育休中にキャリアアップのために資格取得を目指すものの、計画通りに進まず「やっぱり私には無理かも…」と落ち込んでいませんか?
真面目で努力家な方ほど、計画通りにいかないことに自己嫌悪や孤独感を覚えていると思います。
私(筆者)自身も育休中に資格取得に向けて勉強したことがあるので、その気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、安心してください。
結論から言うと、資格取得は決して無理ではありません。大切なのは、「育休中で時間がない」と焦るのではなく、「今ある時間をどう最大限に活かすか」という思考に切り替えることです。
この記事では、復帰後を見据えて「どんな資格を取ろう?」と迷うママのために、持ってて損がない資格の紹介や、先輩ママたちのリアルな勉強法、モチベーションの維持術を具体的にお届けします。
自信を持って育休復帰を迎えるための一歩を、一緒に踏み出しましょう。
育休中に資格取得をするメリットと国も後押しする「リスキリング」

育休中のママは、「キャリアアップのために資格を取りたいけど、子育てで無理かも…」と、理想と現実のギャップに悩んでいませんか?真面目な人ほど、計画通りにいかない自分を責めてしまうかもしれませんね。
でも、大丈夫です。育休中に資格の勉強を頑張っているママは、あなたが思うよりずっと多いんです。
ある調査では、ワーママの77%が育休中に活動し、そのうち41%が資格取得にチャレンジしたというデータがあります。(参照:株式会社mog調査)
育休を「子育てだけ」ではなく「将来への自己投資」として捉えるリスキリング(学び直し)は、今や社会の大きな流れです。
国や自治体も、この動きを積極的に後押ししています。
- 国(経済産業省):「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
- 東京都:「育業中スキルアップ助成金」
こういったサポートがある今、育休中の資格取得はキャリアアップのための最高のチャンスと言えます。
育休中に勉強することのメリット
育休中の勉強は、将来の不安を自信に変える、こんなにうれしいメリットにつながります。
- ブランクによる不安を解消できる:仕事に関連する資格の勉強は、業務感覚の維持に役立ち、復帰への大きな自信につながります。
- 復職後のスタートがスムーズになる: 育休中に集中して机に向かう習慣を身につけておくと、復職後も仕事の段取りや効率的な進め方をスムーズに取り戻せます。
- 具体的なキャリアアップにつながる: 資格取得でスキルが明確になり、社内評価や昇進・昇給の可能性が高まります。業務に直結する資格なら、新しい業務への挑戦もしやすくなりますよ。
「長期で休んでいる」という後ろめたさではなく、「未来の自分に投資している」という自信が、復帰後のあなたを力強く支えてくれるはずです。
「無理かも」を「できた」に変える!時間の使い方と覚悟の切り替え方

育休中に資格取得が「無理かも」と感じる最大の理由は、計画通りに進まないことへのストレスと焦りです。目標が高い人ほど、「時間がない」「集中できない」と自分を追い詰めてしまいます。
この負のループを断ち切るために、最も大切なのは思考の切り替えです。
- ✕:「育休中だから時間がない」
- 〇:「今ある時間をどう最大限に活かすか」
この意識を持つことで、あなたの勉強は劇的に変わります。
柔軟な「細切れ時間」の活用術
子育て中の勉強は、「まとまった時間を確保する」という働き方時代の常識を捨てることから始まります。
リアルなママやパパの声をみると、「勉強開始5分で中断」「ノってきたと思ったら授乳」といった時間が細切れになる状況は、育休中の当たり前です。
計画通りにいかないことを前提に、柔軟なルールを持ちましょう。
【時間を活かすポイント】
- 1日単位でなく週単位で管理し、計画は「ざっくり」決める。
- 5分、10分といったスキマ時間を勉強の基本単位にする。
- 睡眠時間を削る無理はしない。家事は最低限でOKです。
「合格の先」にある人生の目標を明確に
育休中に難易度の高い資格に挑戦するなら、勉強法よりも先に「覚悟」を決めてください。
先輩ママの体験談の中にも、「資格は持っていて損はない」といった曖昧な理由で始めて、途中で挫折してしまった声がありました。
「この資格を取って、私は人生で何を実現したいのか?」
ここに本気で向き合いましょう。本当の目的は「資格に合格すること」ではなく、「復帰後の職場で自信を持つこと」や「家族により良い生活を提供すること」にあるはずです。
合格の先にある目標を明確にすることが、モチベーションの土台となります。
育休中に「持ってて損がない」資格の選び方と具体例

「復職後のために何か勉強したいけど、どの資格を取るべきか分からない」と悩んでいませんか?
実は私も育休中に転職エージェントさんに相談したことがあります。そこで「これから資格を取りたい人に、汎用的で本当におすすめできる3つ」を聞きました。
ここからは、そのリアルな声を元に、育休中に取って損がない資格を具体的にお伝えしていきますね。
資格の選び方とおすすめ資格3選
限られた育休中の時間で効率よく結果を出すためには、まず目的を明確にしましょう。
目的 | 選定基準 |
---|---|
キャリアアップ・復職対策 | 今の業務で求められるスキルや、昇進・昇給につながる資格。(業務直結型) |
転職・働き方変更 | 転職先の業種や、在宅ワークに適した汎用性の高い資格。 |
育児中の気分転換 | 難易度が低く、生活に役立つ趣味的な資格。(気分転換を目的とする場合は難易度重視でOK) |
特に復帰後のキャリアを見据えているママには、実務で強みを発揮でき、かつ汎用性の高い資格がおすすめです。
汎用性の高いビジネス向きおすすめ資格3選
転職エージェントさんに「汎用性が高いので資格を迷っている方におススメ」と言われた、実務や転職シーンで強みを発揮できる資格を3つご紹介します。
いずれも育休中の時間でも無理なく学べ、実践的なビジネススキルとなるものです。
- 簿記3級
- 活用例・おすすめ理由: 企業の経理知識の基礎を習得。転職、復職、在宅ワークにも強みになり、難易度も手頃です。
- MOS(マイクロソフト オフィススペシャリスト)
- 活用例・おすすめ理由: ExcelやWordなどのパソコンスキルを客観的に証明。職種を問わず評価され、自宅受験も可能なため育休中に最適です。
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 活用例・おすすめ理由: 金融、資産運用、家計、保険など幅広い知識を習得。実生活に役立ち、企業の業務や様々なキャリア展開が可能です。
こういった汎用性の高い資格を取得しておくことで、より一層、キャリアの選択肢が広がり、復帰後の自信につながります。
専門的な知識はないけど何か資格を取りたい、そんな資格初心者さんはこちらのいずれかの資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【リアル体験談】挫折を乗り越える!先輩ママたちの継続の秘訣

育休中の資格勉強で最も大変なのは、モチベーションの維持ではないでしょうか。
「育児も勉強も、私だけ頑張っている」という孤独感や、「今日も全然進まなかった」という焦りが、ママをネガティブな気持ちにさせるからです。
30分毎の夜泣き対応で睡眠不足のなか勉強を進めた方、ワンオペで育てながら難関資格に挑戦した方、色々な状況で頑張った先輩ママさんも、孤独や挫折を経験しています。
ここでは、そんなママたちがどう乗り越えたのか、継続の秘訣をご紹介していきます。
最後までやり遂げるための自己管理術
孤独感や疲労感を乗り越え、モチベーションを保つためには、「つながり」と「未来の見える化」が秘訣です。
1. SNS・オンラインコミュニティを活用
育休中は、同じ目標を持つ仲間とリアルに会う機会が減り、孤独になりがち。
でも、SNSを“つながりの場”に変えることでモチベが長続きします。
- #育休中の勉強 #ワンオペ勉強 #ママの資格などのハッシュタグを活用すると、 同じ時期に頑張っている人が見つかります。
- 毎週「#今週の勉強報告」としてXやInstagramのストーリーに投稿。 “続けてる自分”を可視化すると、やめにくくなります。
- オンライン講座の受講生コミュニティがある場合は、質問を1つでも投稿してみる。「発言した」実績があると居心地が良くなり、自然に継続しやすくなります。
- 「みんチャレ」のようなプラットフォームで同じ志を持った方と励まし合うと、やる気もアップします。
勉強仲間を“ライバル”ではなく“励まし合う同志”として見ると、続ける力が倍になります。
2. 「未来の自分」を見える化
モチベーションが落ちるのは当然。
そんな時こそ「この資格を取って、どうなりたいか?」を目に見える形で残しましょう。
- 紙に「合格したらやりたいこと」を3つ書いて壁に貼る
(例)
- 「FP資格を取って、夫と家計会議を開く」
- 「TOEICスコアを上げて、英語案件に挑戦する」
- 「保育士資格を取って、子どもの成長をもっと理解する」 - スマホの待受を“未来の自分”のイメージ画像に変える(Canvaなどで簡単に作成可)
- “なぜ取るのか”を3行日記に書く習慣をつけて「今日も一歩近づいた感覚」を脳に刷り込む。
大きな夢より“今日の1ミリの達成”を意識する。脳は「できた」に快感を覚えるので、小さな成功を積み重ねましょう。
3. 家族の協力を得る
難関資格に挑戦するなら、家族の協力は欠かせません。ポイントは、“抽象的にお願いする”のではなく、“時間でお願いする”ことです。
- 「毎週土曜の朝1時間だけ、勉強タイムをもらいたい」
- “いつ・どのくらい”を明確に伝える。
- 夫に「資格を取るとこういう未来につながる」と共有する。
- (例)「FP資格で家計管理を一緒にアップデートできる」など。
- 家事分担の見直しは“付箋法”が便利。
- 家事タスクを付箋に書き、分担を見える化。
- 子どもが起きている時間は「ながら勉強」に切り替える。
- オーディオブックで知識を入れる、要点だけスマホにメモしておく、など。
「勉強=家族の時間を奪う」ではなく「家族の未来を育てる時間」として位置づけると、罪悪感が消えて続けやすくなります。
まとめ
育休中の資格取得は「無理かも」と諦めそうになる瞬間が何度もあるかもしれません。
でも、大切なのは「時間がない」と焦ることではなく、「今ある時間をどう最大限に活かすか」という思考に切り替えることです。
たとえ疲れてしまってサボってしまった日があっても、「3日サボっても“再開日を決める”だけでOK」と、どうか自分を責めずドンと構えて取り組んで下さいね。
自信を持って復帰を迎えられるよう、今日から一歩を踏み出してみてください。あなたの挑戦を心から応援しています!
(執筆者:あい)