【高齢出産した芸能人に学ぶ】35歳からの妊娠・出産を前向きに考えるヒントとは?

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(最終更新:2025年11月)

「35歳を過ぎての妊娠・出産は難しい?」

そう感じている女性は少なくありません。
でも実は、多くの芸能人が35歳以降に妊娠・出産を経験しています。

今回は、高齢出産した芸能人をまとめるとともに、そんな“勇気をくれる存在”としての芸能人たちの実例を紹介しつつ、高齢出産を前向きに考えるヒントをお届けします。

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◆35歳からの出産はもう特別じゃない!

35歳からの出産はもう特別じゃない!
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近年、日本の女性が出産する年齢は上昇傾向にあり、35歳以上の「高齢出産」の割合は年々増えています。

これは、女性の社会進出が進み、キャリアを積んでからの出産を選択する方が増えたこと、晩婚化などが背景にあると言われています。

厚生労働省の統計によると、2023年の初産年齢の平均は31.2歳に上昇し、35歳以上の出産は全体の約28%を占めるまでになっています。もはや、35歳以上での出産は、決して特別なことではありません。

♢40代の出産数が20代前半を上回った衝撃の事実!

2024年、日本の出生数はついに68万6061人。これは明治32年(1899年)以降で最も少ない数字だそうです。

少子化のニュースはもう聞き慣れてしまったかもしれませんが、今年の統計には、もっと驚くべき“初めて”がありました。

それは… なんと、20代前半(20〜24歳)よりも40代前半(40〜44歳)のほうが、赤ちゃんを産んでいる人が多かったという事実。

具体的には…、

  • 20-24歳での出生数:4万2,754人
  • 40-44歳での出生数:4万3,463人

40代前半が20代前半を上回ったのは、統計史上初めてのこと。

2024年の出生数が人口動態統計(概数値)で68万6061人となり、1899年(明治32年)以降で過去最少を記録したことは既に報じられているが、年齢別出生数において、20代前半(20-24歳)より40代前半(40-44歳)の出生数の方が上回ったという事実がSNSなどで話題となった。具体的には、20-24歳出生数4万2754人に対し、40-44歳が4万3463人で、40代前半の出生数が20代前半のそれを逆転したのも初めてである。

YahooJAPANニュースより引用

この傾向は、華やかな芸能界でも例外ではありません。むしろ、テレビや雑誌で活躍するたくさんの有名人の方々も、30代後半や40代、さらには50代で出産を経験し、日々子育てに奮闘しています。

彼女たちの姿は、「私だけじゃないんだ」「私も大丈夫!」と、私たちに大きな勇気を与えてくれるはずです。

◆この人も!?高齢出産した芸能人一覧【年齢別まとめ】

この人も!?高齢出産した芸能人一覧【年齢別まとめ】
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35歳以上で出産を経験した芸能人は、想像以上にたくさんいます。ここでは、出産時の年齢別にご紹介します。

♢35〜39歳で出産した芸能人

この世代(35〜39歳)は、今の日本で最も多くの赤ちゃんが生まれている年齢層です。 キャリアや家庭とのバランスを見ながら、「今の自分にとってベストなタイミング」で出産を選んだ方が多いのかもしれません。

芸能人名出産時の年齢備考
石原さとみ35歳第1子
木村文乃35歳第1子
橋本マナミ35歳第1子
川田裕美36歳第1子
辺見えみり36歳第1子
遠藤久美子37歳第1子、第2子は41歳
山田花子37歳第1子
松たか子37歳第1子
キンタロー。38歳第1子
高橋真麻38歳第1子
戸田菜穂39歳第1子
永作博美39歳第2子
中澤裕子39歳第2子

♢40〜44歳で出産した芸能人

40代での出産は、医学的にはリスクが高まるとされる年齢ですが、医療の進歩やサポート体制の充実によって、安心して出産を迎える方が増えています。

芸能人名出産時の年齢備考
杉山愛40歳第1子
虻川美穂子40歳第1子
ビビアン・スー40歳第1子
笛木優子40歳第1子
相田翔子41歳第1子
坂井真紀41歳第2子
大堀恵41歳第2子(不妊治療)
浜崎あゆみ41歳第2子
菊川怜41歳第1子(その後43歳までに3人出産)
滝川クリステル42歳第1子
平野ノラ42歳第1子
黒木瞳42歳第1子
水野美紀43歳第1子
田中美佐子43歳第1子
上原さくら43歳第3子
MAXのNANA43歳第2子
金田朋子44歳第1子
宮崎宣子44歳第2子

♢45歳以上で出産した芸能人

45歳を過ぎての出産は、医学的にはリスクが高まるとされています。 でも今は、専門医の手厚いサポートや医療の進歩に支えられながら、母子ともに元気に出産を迎える方もたくさんいます。

芸能人名出産時の年齢備考
華原朋美45歳第1子
だいたひかる45歳第1子(乳がん治療後)
野田聖子50歳第1子(卵子提供による体外受精)
ジャネット・ジャクソン50歳第1子
坂上みき53歳第1子(卵子提供による体外受精)

この一覧を見て、「え、この人も?」と驚いた方も多いのではないでしょうか?
華やかに見える芸能人たちも、私たちと同じように、年齢や体調、仕事とのバランスに悩みながら、妊娠・出産という大きな選択をしているんですね。

◆芸能人が語る!高齢出産体験談・エピソード

「年齢」という大きな壁を越えて出産を経験した芸能人たちのリアルな言葉には、思わず背中を押されるような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、実際に高齢出産を経験した芸能人のエピソードをご紹介します。

■ 大堀恵さん|39歳で不妊治療を決断、41歳で第2子出産

元AKB48・SDN48メンバーの大堀恵さんは、第1子出産後、第2子を望むもなかなか授からない日々が続きました。

たまひよより引用

「39歳10ヶ月、駆け込みで不妊治療外来へ…」

そう語るほど、悩み抜いた大堀さん。背中を押したのは、医師からの「40歳未満のうちに治療を開始すれば、助成制度が利用できますよ」というアドバイスでした。この情報がなければ、治療を始めるきっかけすら掴めなかったかもしれないといいます。

治療が始まっても、つわりや骨盤痛など体調不良との戦いが続きました。それでも、家族のサポートと「この子に会いたい」という強い思いが、大堀さんを支えました。

「助成制度のことを知らなければ、きっと治療を始められなかった。情報を知ることで、選択肢が広がるんだと実感しました」

後にそう振り返っています。

💡大堀さんからのヒント💡
  • 不妊治療の助成制度には年齢制限がある(「40歳未満」など)→情報収集と早めの相談が重要
  • 現在は体外受精も保険適用に→以前より治療のハードルが下がっている
  • 「情報を知ること」が第一歩になる

■ だいたひかるさん|乳がんを乗り越え、45歳で第1子出産

2016年、お笑い芸人・だいたひかるさんに乳がんが見つかりました。治療を優先し、妊娠・出産は一時諦めかけたといいます。

ABEMATimesより引用

しかし、がん治療後、医師と相談しながら妊活を再開。45歳という年齢への不安はありましたが、「諦めたくない」という思いが勝りました。妊娠後も、年齢的なリスクを冷静に受け止めながら、一つひとつの検診結果に一喜一憂する日々。

がんを経験したからこそ、命の尊さを誰よりも実感していただいたさんは、こう綴っています。

「子どもが授かれて本当に良かった。何歳であっても、命ってありがたい。諦めないでよかった」

そして、こんな言葉も。

「子供にとっては、親が若い方が良いとは思います。でも”若い親”は叶えてあげられなかった。だから、年齢を補える物や事を残して、自分の人生を楽しんでもらいたい」

「若い親」という理想は叶えられなかったけれど、別の形で子どもに愛情を注げる——そんな柔軟な考え方が印象的です。

💡だいたひかるさんからのヒント💡
  • 高齢出産には「経済的安定」「精神的成熟」というメリットもある
  • 「若くないと!」という固定観念を手放すことも大切
  • 病気を経験しても、妊娠・出産の可能性はゼロではない→専門医に相談を
  • 「諦めない気持ち」が道を開く

■ 菊川怜さん|流産を経験しながらも、40代で3人出出産

女優・タレントとして活躍する菊川怜さんは、41歳で第1子を出産。その後、43歳までに3人のお子さんを出産されています。

YahooJAPANニュースより引用

実は菊川さん、流産も経験されています。「安定期を過ぎてもずっと神経質だった」と語るように、常にリスクを意識しながらの妊娠生活でした。

さらに、第1子の出産時には「常位胎盤早期剥離」という重篤なトラブルに見舞われ、2リットル近い出血があったといいます。まさに命がけの出産でした。

それでも、その後2人のお子さんを出産された菊川さん。支えになったのは、信頼できる医師の存在でした。

「流産を経験していたので、安定期を過ぎてもずっと神経質でした。でも、信頼できる医師がいてくれて救われました」

テレビ番組でそう語ってくれた菊川さん、現在は3児のシングルマザーとして、育児と仕事を両立されています。

💡菊川さんからのヒント💡
  • 高齢で流産経験があっても、次の妊娠は可能
  • 信頼できる医療機関・医師を見つけることが何より重要
  • 高齢出産のリスクに対応した医療体制は整っている

■ 遠藤久美子さん|母の言葉が支えに、41歳で第2子出産

女優・遠藤久美子さんは、38歳で第1子、41歳で第2子を出産されています。

横尾初喜公式Instaより引用

41歳での第2子妊娠。不安で仕方なかったという遠藤さんは、母親と姉に相談しました。姉からは「私のケースが久美子のケースにあてはまるかわからないからねぇ」と言われ、あまり参考にならず。そして母に至っては——

「とにかく黙って産みなさい」

この言葉は、当時の遠藤さんには重すぎて理解できなかったそうです。しかし、いざ分娩台に乗って陣痛がきた時、この言葉の意味が腹落ちしたといいます。

「あの時の私には言葉が重すぎてあまり理解できていなかったのですが、いざ分娩台に乗って陣痛がきた時、これか!と。恐怖に慄きながらも『喚かない、叫ばない、黙って産む!』と必死に念じました」

経験者だからこそ言える、シンプルだけど力強い言葉が、遠藤さんの心の支えになりました。

💡遠藤さんからのヒント💡
  • 妊娠・出産の不安は、信頼できる人に打ち明けることも大切
  • 経験者の言葉は、時に専門家以上の力を持つ
  • 家族のサポートは心の支えになる

■ 水野美紀さん|「10年前じゃなくて良かった」43歳で第1子出産

女優・水野美紀さんは、43歳で第一子を出産。芸能界でも高齢出産の代表例として注目を集めました。

この投稿をInstagramで見る

水野美紀公式インスタグラム(@mikimizuno_official)がシェアした投稿より引用

水野さんには、有名な言葉があります。

「10年前に子どもを産んでいたらと思うとゾッとする」

43歳での妊娠・出産に対し、周囲からは心配の声もありました。しかし水野さんは、年齢を重ねたからこその「心の余裕」を実感していたのです。

「10年前に出産していたら、今ほど育児に向き合えなかったかも。年齢を重ねた”今”でよかった」

夫との協力体制や、自分のペースでの子育てを重視する水野さんのスタイルは、多くの女性の共感を呼んでいます。年齢は「障害」ではなく、時に「強み」にもなる——そんなことを教えてくれるエピソードです。

💡水野さんからのヒント💡
  • キャリアを積んだ後の出産は、育児との両立がしやすい場合も ある
  • 「◯歳までに産まなきゃ」という焦りより、「自分のタイミング」を大切に
  • 年齢を重ねたことが、強みになることもある

■5人の体験談から見えてくるヒント

先程ご紹介した高齢出産を経験した芸能人たちのリアルなエピソードからは、こんなことが見えてきます。

情報を知ることが、選択肢を広げる(大堀さん)
諦めない気持ちが、道を開く(だいたさん)
信頼できる医療機関・人との出会いの大切さ(菊川さん)
家族のサポートが心の支えになる(遠藤さん)
年齢を重ねたことが、強みになることもある(水野さん)

高齢出産にはリスクもありますが、それを乗り越えた芸能人たちの言葉には、「年齢に縛られない人生」への勇気と希望が詰まっています。

「焦らなくていい」「自分のタイミングでいい」——そう背中を押されるような安心感が得られますよね。

◆年齢別の妊娠率と流産率|データで見えてくる高齢出産のリアル

年齢別の妊娠率と流産率|データで見えてくる高齢出産のリアル
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「高齢出産はリスクが高い」——そう聞くと、漠然とした不安を感じますよね。

でも、具体的なデータを知ることで、「何がどのくらいのリスクなのか」が見えてきます。そして、リスクを知った上で、どう準備するかを考えることができます。

♢【年齢別】自然妊娠率と流産率ってどのくらい?

以下は、各年代別の自然妊娠率(1周期あたり)と流産率をまとめた表です。

年齢自然妊娠率(1周期あたり)流産率
20代後半約20〜25%約10%
30〜34歳約15〜20%約15%
35〜39歳約10〜15%約20%
40〜44歳約5〜10%約35〜40%
妊娠率・流産率の年齢別データ(参考値)
※妊娠率は主に自然妊娠における1周期あたりの目安
※流産率は妊娠確認後の自然流産率

20代後半では1周期あたり約20〜25%だった妊娠率が、40代前半では約5〜10%まで低下します。

これは、20代では約4〜5ヶ月で妊娠する可能性が高いのに対し、40代では10〜20ヶ月かかる可能性があるということです。

流産率も、20代後半の約10%から、40代前半では約35〜40%まで上昇します。

でも、ここで注目すべきは——40代で妊娠した場合でも、約60〜65%の方は流産することなく無事に出産しているという事実です。

♢年代別のリスクを知って、あなたができる準備と心構えとは?

この記事で紹介した芸能人の多くが40代で妊娠・出産を経験しています。

彼女たちは、データが示すリスクを正しく理解した上で、適切な医療サポートを受けながら、無事に出産を迎えています。

大切なのは、リスクを知って諦めることではなく、リスクを知って備えることです。

35〜39歳の方へ

  • 自然妊娠の可能性は十分にある年齢
  • 妊活開始後、半年〜1年経っても妊娠しない場合は専門医に相談を
  • 基礎体温の記録、定期的な婦人科検診を習慣に

40〜44歳の方へ

  • 自然妊娠率は下がるが、可能性はゼロではない
  • 不妊治療(体外受精など)も視野に入れて早めに専門医へ
  • 妊娠高血圧症候群などのリスクに備え、信頼できる医療機関を選ぶ

45歳以上の方へ

  • 医学的にはリスクが高まるが、専門医のサポートで出産は可能
  • 卵子提供や養子縁組など、多様な選択肢も検討する
  • パートナーとしっかり話し合い、納得のいく選択を

年齢によってできること、取り組むべきことは違います。まずは、今のあなたにできることから始めてみませんか?

◆高齢出産に対応した医療体制・支援制度はどんどん充実!

高齢出産に対応した医療体制・支援制度はどんどん充実!
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データでリスクを理解したら、次は「どんなサポートが受けられるか」を知りましょう。

実は近年、高齢妊娠・高齢出産に対応した医療体制と支援制度が大きく充実しています。具体的に、どんな制度が使えるのかをご紹介します。

① 保険適用になった治療と費用目安

2022年4月以降、不妊治療は費用面で大きく変わりました。それまで全額自己負担だった高度な治療(体外受精や顕微授精など)が、健康保険の対象(3割負担)となり、治療の選択肢が広がっています。

1. 保険適用の対象となる主な治療

現在、健康保険(3割負担)の対象となる主な不妊治療は以下の通りです。

  • 一般不妊治療
    • タイミング法
    • 人工授精
  • 高度生殖補助医療
    • 体外受精
    • 顕微授精
  • その他
    • 男性不妊の治療(精巣内精子採取術など)

2. 費用の目安と負担の軽減

高度な治療の自己負担額は大幅に軽減されました。

治療法以前の費用
(全額自己負担の目安)
現在の費用
(3割負担の目安)
体外受精1回あたりおよそ30万円〜50万円1回あたり 約10万円〜15万円
顕微授精1回あたりおよそ40万円〜80万円1回あたり 約12万円〜25万円

3. 保険適用の条件と回数制限

保険適用で治療を受ける際には、以下の年齢と回数の制限があります。

  • 年齢制限

     ⇒治療開始時の女性の年齢が 43歳未満 であること

  • 回数制限(体外受精・顕微授精などの高度治療)

     ⇒40歳未満 の場合:通算 6回 まで
     ⇒40歳以上 43歳未満 の場合:通算 3回 まで

大堀恵さんも語っていたように、「助成制度を知らなければ治療を始められなかった」という方は多くいます。まずは情報を知ることが第一歩です。

② 自治体独自の助成制度

保険適用に加えて、多くの自治体が独自の助成を行っています。
2022年4月に国の「特定不妊治療費助成事業」は終了しましたが、現在は各自治体が先進医療や検査費用などに対して助成制度を設けています。

1.主な自治体の助成の例(2024〜2025年現在):

自治体名助成の主な内容備考・上限額
東京都先進医療費 の助成、不妊検査費用 の助成先進医療費:7/10助成(上限 15万円
不妊検査費用:上限 5万円
大阪市先進医療費 の助成7/10助成(上限 5万円
回数制限:通算6回または3回まで
兵庫県先進医療費 の助成、通院費 の一部助成先進医療費:1回につき 3万円 助成(回数制限なし)
京都市一般不妊治療費等 助成、先進医療費 助成詳細は各助成制度の要綱を確認
埼玉県早期不妊検査費 助成多くの市町村で実施(内容は市町村により異なる)

※助成内容や金額は自治体によって異なり、年度ごとに変更される可能性があります。

2.助成制度の確認方法:

自治体の助成制度は頻繁に更新されるため、以下の方法でお住まいの自治体の最新情報を確認してみてください。

  1. お住まいの自治体HPで検索
    • 検索ワード例:「不妊治療 助成金 ◯◯市」「先進医療 助成 ◯◯区」
    • 都道府県と市区町村の両方で制度がある場合も(例:東京都+文京区)
  2. 自治体の窓口に直接問い合わせ
    • 市区町村の保健センター、子育て支援課、福祉課など
    • 電話で具体的な条件や申請方法を確認できます
  3. 通院している医療機関で相談
    • クリニックのスタッフが助成制度に詳しい場合が多い
    • 申請に必要な証明書の発行もお願いできる場合もあり
  4. 職場の福利厚生も確認
    • 企業独自の不妊治療費補助制度がある場合も
    • 休暇制度や休職制度を設けている企業も増えています
  • 保険適用の治療に対する助成か、保険適用外(先進医療など)に対する助成か、自治体によって異なります
  • 治療開始前に確認しておくと、申請漏れを防げます
  • 申請期限がある場合が多いので、治療後は速やかに申請を

③ 高齢妊娠専門外来・ハイリスク妊娠外来

妊娠・出産を取り巻く環境が変化する中で、高齢妊娠(一般的に35歳以上での初産)や、持病などがあるハイリスク妊娠に対応するため、専門外来を設ける医療機関が増えています。

これらの専門外来は、年齢に応じたきめ細かなケアと、万が一のトラブルにも即座に対応できる体制が整っているのが大きな特徴です。

1. 専門外来で受けられる主なサポート

通常の産婦人科に加え、以下のような専門的なケアとサポートが受けられます。

  • 出生前診断とカウンセリング
    • 年齢に応じた詳細な検査の選択肢(NIPT、羊水検査など)の提案と、専門家による丁寧なカウンセリング。
  • 合併症の早期発見・管理
    • 妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などのリスクに対する、定期的なモニタリングと予防的ケア。
  • 胎児の発育管理
    • 超音波検査などによる、細かな発育状況の確認と、それに合わせた管理計画。
  • 安全な出産方法の相談
    • 母体と赤ちゃんの状態に応じて、自然分娩、無痛分娩、帝王切開などの選択肢を医師と相談しながら決定。
  • 産後の総合ケア体制
    • 出産後の母体回復、授乳サポート、育児相談まで含めたトータルなケア体制。

2. 医療機関を選ぶ際の重要ポイント

女優の菊川怜さんが「信頼できる医師がいてくれて救われた」と語っていたように、安心して妊娠・出産を迎えるためには、信頼できる医療機関選びが何より重要です。

医療機関を選ぶ際、ぜひ以下のチェックリストを参考にしてみてくださいね。

✅ 選定のチェックポイント           なぜ重要?
高齢妊娠の実績が豊富か?年間の高齢出産数や、専門知識を持つ医師(周産期専門医など)の有無を確認しましょう。
NICU(新生児集中治療室)併設されているか?万が一の早産や赤ちゃんのトラブル時にも、院内で即座に対応できる体制が確保されます。
□ 24時間体制の緊急対応はしているか?夜間や休日など、時間外でも連絡や受診ができる体制が整っているか確認しましょう。
医師・スタッフの雰囲気はどうか?質問しやすい雰囲気か、説明が丁寧で納得できるかなど、信頼関係を築けるかを重視しましょう。
通院のしやすさは?自宅や職場からのアクセス、駐車場の有無など、体調が優れない日の通院負担も考慮しましょう。

初診の際に、「高齢妊娠に対応していますか?」「緊急時の体制はどのようになっていますか?」と直接確認することで、より安心して治療や検診に臨むことができますよ。

④一人で悩まないで!無料で相談できる公的窓口リスト

「誰に相談すればいいか分からない」「治療に行き詰まってしまった」「一人で悩んでいる」—そんな時は、全国に設置されている公的な相談窓口をぜひ活用しましょう。これらの窓口はすべて無料で利用でき、専門家があなたの悩みに寄り添ってくれます。

1. 不妊専門相談センター(全国設置)

各都道府県・政令指定都市・中核市が設置している、不妊・不育に特化した専門の相談窓口です。全国47都道府県すべてに設置されています。

  • どんな専門家が対応してくれる?
    ⇒医師、看護師、助産師などの専門資格を持つスタッフが対応します。
相談できる主な内容
  • 不妊症・不育症に関する医学的な相談
  • 治療方法や医療機関の選び方
  • 治療に伴う心理的な悩みやストレス
  • 経済的な支援制度について
  • 流産・死産を経験された方の心のケア

▶️全国の不妊専門相談センター一覧

2. 自治体の妊娠・出産相談窓口

お住まいの市区町村の保健センターや子育て支援センターなどに設置されている、妊娠から育児までを幅広くサポートする窓口です。

  • 対応スタッフ: 保健師、助産師、看護師などが対応
  • 主な相談内容: 妊娠から出産、育児まで幅広い相談、母子健康手帳の交付、妊婦健診や産後ケアの利用方法など
  • 費用: 無料

◆まとめ|年齢にとらわれず、「私のタイミング」で考える妊娠・出産

まとめ|年齢にとらわれず、「私のタイミング」で考える妊娠・出産
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「35歳以上は高齢出産」そんな言葉を聞くと、最初は不安を感じるかもしれません。

でも今回ご紹介した芸能人の方々のように、年齢にとらわれず、自分らしく妊娠・出産と向き合っている人たちの姿には、高齢出産に対する前向きなヒントがたくさん詰まっていたのではないでしょうか。

▪️不妊治療に挑戦し、思い通りにいかない中でもあきらめなかった人。
▪️体の変化やリスクに向き合いながら、家族の支えを受けて出産を乗り越えた人。
▪️「年齢はただの数字」と言わんばかりに、自分のペースで育児を楽しんでいる人。

悩みながらも一歩ずつ、自分の気持ちに正直に選択してきたことが伺えますよね。

いまは、医療の進歩や支援制度の充実によって、40代での妊娠・出産も、決してめずらしいことではなくなっています。

35歳以上の妊娠・出産について、年齢やリスクのことだけにとらわれず、自分の人生や価値観に合った「納得のいく選択」を大切にしていってくださいね。

(執筆者:yuffy)


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