七五三の年齢は、一般的に3歳・5歳・7歳。
そのため、2歳差や4歳差であれば同じ年に一緒にお祝いしやすいのですが、3歳差となると「タイミングが合わない」「どう組み合わせたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
実は、3歳差でも七五三を一緒にお祝いしている家庭はたくさんあります。
ポイントは、「数え年」と「満年齢」を上手に組み合わせること。
この考え方を取り入れれば、3歳差でも同じ年にお祝いすることができます。
この記事では、
- 3歳差が七五三を一緒にお祝いできるタイミング
- 数え年と満年齢の違いと上手な使い分け方
- 実際にやってよかった!成功のコツと体験談
をわかりやすく紹介します。兄弟姉妹ダブル主役の七五三で、家族みんなの笑顔があふれる一日を叶えましょう。
3歳差の姉弟でも七五三は一緒にできる?数え年と満年齢の違いと上手な合わせ方

七五三は本来「数え年」で行う行事ですが、現在では「満年齢」で行う家庭も多くなっています。
- 数え年:生まれた年を1歳とし、正月を迎えるたびに1歳加える
- 満年齢:生まれた日を0歳とし、誕生日ごとに1歳加える
この違いによって1〜2歳の調整ができるため、うまく組み合わせることで、3歳差でも同じ年にお祝いすることができます。
一緒にできる代表パターン
- 姉7歳(満年齢)と弟5歳(数え年)
- 姉6歳(数え年)と弟3歳(満年齢)
どちらも自然な年齢差で、無理のない組み合わせです。
ただし、注意しておきたいのが“3歳の七五三”です。
こうした理由から、3歳の七五三は満年齢で行う方が安心です。
家庭の予定や子どもの成長に合わせて柔軟に考えることが、無理なく笑顔でお祝いするためのコツですよ。
姉弟の七五三は一緒と別々どっちがいい?3歳差で迷ったときの判断基準とスケジュール術

3歳差でも一緒に七五三ができると分かったけれど、「同じ年に一緒にお祝いしちゃっていいの?」「本当は別々にした方がいいんじゃ…」と迷う家庭も多いでしょう。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、家庭の状況に合わせて判断するのがポイントです。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
一緒に行う場合 | ・準備や費用を一度で済ませられる ・家族全員の予定調整がしやすい ・一緒に主役になれる写真が残せる | ・当日のスケジュールが長く、子どもが疲れやすい ・衣装や撮影の待ち時間が発生しやすい ・一度の出費が大きく見える |
別々に行う場合 | ・それぞれの子どもの成長に合わせたペースでお祝いできる ・当日の負担が少なく、落ち着いて撮影できる | ・準備や費用が二重になる ・家族や祖父母との予定を再度調整する必要がある |
3歳差の場合は、上の子と下の子で体力や集中力に差が出やすいため、一日にすべてまとめて行うよりも「前撮り」と「お参り」を分けて行う家庭も多いです。
- 前撮り:ゆとりをもって撮影を行う(4〜9月頃)
- お参り:混雑を避けて家族で参拝(10〜11月頃)
- 食事会:別日にゆっくり開催
こうした形にすれば、子どもの負担も減り、自然な笑顔の写真が残りやすくなります。
「姉6歳・弟3歳で秋に参拝だけ済ませて、翌年3月に後撮りして、その時に姉にランドセル背負わせて小学校入学記念も兼ねる」といった家庭もありました。
家庭のスケジュール、祖父母の参加有無、子どもの性格(人見知り・体力)を踏まえて、無理のない形を選びましょう。
一緒でも別々でも、「その子らしい笑顔が残せる形」がベストです。
3歳差姉弟の七五三を成功させるコツと衣装・撮影の工夫

3歳差で七五三を一緒に行う場合、年齢差による体力や集中力の違いが大きなポイントになります。
無理をせず、家族全員が笑顔で過ごせるように工夫しておくと安心です。
七五三をスムーズに進めるコツ
準備や当日の進行は、ちょっとした工夫で驚くほどスムーズになります。
“撮影とお参りを別日にする”以外にも、以下の様な負担を減らす工夫がおススメです。
- 物語を語る: 事前に絵本などを使い、子どもが主役の特別なイベントだと伝えておく。
- 本人に選ばせる: 髪飾りなど一部でも本人に選ばせ、「自分のイベント」感を高める。
- ご褒美を具体的に: 「あのお店のハンバーグ」など、ご褒美を具体的に見せておく。
- 魔法の言葉を用意: 「ちゃんとして!」ではなく「頑張ってて偉いね」と褒める準備。
- 小道具で笑顔誘う: シャボン玉やおもちゃを使い、無理強いしない自然な写真を撮る。
- 着替え場所を制す: 参拝後にスムーズに着替えられる場所を事前に確保しておく。
- 「まあ、いっか」精神: 完璧を目指さず、親が余裕を持つことが一番のお守り。
こうしたポイントを意識するだけで、当日のバタバタを減らし、写真にも自然な笑顔が増えます。
また、「弟くんにお姉さんがお手本見せてあげて!」と声をかけてあげるだけでも、“お姉さんだからしっかりしなくっちゃ”という気持ちが芽生えて一緒に協力してくれるようになりますよ。
衣装選びのポイント
七五三の衣装は、「快適さ」「動きやすさ」「写真映え」の3つが重要です。
- 3歳の子は軽くて着崩れしにくい被布タイプを選ぶ。
- 7歳・5歳の子は「自分で選ぶ楽しさ」を取り入れると気持ちが乗りやすい。
- 髪飾りや小物がセットになったレンタルプランを選ぶと準備がスムーズ。
- 足袋や草履は事前に試着し、痛くならないサイズを確認しておく。
- 前撮りでは着物、当日は洋装など、日程ごとに衣装を変えるのもおすすめ。
- 快適さの要は「肌着」にあり。和装用インナーやガーゼ素材を選ぶと快適。
- 「汚す」前提で動く。レンタルは安心パック加入とポリエステル素材選びが安心。
- 草履対策に、鼻緒を柔らかくしておき、絆創膏と“お守りの靴”を持参。
- 親の衣装は「子どものための戦闘服」。動きやすさを最優先に選ぶ。
- 神社の雰囲気に合わせて色を選ぶ。自然光では濃い色の方が写真映えする。
姉弟なら、 7歳のお姉ちゃんの華やかな着物の色(赤やピンクなど)を、弟の羽織袴の小物(帯や羽織紐)に差し色として取り入れると、おしゃれな統一感が出ます。
お揃いの柄や色である必要はなく、「ゆるリンク」させるだけで写真がぐっと引き締まります。
衣装選びは「どれだけ可愛く見えるか」だけでなく、「どれだけ気持ちよく過ごせるか」が大切です。
子どもが快適に動けるように工夫することで、自然な笑顔の写真が残せますよ。
撮影を楽しむ工夫
七五三の撮影を成功させる鍵は、子どもの集中力と体力を考慮した「遊び心」です。
- 主役は交代制にし、下の子を先に撮影して集中力が切れる前に済ませる。
- 上の子のソロ撮影は下の子の休憩中に行う。
- カスタネットや風車などの小道具を使い、遊びながら撮る。
- カメラマンに子どもの性格や好みを共有しておく。
- 思い出のぬいぐるみなど、安心できる小物を持参。
- 「着物で遊ぶ日」と伝えて、撮影を特別なイベントにする。
- 7歳の子に「3歳の子のお世話係」を任せて自然な表情を引き出す。
- 慣れた公園などリラックスできる場所で撮影する。
- 自由に動ける時間を設けて、自然な瞬間を狙う。
SNSでは「姉弟そろってポケモン柄の着物を着て大喜び」「姉を助っ人にして、弟の面倒を見てもらった」などの声も見られました。
家族それぞれの工夫が、思い出深い一日を作っています。
まとめ
3歳差の姉弟でも、数え年と満年齢をうまく組み合わせれば一緒に七五三をお祝いできます。家庭の予定や子どもの成長に合わせて、一緒に行うか・別々に行うかを柔軟に決めましょう。
大切なのは、完璧さより「笑顔で楽しむこと」。
姉弟それぞれの成長を感じながら、家族にとって心温まる一日を迎えましょう。
(執筆者:あい)