【リボベジ】リボーンベジタブル(Reborn Vegetable)のデメリット5つと対策|失敗を防ぐコツ&おすすめ野菜も紹介

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(写真:photo AC)

「リボベジを始めてみたけど、水が濁るしカビも出てきた…」そんな経験はありませんか。

SNSでも目にする機会が増えている「リボベジ」は、野菜を再生できるエコな育て方として人気です。実際に野菜が育つ様子を観察できるため、子どもの食育にも効果的と言われています。

しかし、意外と管理が大変だったりカビやぬめり、嫌な臭いといったトラブルが起きるケースも…。食育のつもりで始めたリボベジが嫌な思い出となり、野菜嫌いを助長してしまうのは避けたいですよね。

そこで今回は、リボベジの5つのデメリットとその対策解説します。さらに、初心者でも失敗しにくくなる、上手に育てるコツやおすすめ野菜もまとめました。

「思っていたより大変だった…」と後悔しないためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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リボベジとは?野菜を再生させるエコな育て方

リボベジとは?
リボーンベジタブル(Reborn Vegetable)の略で、一度食べた野菜の根や茎を水に浸けて再び育てる方法のこと。

リボベジは「再生栽培」や「水耕栽培」の一種で、キッチンや窓辺でも始められる手軽さから、人気を集めています。

たとえば、初心者の方でもお世話がしやすくて始めやすいのは、次のような野菜です。

豆苗
もう一度カットして再収穫できる
ネギ
根元を水に浸けるだけで伸びる
ニンジンのヘタ
かわいい葉が観葉植物のように育つ

土を使わずにできるため、お庭がないご家庭でも清潔に楽しめるのが嬉しいですね。

さらに、

・生ごみを減らせる
・食費節約につながる
・子どもの食育になる

といったメリットから、エコでSDGsにも貢献できる、家庭菜園の新しいスタイルとして人気が高まっています。

リボベジのデメリット5つと対策

リボベジは手軽でエコなうえ、節約や食育にもつながる魅力的な栽培法です。

しかし、思ったより管理が難しく、思わぬトラブルが起きる場合もあります

失敗を防いで、楽しく長く続けるコツをつかむために、リボベジの5つのデメリットとその対策を紹介します。

デメリット1. 水換えや管理が意外と手間

水は、毎日~2日に1回のペースで交換しなければ、濁りや臭いが出やすくなります

また、根の乾燥を防ぐためには水の量や室温、日当たりの調整も必要で、忙しい日常の中では負担に感じる人もいるでしょう。

とくに夏は水が傷みやすいから、朝晩2回の管理が欠かせないこともあるよ。

このような理由から、「思っていたより続かない」「気づいたら枯れていた」というパターンも少なくありません。

デメリット2. カビやぬめりが発生することも

リボベジでよく起きるトラブルが、カビやぬめりです。

水に野菜の切れ端や根が触れている状態は、雑菌が繁殖しやすく、気温や湿度が高い時期には数日でカビが広がることがあります。

ぬめりが出ると臭いが出たり見た目が悪くなるから、キッチンやお部屋の中に置いておくのを不快に感じる人もいるよね。

一度カビがつくと水が濁りやすくなり、野菜が腐ったり根が溶けたりするケースもあります。

清潔にしているつもりでもカビやぬめりが発生することも多く、思った以上に手間がかかると感じることも珍しくありません。

デメリット3. 理想と違う?リボベジは見た目が悪くなることもある

SNSなどで見るリボベジは、どれもまっすぐ伸びた茎にみずみずしい緑の葉が印象的です。しかし、実際に育ててみると理想のようにきれいに育たないこともあります。

日当たりや室温、水の清潔さなど、ちょっとした条件の違いで成長の勢いが変わるので、以下のようなトラブルが起こることも珍しくありません。

・ねじれる
・葉が黄色くなる
・根が黒ずんだりする

また、再生途中で枯れたり形がいびつになったりして、整った姿にならないこともあります。

リボベジは、育てる環境によって仕上がりに差が出やすいものです。せっかく育てても見た目が悪くて達成感を得にくく、「思っていたのと違う」と感じてしまうこともあります。

デメリット4. 成功しないこともある(失敗リスク)

リボベジは「切った根を水に浸けるだけで成功する」と思われがちですが、必ずうまくいくわけではありません

根が傷んでいたり、水の温度や日当たりが合わなかったりすると、まったく芽が出ないまま終わることもあります。

実際に私も最初に豆苗で挑戦したとき、切る位置を間違えてしまい、全く再生しなかった経験があります。

ほんの少しの差でも、再生できるかどうかが変わるんだなと実感しました。

再生が始まっても、途中で枯れたり、葉がしおれて止まってしまうケースも珍しくありません。

特に、気温差の大きい季節や乾燥しやすい場所では成長が止まりやすく、思ったような成果が得られないケースがある点は、デメリットと言えるでしょう。

デメリット5. 生活感が出やすい!リボベジは見た目の扱いが難しい

リボベジはキッチンや窓辺で育てられる手軽さが魅力ですが、生活感が出やすいというデメリットもあります。容器の水が濁ったり、根が伸びて絡まったりすると、どうしても清潔感が失われてしまいがちです。

また、野菜の切れ端を入れた容器をそのまま置いておくと、「なんだか汚い」「片づけ途中のように見える」といった抵抗感を感じる人もいます。キッチンがごちゃついて見えたり、インテリアの雰囲気に合わなくなることもあるでしょう。

清潔感と見た目のバランスを保つ難しさは、リボベジを続けるうえでの意外なハードルといえます。

デメリットがあっても人気!リボベジが支持される理由

見た目や管理の大変さなど、リボベジには確かにデメリットもあります。それでも多くの人が続けているのは、続けたくなる魅力があるからです。

ここからは、リボベジが多くの方に長く愛される理由を紹介します。

理由1. 食費節約・生ごみ削減につながる

リボベジが人気を集める大きな理由のひとつが、節約効果とエコ効果の両立です。

豆苗やネギなどのリボベジが成功すれば、買う回数を減らせるため、食費の節約につながります

特に、物価が上がる今の時代には「少しでも無駄を減らしたい」という思いから始める人も多いでしょう。

さらに、リボベジは生ごみの削減にも効果的です。本来捨ててしまう野菜の根元やヘタを育て直すことで、ごみの量を減らし、環境にもやさしい暮らしが実現できます。

こうした持続可能で前向きなライフスタイルが、リボベジが支持され続ける理由のひとつです。

理由2. 子どもの食育や自由研究にもぴったり

リボベジは、子どもの食育や自由研究にもぴったりです。

少しずつ成長する様子を観察することで、「植物が育つ仕組み」や「食べ物の大切さ」を身近に感じることができます

「昨日より葉っぱが大きくなったね」などと親子で会話する時間が生まれ、家庭内でのコミュニケーションや学びのきっかけにもなるでしょう。

また、観察記録をつけたり写真を撮ったりすれば、夏休みの自由研究や家庭学習の題材としても活用可能です。

難しい準備がいらず、子どもでも手軽に始められる点も人気の理由といえます。

理由3. 癒し効果・インテリアとしての楽しみがある

リボベジは、節約や食育だけでなく、見て楽しむ癒しの効果もあります。

キッチンや窓辺で少しずつ伸びていく緑の姿を眺めていると、忙しい毎日の中でもほっと心が潤されるでしょう。

また、かわいい容器や小瓶を使えば、インテリアとしての役割も果たしてくれます。こうした癒しと見た目の楽しさも、リボベジが長く愛されている理由のひとつです。

リボベジをもっと楽しむ3つのコツ|無理なく続けるアイデア

リボベジは最初はうまくいかなくても、ポイントを押さえれば失敗を減らして、無理なく楽しむことができます

ここからは、リボベジを長く続けるための3つのコツを紹介します。

コツ1. “完璧”を求めず育てる過程を楽しむ

リボベジを始めたばかりのころは、SNSで見るようなきれいな緑や整った形を目指したくなるでしょう。

でも、リボベジは環境や野菜の状態によって仕上がりが大きく変わります。完璧を求めすぎるとモチベーションが下がったりして、お世話を楽しめなくなってしまうかもしれません。

根の伸び方が不揃いだったり、葉が少し黄色くなったりしても、それは自然な成長の一部です。むしろ「どんな形になるかな?」と変化を観察することこそが、リボベジの楽しみ方のひとつとも言えます。

失敗や形のいびつさも含めて「育つ過程を味わう」と考えると、無理なく続けられるようになります。結果よりも日々の変化に目を向けることで、リボベジがもっと身近で愛着のわく存在になりますよ。

コツ2. 成長記録をSNSやノートに残す

モチベーションを上げるコツのひとつが、成長を記録することです。「昨日より伸びた!」「葉が元気になった!」と変化が見えると、愛着が深まります。

私も豆苗を育てたとき、写真を撮って記録していました。

少しずつ伸びていく様子を見返すのが楽しく、だんだんと愛着がわいて「かわいいな」と思うように。

見た目ではわかりにくい変化も、写真に撮っておくと実感できるのでおすすめです♪

毎日でなくても、2〜3日ごとに写真を撮ったり、簡単なメモを残したりするだけでも十分です。

写真で観察記録をつけるほかには、SNSに投稿する方法もあります。同じようにリボベジを楽しむ人と交流でき、育て方のヒントや励ましの言葉をもらえるのも、楽しいでしょう。

記録を重ねていくうちに、育て方のコツや季節ごとの変化にも気づけるようになり、お世話の楽しみが増えていきますよ。

コツ3. おしゃれなガラス容器・ハーブでインテリアに

リボベジを長く楽しむためには、見た目を整えて「育てる空間」を心地よくすることも大切です。たとえば入れ物を工夫して透明なガラス容器や小瓶を使うと、水の中で根が伸びていく様子まで楽しむことができます。

他に、印象を大きく変えたいなら、以下のように容器の形や高さを変えるのもおすすめです。

・試験管スタンド風の細長いボトルに、ネギを立ててスタイリッシュに

・小ぶりのガラスカップにミツバや豆苗を入れて、可愛らしい雰囲気に

・容器の下に木製トレーやコースターを敷いて、ナチュラルな雰囲気に

麻ひもで吊るしてハンギング風にしたりするの良いですね。生活感が出やすいリボベジを、インテリアの一部としておしゃれに見せることができます。

「育てる楽しさ」と「飾る楽しさ」を両立できるのが、リボベジの魅力です。

初心者でも始めやすい!失敗しにくいリボベジ野菜5選

「リボベジを始めたいけれど、どの野菜が育てやすいかわからない…」そんな初心者の方におすすめなのが、再生力が強く失敗しにくい野菜たちです。

ここでは、水に浸けるだけでぐんぐん育ち、日々の変化を楽しめる定番の5種類を紹介します。

豆苗

初めてのリボベジにおすすめなのが、豆苗です。根の部分を2〜3cm残して水に浸けておくだけで、1週間ほどで新芽が伸びてきます。

水は毎日取り替え、根がしっかり水に浸かる程度に調整するのがポイントです。日当たりのよい窓辺に置けばぐんぐん育ち、2回ほど再収穫できますよ。

クセが少なく料理にも使いやすいため、「育てて食べる楽しさ」を実感しやすい野菜です。

ネギ

ネギは切った根元を水に浸けるだけで簡単に再生する、リボベジの定番野菜です。わずか数日で新しい芽が伸びはじめるため、成長の変化をすぐに楽しめます。

育てる際は根の部分がしっかり浸かるようにしつつ、水は毎日取り替えて清潔に保ちましょう。明るい窓辺に置けば1週間ほどで再収穫でき、3回ほど繰り返し育てることも可能です。

料理にも使いやすく、使うたびに「また伸びた!」と感じられる達成感があります。

レタス

レタスは見た目も爽やかで、リボベジにぴったりの葉物野菜です。根元を少し残して水に浸けるだけで、中心から新しい葉が再生してきます。

直射日光を避け、明るい日陰に置くのがポイント。水は毎日取り替え、根元がしっかり湿る程度に調整すると元気に育ちます。

鮮やかな緑がキッチンを明るくしてくれるだけでなく、サラダやサンドイッチにも再利用できる万能リボベジです。

大根の葉

大根の葉は、ボベジの中でも成長が早く、初心者でも育てやすい野菜です。

大根の上部を2〜3cmほど残してカットし、水を張った容器に入れるだけでOK。数日で小さな葉が出てきて、1週間ほどで青々とした葉に育ちます。

水は毎日取り替え、浅めに張るのがポイントです。根元が完全に浸かると腐りやすいため注意しましょう。

明るい場所に置けば、みずみずしい緑がどんどん伸びていきます。

ニンジンの葉

ニンジンのヘタ部分を1〜2cmほど残して水に浸けるだけで、かわいらしい葉が再生します。

根の部分が平らになるようにカットし、浅めの容器に水を張って置くだけでOK。数日で細い緑の芽が伸びはじめ、1〜2週間ほどでふさふさとした葉が広がります。

置く場所は、直射日光を避けた明るい場所にしましょう。水は毎日替えて清潔に保つことが大切です。

再生した葉は香りがよく、天ぷらや炒め物に使えます。育てる楽しさと飾る楽しさの両方を味わえる、リボベジの代表格です。

よくある質問Q&A

リボベジを始めてみると、「このやり方で合ってる?」「カビが出たけど大丈夫?」など、ちょっとした疑問が出てくるものです。

ここでは、初心者の方がつまずきやすいポイントや、長く楽しむためのコツをQ&A形式でまとめました。困ったときのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

Q1. どれくらいの期間で収穫できる?

リボベジの種類にもよりますが、早いものでは3〜5日ほどで新芽が伸び始め、1〜2週間ほどで収穫可能です。豆苗やネギのように成長が早い野菜は、1週間以内に食べられることもあります。

日当たりや気温によって成長スピードが変わるため、季節に合わせて置き場所を調整しましょう。

Q2. 何回くらい再生できる?

豆苗は2回、ネギは2~3回程度の再生が目安です。ただし、繰り返すうちに栄養が減り、茎が細くなったり葉の色が薄くなったりします。

葉の勢いが弱まってきたら、無理に続けず新しい野菜で始め直すのがおすすめです。

Q3. カビが出たらどうすればいい?

カビを見つけたら、すぐに水をすべて捨てて容器を洗い、清潔な水に入れ替えましょう。根や茎にカビがついている場合は、その部分を清潔なハサミでカットします。

再発防止には、風通しのよい場所に置くことと、毎日の水替え、容器の洗浄が大切です。

Q4. 夏や冬でもできる?

リボベジは一年中楽しめますが、季節によって注意点が異なります。

:水が痛みやすいので、1日2回の水換えを推奨
:気温が低く成長がゆっくりになるため、日当たりの良い窓辺などで管理

どの季節でも、室温15〜25℃程度を目安に保つと元気に育ちます。

まとめ|リボベジのデメリットを知って上手に続けよう

リボベジは、手軽に始められる一方で、水替えやカビ、見た目の管理など小さな手間がつきものです。

しかし、そうしたデメリットもあらかじめ知っておけば、無理なく長く楽しむことができます。完璧を目指すより、成長の変化を観察したり、おしゃれな容器でインテリアとして取り入れたりすることで、日常の癒しになるでしょう。

自分のペースで続けられる工夫を見つけながら、暮らしの中に小さなグリーンを増やしていくといいですね。

リボベジは“失敗してもまた挑戦できる”気軽さが魅力です。デメリットを理解して向き合い、普段の生活をもっと楽しく、豊かな時間にしていきましょう。

(執筆者:渡辺ゆき)