朝の忙しい時間、電子レンジとケトルを同時に使ったら「バチン!」とブレーカーが落ちる。
この原因は電気の使いすぎによる過負荷です。
実は工事をしなくても、ちょっとした知識で解決できることがたくさんあります。
今日から0円でできる3つのコツ
電気のプロが現場で使っている知恵を、家庭で簡単に実践できる方法として紹介します。
1. 同時使用の組み合わせ表を作る
キッチンの家電は組み合わせ次第でブレーカーが落ちます。
電子レンジ(1,200W)+電気ケトル(1,000W)=2,200Wで、家庭用コンセントの目安は約1,500W(100V×15A)を超えてしまうのです。
冷蔵庫に「NG組み合わせ」を貼っておくと、家族全員で気をつけられます。
2. 回路を調べてラベルを貼る
分電盤の小さなブレーカーを一つずつ切ってみると、どのブレーカーがどの部屋につながっているかわかります。
これを付箋でラベル化しておけば、高ワット家電を別々の回路に分散できます。
PCなど精密機器の電源を切り、乾いた手で、明るい時間帯に作業してください。
必ず一つずつ操作しましょう。
3. 月1回のほこり掃除
コンセント周りのほこりは、湿気を吸うと電気を通してしまい火災の原因になります。
月に1回、乾いた布で差し込み部分を拭くだけで、トラッキング火災を予防できます。
1,000円以下でできる賃貸OK対策
少しの出費で、暮らしが格段に楽になる方法があります。
充電ステーションを作る
個別スイッチ付きの電源タップ(1,000円程度)を1つ用意して、スマホやタブレットの充電専用にします。
使わない時はスイッチOFFで待機電力もカット。
家族の充電器をまとめることで、コンセントの奪い合いもなくなります。
足元の安全を確保
電池式のセンサーライト(800円程度)を廊下に設置すれば、夜中のトイレが安全になります。
壁面や足元灯タイプを選ぶとつまずき防止になります。
コンセント不要なので、好きな場所に設置できるのも便利です。
5,000円以下の便利グッズ
もう少し予算があれば、こんな解決法もあります。
キッチンを明るくする棚下ライト
電池式のLEDバーライト(3,000円程度)をキッチンの吊り戸棚の下に貼るだけで、手元が明るくなります。
色温度を切り替えられるタイプなら、朝は白色、夜は暖色と使い分けも可能です。工事不要で、両面テープで簡単設置できます。
絶対にやってはいけない危険行為
プロが現場で見かける危険な使い方を紹介します。
これらは火災や感電の原因になるので、絶対に避けてください。
1. ゆるいプラグを無理やり使う
プラグがゆるくて抜けやすい時、針金で固定したり、プラグを広げたりする人がいますが、これは非常に危険です。
接触不良で発熱し、火災の原因になります。
2. 高ワット家電のコードを束ねる
ドライヤーや電気ストーブなど、消費電力の大きい家電のコードを束ねたまま使うと、熱がこもって被覆が溶ける危険があります。
3. 水回りで延長コードを使う
キッチンや洗面所の床に延長コードを置くのは危険です。
水がかかると感電の恐れがあります。
電子レンジや冷蔵庫は、必ず壁のコンセントに直接差し込みましょう。
プロに相談すべきタイミング
以下の症状が出たら、早めに電気工事店に相談することをおすすめします。
月に5回以上ブレーカーが落ちる場合は、電気容量が不足している可能性があります。契約アンペアの変更で解決することもあります。
コンセントが焦げ臭い、熱い、変色している時は、内部で異常が起きています。
すぐに使用を中止してください。
複数の部屋で照明がチラつく場合は、配線の劣化や接続不良の可能性があります。
放置すると危険です。
費用の目安
万が一工事が必要になった場合の参考価格です。現場条件で幅があります。
以下は目安です。
コンセント増設は8,000〜15,000円、契約アンペア変更は無料〜15,000円程度が相場です。
まとめ
電気の困りごとの多くは、工事をしなくても知識と工夫で解決できます。
まずは0円でできることから始めて、必要に応じて便利グッズを取り入れてみてください。
ただし、安全が第一です。少しでも不安を感じたら、迷わずプロに相談しましょう。
毎日使う電気だからこそ、正しい知識で安全・快適に使いたいものです。
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(執筆者:あおちゃん)