赤ちゃんとベビーカーを使ってお出かけ中、ふと抱っこすると背中が汗でびっしょり…そんな経験はありませんか。
赤ちゃんは大人に比べ体の水分量が多く、体の機能が成長途中。なので、脱水症状や熱中症を引き起こしやすいとされています。赤ちゃんと安心して外出を楽しむためには、十分な暑さ対策が欠かせません。
そこで今回は、ベビーカーでのお出かけを快適にするための、暑さ対策グッズを紹介します。100均で手軽に揃うアイテムから、ニトリや西松屋などの人気ショップで買える便利な商品まで厳選しました。
ぜひ最後までチェックし、対策グッズを上手く取り入れて、赤ちゃんと夏の楽しい思い出をたくさん作りましょう。
ベビーカーの暑さ対策が100均グッズを使って必要な理由

ベビーカーを使って外出する際は、十分な暑さ対策が欠かせません。対策が不十分だと、赤ちゃんが熱中症になってしまうリスクが高まります。
ここでは、100円ショップのアイテムを上手に使い、暑さ対策を万全にすべき理由についてお伝えします。
地面近くは想像以上に高温
夏のお出かけ時、大人が想像する以上にベビーカーの中は暑くなっています。
アスファルトは太陽の熱を吸収しやすいため、熱くなった地面からの照り返しや放射熱が、ベビーカーの内部を高温にしてしまうからです。

地面に近いベビーカーの座面付近は、体感温度が40度を超える場合もあると言われているよ💦
ベビーカーに乗っている赤ちゃんは常に熱気にさらされる状態となり、体温が急上昇するリスクが高まってしまいます。
熱中症の危険を避けるためには、地面からの熱を遮断したり、こもった熱を逃がしたりする対策が欠かせません。手軽に実践できる暑さ対策から、取り入れていくことが大切です。
参考:東海テレビNEWS「気温30度でも地面に近いベビーカーは“38度”…危険な『子供とペットの熱中症』“肉球”やけどの恐れも 」
赤ちゃんに暑さ対策が欠かせない理由
赤ちゃんは大人と比べて暑さへの耐性が低く、体温調節機能も未発達です。そのため、夏の外出時には特に気を付ける必要があります。
〈赤ちゃんが暑さに弱い主な理由〉
・自分で体温をうまく調整できず、熱が体内にこもりやすい
・体温を下げるための汗腺の働きがまだ不十分
・暑さや不快感を言葉で伝えられない
赤ちゃんは周囲の大人が気づかないうちに体温が上昇し、熱中症が進行してしまう場合があります。
赤ちゃんの健康と安全を守るには、大人が事前に暑さへの対策を十分に行い、快適な環境を整えることが重要です。
これ買って!ベビーカーの暑さ対策に使える100均グッズ

ベビーカーの暑さ対策に使えるグッズはいろいろなものがありますが、「高いお金を出して買ったのに、使いにくかった…」と後悔するのは避けたいでしょう。
そんなときに便利なのが、100均のアイテムです。最近の100均には、ベビーカーの暑さ対策に役立つ便利グッズがたくさん揃っています。出費を抑えつつ、効果的な対策を始めましょう。
風を送る「小型扇風機」や「ミストファン」
ベビーカーの暑さ対策として手軽に取り入れやすく、効果も期待できるのが「クリップ式の小型扇風機」や「ミストファン」です。風を送ることで、赤ちゃんの体感温度を下げるサポートができます。
ただし、取り付け方や使い方にはいくつかの注意点があります。
・幌などの上部に扇風機を取り付け、上から下に向けて風を送ると効率よく涼しくなる
・地面に近い位置に取り付けると、アスファルトからの熱風を送ってしまうことがある
・ベビーカーのカバーで密閉された状態では熱がこもりやすいため、通気を確保することが重要
さらに高い冷却効果を求めるなら、水の気化熱を利用して涼しい風を送るミストファンを選ぶのも良いでしょう。赤ちゃんに直接ミストが当たると冷えすぎてしまうため、送風の向きを調整しながら使うと良いですね。
私も実際に100均のクリップ式扇風機を使ってみたところ、音も静かで娘も嫌がらずに乗ってくれたのでよかったです。
しかし、風を強くするとバッテリーが持たず、短時間で切れてしまうこともありました。

短時間の外出には十分だけど、長距離の移動には物足りないなと思ったよ💦
長距離のお出かけに使うなら、高機能のアイテムが必要かもしれませんが、機能や使い勝手を手軽に試したいなら、100均のグッズが役立ちます。
価格が手軽で導入しやすいので、暑さ対策を始めるときの入門アイテムとして、試しやすいアイテムです。
体温上昇を抑える「保冷剤」や「冷却タオル」
ベビーカーの暑さ対策で、直接的に体を冷やすアイテムとして活躍するのが「保冷剤」や「冷却タオル」です。
100円ショップで買える保冷剤は、ジェルタイプや叩くと冷たくなる瞬間冷却タイプなど種類も豊富です。目的や用途に合わせて選べる点も、嬉しいですね。
〈使用時のポイント〉
・凍らせた保冷剤はタオルで包んで使う(凍傷防止)
・背中や首元など、熱がこもりやすい部位に当てると効果的
また、水に濡らすだけで冷感を得られる「冷却タオル」も使いやすくておすすめです。首に巻く・ベビーカーの背もたれに敷くなどの使い方ができます。電池不要で繰り返し使えるため、コスパが良い点も嬉しいですね。
どちらもシンプルな使い方でしっかり冷却効果が得られるため、暑さ対策の基本アイテムとして取り入れやすい存在です。
直射日光を防ぐ「日よけグッズ」
ベビーカーの暑さ対策で大切なポイントが「直射日光を避けること」です。直接日光を浴びると、赤ちゃんの体温が急上昇してしまいます。
ベビーカーに備え付けの幌だけでは、横からの日差しを防ぎきれないこともあるでしょう。
そこでおすすめなのが、クリップで簡単に取り付けられる日よけカバーです。メッシュ素材のものを選べば、日差しを遮りながらも風通しを確保できます。
また、100円ショップで手に入るタオルやブランケットも、日よけとして活用することも可能です。
ただし、ベビーカー全体を覆うように使うと、風通しが悪くなり熱がこもってしまうかもしれません。赤ちゃんの顔や足元など、日光が当たる部分だけに使うのがおすすめです。
ベビーカーの暑さ対策グッズ|100均以外で買えるおすすめ

ベビーカーの暑さ対策に使えるグッズは100均でも揃いますが、他のショップからも機能性の高いさまざまなアイテムが販売されています。それぞれを上手に組み合わせれば、夏の外出がより快適で安全になるでしょう。
ここからは100均以外で買える、ベビーカーの暑さ対策に使えるグッズを紹介します。
ニトリの「クールグッズ」
ニトリの「Nクール」シリーズは、触れた瞬間にひんやりと感じる接触冷感素材を採用した人気アイテムです。
〈おすすめポイント〉
・触れた瞬間に冷たさを感じる素材で、赤ちゃんの背中のムレを軽減
・洗濯機で丸洗いできる商品が多く、清潔を保ちやすい
・夏の時期は店舗の特設コーナーに並びやすく、気軽に購入できる
価格は100均よりは上がりますが、比較的手頃なものが多く、試しやすい点も嬉しいですね。
・ベビーカーシート 保冷剤ポケット付き(NクールSP WL01 C-G)
・コットン ベビーカーシート(Nクール CT25)
・コットン だっこ紐ブランケット(Nクール CT25)
・ひんやり接触冷感 ファン付きベビーカーシート(AR001)
西松屋「ベビーカー専用クールグッズ」
西松屋では、ベビーカー専用に設計された冷感グッズが多数販売されています。
赤ちゃん用品専門店ならではの視点で、安全性や使いやすさに配慮された設計が特徴です。
〈おすすめポイント〉
・比較的手頃な価格で手に入れやすい
・ベビーカーのシートにぴったり合う設計で、ズレにくい
・背中のムレを軽減。長時間の使用でも快適な状態を保ちやすい
・近くの店舗でも、公式通販でもスムーズに購入できる
西松屋のクールグッズは、赤ちゃんの快適性と安全性を両立させたバランスの良いアイテムとして人気があります。
・クリップファン(グレー)
・おでかけファン(グレー)
・ひんやりシート(マリンくま)
楽天「高機能サンシェード」
楽天市場では、ベビーカー用の高機能サンシェードが多数出品されており、UVカット・遮光・通気性などに優れたアイテムを自由に選べます。
価格帯やデザインの幅も広く、使用環境や好みに応じた選択がしやすい点が魅力です。
〈おすすめポイント〉
・UVカット率99%以上の商品も多数で選択肢が多い
・通気性に優れたメッシュ素材を使用した商品も選べる
・折りたたみ式・伸縮タイプなど機能性が高い
・高機能ながら手が届きやすい価格で、コスパも良好
・多くの商品がユーザーの口コミ付きで掲載されており、購入前の判断材料として活用可能
赤ちゃんの目や肌を強い日差しから守るために、サンシェード選びは重要なポイントです。楽天なら種類も豊富で、よりニーズに合った商品を見つけやすくなっています。
・ベビーカーサンシェード
・虫よけ&サンシェード 伸縮タイプ
・ベビーカー日よけケープ
ベビーカーの暑さ対策に100均は使える?選ぶ前の注意点

ベビーカーの暑さ対策に使えるグッズは、100均でも数多く見つけることができます。
価格が手頃で入手しやすい反面、選び方や使い方を誤ると、十分な効果が得られなかったり安全性に不安が残ることもあります。
ここでは、100均グッズを取り入れる前に知っておきたい注意点と、選び方のポイントをご紹介します。
【体験談あり】使ってわかった100均グッズの使いやすさと物足りなさ
100均の暑さ対策グッズは、価格の手頃さと入手のしやすさが大きな魅力です。
たとえば、小型扇風機は軽量でクリップ付きのものが多く、ベビーカーへの取り付けも簡単です。保冷剤や冷却タオルもすぐに使えるため、日常使いに適したアイテムといえます。
〈100均のメリット〉
・手頃な価格で複数購入しやすい
・軽量・コンパクトで持ち運びが楽
・冷却系アイテムは準備が簡単で再利用可能
〈100均のデメリット〉
・扇風機の風量が弱いものがある
・保冷剤は冷却時間が短く、長時間の外出には不向きなものがある
・羽がむき出しになっている扇風機は安全性に欠ける可能性あるため、注意が必要
実際に私も、最初は100均の保冷剤を使っていて便利だなと思いました。
しかし、特に暑い日は保冷時間が短くすぐにぬるくなり物足りなさを感じたため、100均以外のお店で購入した保冷時間が長いものに切り替えました。
100均は試しやすさが魅力なので、まずは使ってみて必要なグッズは機能を見極め、その後で必要な機能を備えた高機能タイプに変更するのも良いと思います。
100均の暑さ対策グッズを安全かつ効果的に使うには、短時間の外出や散歩などの場面に限定して使用する、高温の日や長時間の外出時は補助的に活用するなど、使い方を工夫することも検討すると良いでしょう。
100均の暑さ対策グッズはどんな人におすすめ?
100均の暑さ対策グッズは、コストを抑えながら育児グッズを揃えたい家庭にとって非常に便利です。
〈おすすめな方〉
・育児用品の初期費用を少しでも抑えたい家庭
・短時間の外出が多く、本格的な冷却機能を必要としない人
・とりあえず試してみたい、導入のハードルを低くしたい人
・帰省や旅行時など、一時的に使い捨て感覚で使いたい人
・暑さ対策グッズを複数持ちたいが、コストは抑えたい人
100円ショップは店舗数も多く、入手しやすいため、急な外出前でも対策がしやすいのも魅力のひとつです。
ただし、暑さが厳しい日や長時間の外出には向かない場合もあるため、状況に応じて他のグッズと併用することも検討すると良いでしょう。生活スタイルや外出頻度に応じて、活用方法を見極めることが大切です。
まとめ|ベビーカーの暑さ対策は100均グッズから始める選択肢
夏の外出で赤ちゃんをベビーカーに乗せる際、暑さ対策は欠かせない準備のひとつです。
100均には、小型扇風機や保冷剤、日よけグッズなど手軽に試せるアイテムが揃っており、初期費用を抑えたい方にとって大きな助けになります。
短時間の外出や一時的な使用では、十分な効果が期待できるケースも多く、まずは身近なアイテムから試すことで、必要な対策が見えてくることがあります。
一方で、真夏の長時間移動や高温が続く環境では、100均グッズだけでは限界を感じる場合もあるかもしれません。用途に応じて他の市販グッズとの併用も視野に入れておくと安心です。
生活スタイルやお出かけの頻度に合わせて、最適な方法を見つけることが赤ちゃんの快適さにつながります。家族のライフスタイルに合った方法で、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を整えていきましょう。
(執筆者:渡辺 ゆき)