初めてのマイホーム。工事が始まってから戸惑うこと、いっぱいありますよね。誰もがマイホームで失敗したくない筈です。
このコラムは、400件以上の注文住宅の設計監理に携わった経験のある筆者が、住宅設計・工事において起こりやすいミス・注意するべきことと、その対策について解説します。
今回は「こんなお客様は嫌だ!」注文住宅の事件簿、こうなる前にです。
住宅メーカーと対等とは言えない「過剰な要求」

これ、結構多いです。契約前、契約後を問わずです。請負契約はお互いに対等な立場であることが原則です。
もちろん建設業ですので、サービス、建物の引き渡しなどの対価やサービスに対してお金を頂くことが生業です。しかし、カスハラではありませんがこちらがお金を払っているからと横柄な態度や過剰な要求、サービスを求めるお客様も中にはいらっしゃいます。
具体的には、
・契約後の追加、変更、グレードアップに対してサービスを要求する
・ミス、クレームに対し、過剰なサービス要求をする
・契約後に値引きを要求する
・打ち合わせの回数が異常に多い(多少は仕方ないですが…)
・パースやプレゼンの過剰な要求(多少は仕方ないですが…)
・常識的でない急な呼び出し(真夜中とか、元旦とか)
・業務妨害になる程度の長電話
などです。
住宅は無いものをつくりますので、イメージと違うケースもありえます。間違いはゼロではないと思います。それに対し、過剰な要求をするお客様はリスクでしかありません。
住宅性能や見積に対し、過剰な根拠やデータを求めてくる

この手のお客様は研究者や教授、学校の先生、一部の理系の方に多い傾向があります。
住宅は適正価格、断熱性能や耐震性能、脱炭素、省エネ等が求められておりますので、多少は必要だと思います。しかし過剰な根拠やデータを求めてくることは住宅メーカーにも限界があります。
具体的に私が経験したことは、
・Q値、C値を図面から求める(正確には実測しないとわかりません)
・震度7の地震で層間変位がいくつあるか求める(地震の揺れ方によって違います)
・地盤改良が必要な根拠を地盤調査以外で求める(会社ごとの判断基準までしか出せません)
・見積に対し、人工や原価、利益率を求めてくる(教えません)
住宅メーカーは住宅の研究者ではありません。もちろん可能な限りは調べますが、限界はあります。
打ち合わせの頻繁なドタキャンや遅刻…

社会人として疑います。
毎回、打ち合わせの際連絡もなく1〜2時間遅れてくるお客様もいました。
【まとめ】最後に…
住宅メーカーは一生に一度の買い物である住宅に対し、お客様に満足していただける注文住宅を目指して日々頑張っています。
ただ、注文住宅という無いものを創りますので、時にはお客様との行き違いやミス、トラブルはあります。その際のお客様との信頼関係が大切だと思っています。
この手のお客様は契約前に危ないと判断し、敬遠することもあります。受注は欲しいですが、後でトラブルになる、モンスター化することが目に見えているお客様とは契約しないこともあります。契約は双方合意ですから、そう判断せざるをえないケースがあるのです。
(執筆者:HK-HG 一級建築士・宅地建物取引士・行政書士・応急危険度判定士)


