園への同時登録”などの工夫が必要です。

また、「感染症が流行る時期は急に閉鎖されることもあるため、リスク分散が重要」といった慎重な声もありました。

筆者も一時保育を利用していた時期がありましたが、住んでいる地域がいわゆる“激戦区”地域のため、なかなか空きがでず予約に苦労しました・・・。

一時保育の空き状況は、地域差や時期によってもだいぶかわるので、その点保育園に確認できるといいですね。

3. 実際どうだった? メリットと落とし穴まとめ

複数のサービスを併用することで、育児の「詰まりポイント」が解消され、精神的にも時間的にも余裕が生まれるという声が目立ちました。

【併用のメリット】

  • 子どもとの時間の質が上がった
  • ワンオペ感が軽減され、夫婦間の衝突が減った
  • “頼れる先がある”という安心感だけでも気持ちがラクになった

【よくある落とし穴】

  • 預け先との相性が悪く、逆にストレスが増えた
  • 自分の希望と支援者の条件がかみ合わなかった
  • 「お願いの仕方」が分からず遠慮しすぎてしまった

「お願いするときは“◯時から◯時まで”と明確に伝えるとスムーズ」という声も。

預け時間やそのほかの指示(ミルクや離乳食など)の曖昧な依頼は、かえって誤解やトラブルの元になることが多いようです。

4. 脱ワンオペに必要なのは“準備と柔軟性”だった

子育て支援をうまく活用している人に共通していたのは、「事前の準備」と「柔軟な発想」でした。

  • 「まずは地域にどんな選択肢があるか、時間をかけてリサーチした」
  • 「“この日は誰かに頼る”という前提で週のスケジュールを組んだ」
  • 「夫婦間でも、“全部私がやる”という思い込みを手放した」

頼る力はスキルです。

最初は戸惑いや不安もありますが、小さく頼る経験を重ねることで徐々に“脱ワンオペ耐性”が育っていくのだと、複数の体験談が教えてくれます。

【まとめ】預け先がないのは当たり前、でも「全部1人で」はもっと無理

預け先に困っている家庭はたくさんあります。

「自分だけじゃない」と思えること。
「完璧じゃなくても、動ける仕組みを持つこと」。

それが、脱ワンオペの第一歩です。

1つのサービスに依存せず、複数を組み合わせる発想が、現実的で無理のない育児ライフを支えてくれます。まずは、小さな一歩から始めてみてくださいね。

(筆者者:あい)