子育てや仕事に追われる日々の中で、「英語をもう一度勉強してみたい」「履歴書に書ける資格が欲しい」と思うことはありませんか? 最近では、学び直しやキャリアアップの一環として、英語資格に挑戦する社会人が増えています。
そんなときに気になるのが、英語資格の代表格である英検とTOEIC。
どちらもよく耳にするけれど、実際にどちらを選べばいいのか迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、英検とTOEICの違いや、社会人・親世代にとっての選び方のポイントをわかりやすくまとめました。
「今さら聞けない…」という方にも安心して読んでもらえる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
◆いまさら聞けない?英検とTOEICの基本的な違いとは?

英検とTOEICは両者とも英語の実力を図るためによく使われる判断基準ですが、どんな違いがあるのかご存知でしょうか?
まずは、それぞれの試験の特徴を以下のように整理してみました。
| 項目 | 英検 | TOEIC |
|---|---|---|
| 試験の目的 | 総合的な英語力の評価 | ビジネス英語の運用力評価 |
| 測定技能 | 読む・書く・聞く・話す(4技能) | 聞く・読む(2技能)※別試験で4技能対応あり |
| 試験形式 | 級ごとの合格制 | スコア制(10〜990点) |
| 試験頻度 | 年3回(準会場含む) | 月1〜2回程度 |
| 受験料 | 約6,000〜10,000円(級による) | 約7,810円(公開テスト) |
●英検は「合格・不合格」が明確で、級ごとに目標を立てやすいのが特徴です。
●一方、TOEICはスコア制なので、点数の伸びを見ながら継続的に学習するスタイルに向いています。

どちらも公式サイトで過去問や模擬テストが公開されているので、まずは内容をチェックしてみるのもおすすめです。
◆社会人や親世代におすすめなのは英検・TOEICどっち?

英語資格を選ぶときは、「何のために取るのか」が何よりも大切です。 就職・転職、学び直し、子どもとの関わりなど、目的によって最適な資格は変わってきます。
ここでは、社会人や親世代にとっての選び方を、目的別に詳しく見ていきましょう。
♢就職・転職に活かしたいならTOEIC!
TOEICは、ビジネス英語に特化した試験で、企業の採用や昇進の評価基準として広く使われています。
特に以下のような場面で活用されることが多いです。
- 履歴書や職務経歴書に記載して英語力をアピール
- 外資系企業や英語を使う部署への異動・昇進の条件
- 転職活動での「英語力の証明」としての信頼性
一般的には、600点以上が「英語ができる」と評価される目安で、730点以上で「業務で使えるレベル」とされることもあります。
また、TOEICは試験日が月1〜2回と多く、全国で開催されているため、育児や仕事の合間でも受験しやすいのが魅力。
スコア制なので、少しずつ点数を伸ばしていく「成長の見える化」ができるのも、モチベーション維持に役立ちます。
♢英語力を総合的に伸ばしたい・学び直したいなら英検
英検は、読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく測定する試験で、英語を「使える力」として身につけたい人に向いています。
以下のような目的にぴったりです。
- 英語を使ってコミュニケーションを取りたい
- 子どもと一緒に英語を楽しみたい・教えたい
- 将来的に英語を活かした地域活動や教育支援に関わりたい
英検は級ごとの合格制なので、「まずは準2級から」「次は2級へ」と段階的にステップアップできる安心感があります。
また、準会場制度があるため、地域の学習塾や学校などでも受験できることがあり、地方在住でも受けやすいのが特徴です。
さらに、英検はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応も進んでいるので、国際的な英語力の目安としても活用可能。
英語4技能を意識した教育が進む中、英検の学習は「実践的な英語力」を育てる土台にもなります。

このように、TOEICと英検はそれぞれに強みがあり、目的によって選び方が変わります。
「キャリアに活かしたい」「英語を使えるようになりたい」「子どもとの関わりにも活かしたい」など、自分の今とこれからを見据えて選ぶことが大切ですね。
◆英検とTOEIC 何級が何点に相当する?〜レベル換算の目安(CEFR基準)〜

「英検2級はTOEICで何点くらい?」という疑問を持つ方も多いですよね。
英検とTOEICは試験の性質が異なるため、完全な対応はできませんが、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基準にした比較が参考になります。
以下は、CEFRレベルに基づく英検級とTOEICスコアの目安です。
| CEFRレベル | 英検級 | TOEICスコア目安 |
|---|---|---|
| C1(上級) | 1級 | 945〜990点 |
| B2(中上級) | 準1級 | 785〜940点 |
| B1(中級) | 2級 | 550〜780点 |
| A2(初級) | 準2級 | 225〜545点 |
| A1(基礎) | 3級 | 120〜220点 |
Educational Enhancementより引用
※この表はEducational Enhancementに掲載されたCEFR換算表を参考にしています。試験の性質が異なるため、あくまで目安としてご活用ください。

この表を参考にすれば、「今の自分の英語力に合った級やスコア」が見えてきます。 どちらを先に受けるべきか迷っている方は、まずは英検準2級やTOEIC500点台を目標にすると、無理なくスタートできますよ。
◆子育て世代だからこそ!英語資格が活きる!

英語資格は、自分のキャリアや学び直しのためだけでなく、子育て中の親としての視点でも活かせる場面が意外と多いんです。
ここでは、英検やTOEICが子どもとの関わりにどう役立つかを、具体的に見ていきます。
♢親が学ぶ姿勢が子どもへの刺激になる!
子どもは、親の言葉よりも「姿勢」から多くを学ぶもの。
親が英語を勉強している姿を見せることで、子どもにとっては「勉強=大人になっても続けるもの」「学ぶって楽しそう」というポジティブな印象が自然と伝わります。
特に英検は、親子で同じ級に挑戦することも可能。小学生向けの5級・4級からスタートできるので、「親が準2級、子どもが5級」といった形で一緒に目標を持つこともできるんです。
また、TOEICの勉強を通じて、英語のリスニングや単語学習のコツを子どもに教えてあげるなど、家庭内での学びの循環が生まれることもあります。
♢英語教育への関心が高まるきっかけにも!
最近では、小学校から英語教育が本格化し、保護者としても「どうサポートすればいいの?」と悩む場面が増えています。
そんなとき、自分自身が英語資格に挑戦していると、子どもの学習内容やつまずきポイントを理解しやすくなるというメリットがあります。
英検は文部科学省の学習指導要領とも連携しており、学校教育との親和性が高いのも特徴。
親が英検の内容を知っていると、子どもが学校で習う英語のレベル感や方向性を把握しやすくなり、家庭での声かけやサポートが的確になるんです。
さらに、英語資格を持っていることで、地域の英語イベントやボランティア活動に参加しやすくなるケースも。 「英語ができる親」として、子どもの学びの場を広げるきっかけにもなります。

英語資格は「自分のため」だけでなく、「子どもとの関係性」や「家庭の学びの環境づくり」にもつながる可能性を秘めているんですね!
◆まとめ┃英検とTOEICは目的に合わせて選んでみよう!
英検とTOEIC、どちらが良いかは人それぞれ。 大切なのは、「自分が英語をどう活かしたいか」という目的に合わせて選ぶことです。
迷ったときは、まずはTOEICでスコアを目指してみるのも一つの方法ですね。
または、英検の過去問を見て、自分に合いそうな級から始めてみるのもいいかもしれません。
英語の学び直しは、いつ始めても遅くありません。
子育てや仕事の合間でも、少しずつ取り組むことで、確かな自信につながります。 自分のペースで、楽しみながら挑戦してみてはいかがでしょうか?

(執筆者:yuffy)



