「あ、これ傷んでる…」
「また腐らせちゃった…」
そんなつもりはなかったのに、冷蔵庫の奥で食材が悲惨な姿に――。
子育てと仕事に追われる毎日では、“買ったのに使いきれない”というのはよくあることかも知れません。
しかし、その積み重ねが家計にじわじわとダメージを与えていること、ご存じですか?
農林水産省の調査によると、1世帯あたりの食品ロスは年間約6万円相当にもなるのだとか!?
でも実は、家庭の“冷蔵庫内のムダ”は、意識を少し変えるだけで減らせるんです。
この記事では、特に「よくダメにしてしまいがちな食材」をピックアップし、
すぐに実践できる保存方法&使い切るためのアイデアをお届けします。
さらには、毎週の冷蔵庫をリセットする“金曜ルール”まで、実践的にご紹介します。
冷蔵庫のムダを減らすことで節約にもつながり、日々のお買い物もラクになりますよ!
◆冷蔵庫の中で食材がムダになってしまうよくあるパターン3選!

食材を買ってきたときは「ちゃんと使い切るつもり」だったのに、
気づいたら冷蔵庫の奥でドロドロ…そんな経験、ありませんか?
実は、冷蔵庫内の食品ロスには共通する「ありがちなパターン」があります。
ここでは、忙しい日々の中でつい見落としがちな食材がムダになる原因を3つのパターンに分けてご紹介します。
① 入れっぱなしで忘れる〜野菜室・奥・最下段が“ブラックボックス”に〜
冷蔵庫の中でも「見えにくい場所」=使い忘れゾーンです。
たとえば…
こうした「埋もれた食材」は、目につかないまま放置されがち。
特に子育て中は時間との戦いなので、“意識しないと見つからない場所”にある食材は、消えてしまったも同然かも知れませんね。
❓️オススメの対策は❓️
▪️1軍(すぐ使う)と2軍(ストック用)をエリア分けしてみる
▪️野菜室や最下段は“週末チェック”を習慣に!
② 半分使って残りは放置〜豆腐・肉・葉物などにありがち〜
「今日は豆腐半分だけ使おう」
「豚こまをちょっとだけ炒めに」
そうやって“少しだけ使った残り”を、保存容器に入れて冷蔵庫に入れてしまうと、存在自体を忘れがちではありませんか?
とくに豆腐や葉物野菜、精肉類は、開封後・加熱前の状態ではあまり日持ちしません。
忙しい日々に「あとで使おう」がそのまま数日経ってしまうと、あっという間にアウトになっていることも。
❓️オススメの対策は?❓️
▪️残った食材はすぐ「冷凍ストック」に切り替える
▪️使いかけの食材にはマステ等で期限の日付を貼ってみるのも◎
③ 賞味期限の管理が甘くなる〜開封後の加工品にも要注意!〜
パックのハム、ウインナー、豆腐、納豆など、「まだ大丈夫」と思っていたら、賞味期限がすでに過ぎていた…。これも“あるある”ですよね。
特に注意が必要なのは、「開封後の日持ちが短い食品」。
未開封なら10日もつ加工品でも、開けた瞬間から劣化は加速します。冷蔵庫に入れていても、空気と湿気で味も香りも落ちてしまいます。
❓️オススメの対策は?❓️
▪️開封したら“◯日以内に使い切る”ルールを作る
▪️すぐに使いきれなければその日のうちに冷凍を基本に
『小さな見直しで、冷蔵庫の“もったいない”は減らせる!』
食材ロスの多くは、「うっかり」と「つい後回し」が原因です。
だからこそ、「あとでやろう」を「今ちょっとだけやっておこう」に変えるだけで、
冷蔵庫の中身も、家計も、大きく変わっていきますよ。
◆ダメになりやすい食材ワースト5&その対策

冷蔵庫の中で傷みやすい食材には、実は“定番”があります。
「またダメにしちゃった…」を防ぐためにも、よく傷む食材とその対策を知っておくとムダが無くせますよ。
第1位:しめじ・えのき
ダメにしがちな食材の第一位はきのこ、特にしめじやえのきです。
❌️痛む理由 | きのこ類の中でも特にしめじ・えのきは 水分を含みやすく、通気性の悪いパックで湿気がこもるため、早々に痛みがち。 |
⭐対策 | 冷蔵庫に戻す前に石づきを取ってほぐし、キッチンペーパーで軽く水分を拭き取り、ジッパーバッグにいれて冷凍しましょう。 |
💡ワンポイント | きのこ類は冷凍することで旨み(グアニル酸)が増すため、炒め物やスープの出汁代わりにも最適です。 |
第2位:小松菜・ほうれん草
続いて葉物野菜の小松菜やほうれん草も痛みやすい食材です。
❌️痛む理由 | 根元から水分がたまり、特にビニール袋のままだと蒸れて腐りやすい。 |
⭐対策 | 洗ってカット→水気をしっかり切って小分けで冷凍しましょう。 |
💡ワンポイント | 冷凍で葉の繊維が壊れ、短時間の加熱でも柔らかくなるので、時短調理にも◎。 |
第3位:豚こま肉
続いてランクインしたのは使い勝手の良い精肉である「豚こま肉」です。
❌️痛む理由 | トレーのまま冷蔵することで空気に触れて酸化しやすい。 |
⭐対策 | 購入後すぐに下味をつけて冷凍(味噌・焼肉のたれ・醤油など)。 |
💡ワンポイント | タレに漬けて冷凍することで繊維が柔らかくなり、解凍後すぐに焼けるというメリットも! |
第4位:豆腐
いつでも使えると思ってストックしていると、いつの間にか消費期限が切れている事が多いのが豆腐です。
❌️痛む理由 | 開封後は空気に触れて雑菌繁殖が早く、冷蔵しても2〜3日で風味劣化します。 |
⭐対策 | 水切りをして、炒め物用にそぼろ化、からの冷凍保存が◎。 |
💡ワンポイント | そぼろ状にすることで水分が飛び、冷凍→解凍後も食感が悪くならない。 |
第5位:ハム・ウインナー
一見日持ちしそうな加工肉も、一度開封してしまうと劣化は早いものです。
❌️痛む理由 | 開封後は空気・湿気で酸化、冷蔵庫でも劣化スピードは早い。 |
⭐対策 | 小分けしてラップ、さらにジップバッグで密封冷凍。 |
💡ワンポイント | 使う分だけ取り出せるようにしておくと、朝食や弁当にもすぐ使えて便利。 |
忘れがちだったり、賞味期限自体がもともと短かったりと、ムダになってしまうことが多い食材にも対策してあげることでロスを防ぐことができますね!
◆食材別|ムダにしない保存テクニックまとめ!

せっかく買った食材、最後までおいしく使い切りたいですよね。冷蔵や冷凍で保存する際も、食材ごとにちょっとしたコツがあります。
このセクションでは、定番の食材をもう腐らせないための保存術を、野菜、肉・魚、加工食品に分けてご紹介します。
◆ 野菜編|買ってすぐが勝負!“下ごしらえ冷凍”でムダなし
野菜類はとにかく買ってきて、冷蔵庫にしまうまでが勝負!多くの野菜が冷凍保存が可能です。正しい保存方法を知って、ムダなく使い切っていきましょう!
野菜の種類 | 冷凍保存のポイント |
---|---|
ブロッコリー・カリフラワー | 小房に分けて軽く下茹でしてから冷凍。色・食感をキープでき、弁当や時短調理に便利。 |
じゃがいも・かぼちゃ | 生のままだと食感が悪化するため、マッシュまたは蒸してから冷凍が基本。 |
玉ねぎ | みじん切り・薄切りにして冷凍。スープや炒め物の下ごしらえに便利。 |
小松菜・ほうれん草 | 洗ってざく切り、生のまま冷凍可能。解凍せずにそのまま味噌汁や炒め物に。 |
しめじ・えのき・ まいたけなどのきのこ類 | 石づきを取ってほぐし、水気を取って冷凍。旨みが増してスープや炒め物に◎。 |
にんじん | 生のまま薄切り、または千切りにして冷凍可。炒め物・味噌汁にそのまま使える。※煮物用は軽く茹でてから冷凍すると食感が良い。 |
トマト | 生のまま丸ごと or カットして冷凍。皮がツルッとむけるのでソースやスープに便利。 |
ピーマン・パプリカ | 種を取りスライスして冷凍。炒め物・オムレツ・ラーメンのトッピングなどに。 |
キャベツ | ざく切りにして冷凍。加熱調理でしんなりするので、炒め物やスープ向き。 |
水分が多い野菜(トマト・葉物など)は、加熱や調理用に使うと◎。
凍ったまま使えるレシピを覚えると、毎日の料理がぐっと楽になりますよ!
◆ 肉・魚編|味付け+小分けで調理も時短!
お肉や魚は、まとめ買いするとコスパは◎ですが、そのまま冷蔵庫へ入れてしまうと、使いきれずムダにしてしまうことも…。
そんなときは「下味をつけてから冷凍」+「1回分ずつ小分け」にしておくのが断然おすすめ!
冷凍前の“ひと手間”で、帰宅後10分で一品が完成するような“即戦力おかず”に早変わりします。ここでは、鶏むね肉、魚の切り身、ひき肉の便利な保存方法についてお伝えします!
▪️保存方法 | 鶏むね肉を食べやすいサイズに切り、塩こうじに漬けてジップ袋で冷凍。 |
▪️ポイント | 塩こうじに含まれる酵素の働きで肉が柔らかく、パサつき防止にも◎。 |
▪️活用メニュー | 炒め物、唐揚げ、グリル、ソテーなど、幅広く使えます。 |
💡塩こうじがない場合は「ヨーグルト+塩」でも代用可。こちらも柔らかさUPに効果あり!
▪️保存方法 | 鮭・サバ・タラなどの切り身を、味噌・塩・醤油ベースのタレに漬けて冷凍。 |
▪️ポイント | 下味付きで臭みが出にくく、解凍後すぐ焼ける。忙しい朝や夕食づくりに◎。 |
▪️オススメの味付け | ・味噌だれ(味噌+みりん+酒) ・照り焼きだれ(醤油+みりん+砂糖) ・西京漬け風(白味噌+みりん+酒+砂糖) |
💡解凍は冷蔵庫で自然解凍、または凍ったままフライパンで蒸し焼きもOK。
▪️保存方法 | ひき肉を炒めて火を通し、醤油+みりん+砂糖で甘辛く味付け→粗熱を取って小分け冷凍。 |
▪️ポイント | 生のまま冷凍より傷みにくく、使いたい分だけ取り出せて便利! |
▪️活用メニュー | 卵とじ、チャーハン、そぼろ丼 レタス巻き、野菜炒め、うどんの具にも |
💡味なしで炒めておいて冷凍すると洋風(ミートソース、カレー)などにもアレンジ可。
◆ 加工食品・その他編|“ちょい手間”で賞味期限がグッと延びる!
納豆・チーズなどの加工食品、また卵などは、冷蔵庫に常備している家庭も多いですが、「使いきれずに期限切れ」「気づいたらカビが…」という失敗もありがちですよね。
でも実は、ちょっとした工夫でこれらの食品も冷凍保存が可能!
風味や食感を保ちつつ、保存期間もグッと延ばせます。
▪️保存方法 | 1パックずつラップで包み、ジップ袋に入れて冷凍。 |
▪️解凍方法 | 冷蔵庫で半日程度の自然解凍、または室温で数時間。 |
▪️ポイント | ・タレやからしは別に保管(凍ると風味が落ちるため) ・冷凍しても菌は生きており、発酵食品としての効果も◎ |
💡解凍後はよく混ぜることで、粘りも復活します!
▪️保存方法 | ほぐしてバラバラにしてからジップ袋に入れて冷凍。 |
▪️使い方 | 凍ったままトースト、ピザ、グラタンなどにのせてOK! |
▪️保存方法 | 1枚ずつラップし、重ねずに冷凍。 |
▪️使い方 | 自然解凍またはパンにのせてトーストするのがおすすめ。 |
💡チーズは脂分が多いため、冷凍→解凍でポロポロしやすいですが、加熱調理に使えば問題なし!
▪️保存方法 | 生卵は殻を割り、溶き卵にしてから製氷皿に入れて冷凍。 |
▪️ポイント | 保存期間は冷凍で約1ヶ月ほど。 |
▪️活用メニュー | 自然解凍後、炒り卵・卵焼き・炒飯などに。 |
💡生卵のまま(殻ごと)冷凍すると膨張して割れるためNG!
✨「少しの下準備」で長く便利に使える食材に!
冷凍保存=なんでも凍らせてしまえばOKではなく、調理しやすく・美味しく保つ工夫が大切です。
上手に冷凍することで、食材のムダを防げるだけでなく、節約や時短調理にもつながるんですね!
◆食材ロスを減らす!「金曜リセット術」のすすめ

週末にまとめ買いをするご家庭にこそおすすめなのが、金曜日の冷蔵庫リセット。
金曜の夜に冷蔵庫をチェックして中を整理するだけで、週末の買い出しがぐっと効率的になりますよ。
♢おすすめの“金曜リセット術”の流れとは?
筆者がおすすめする「金曜リセット術」とは、週末の買い出し前に冷蔵庫をチェックして、残り食材を使い切る習慣のことです。
と言っても、難しい手順は必要ありません。以下の3ステップでOK!
- 冷蔵庫の中身をざっと確認
→ 賞味期限が迫っているもの、半端な野菜、開封済み食材などをチェック。 - 「使い切りリスト」を頭の中で作る or メモする
→ この時点で、「これは今夜使おう」「これは土曜の朝に回そう」と振り分けておくと◎。 - “一掃メニュー”でまとめて消費!
→ 冷蔵庫の残り物をまとめて使える料理がおすすめです。
冷蔵庫を整える習慣がつけば、食材のムダが減るだけでなく、毎日の献立もぐっとラクになりますよ。
♢金曜リセットのメリットとは?
冷蔵庫を週に1度リセットするだけで、暮らしにうれしい変化がたくさん生まれます!
忙しい家庭こそ取り入れたい、金曜ルーティンのメリットを見てみましょう。
✅ 食材の使い忘れ・重複買いを防げる
冷蔵庫の奥に眠っていた「使いかけ野菜」や「賞味期限ギリギリの加工品」に気づける。
✅ 冷蔵庫がスッキリ&清潔に
残り物を使い切るとスペースが空いて、掃除もしやすくなります。
✅ 週末の買い出しが必要最小限に
“いま家にあるもの”が明確になるから、余計な買い物が減って節約にも◎。
忙しい毎日でも、たった10分ほどの「金曜リセット術」を習慣化するだけで、食品ロスが減って家計にもゆとりが生まれます。
まずは今週の金曜から、気軽にスタートしてみてはいかがでしょうか?
♢庫内を一掃!おすすめメニューはこれ!
冷蔵庫の残り物をムダなく使い切るには、「アレンジしやすく、何でも入れられるメニュー」を知っておくのがコツです。
ここでは、忙しい日でもサッと作れて、使いかけ食材をおいしく消費できる一掃メニューをご紹介します。
メニュー | 特徴 |
---|---|
野菜たっぷりスープ | 半端な野菜やベーコンなども入れられて、栄養満点&体もあったまる。 |
チャーハン・オムライス | ごはんと余りものがあれば即完成!ハム・ネギ・卵・チーズなど何でもOK。 |
お好み焼き風・チヂミ風 | キャベツやネギ、しらすなどを入れて、小麦粉でまとめて焼くだけ。おかずにも◎。 |
なんでもカレー・シチュー | 肉・魚・野菜を問わず使える万能リセットメニュー。冷蔵庫整理に最適。 |
◆暮らしのヒントが届く!クラフトラフのメルマガ

冷蔵庫の中身をムダなく使い切りたい、毎日の食事づくりをもっとラクにしたい――。
クラフトラフのメルマガでは、そんな願いを叶えるアイデアを毎週お届けしています。
- 買いすぎ防止&節約につながる「かしこい買い物術」
- 冷蔵庫にある食材で作れる“あと一品”レシピ
- 季節ごとの食材保存&活用テクニック
- 金曜リセットを楽しむコツ など
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◆まとめ|「ひと手間」と「習慣化」で食材のムダを無くして行きましょう!
忙しい日々において、冷蔵庫の中で食材をダメにしてしまうことは、誰にでもあることです。
でも、ちょっとした保存の工夫や、週1回の見直し習慣を取り入れるだけで、食材ロスはぐんと減らせます。
今日からすぐに始められることばかりなので、ぜひご家庭でも試してみてくださいね。
(執筆者:yuffy)