「サンタクロースはいつまで信じる?」子どもを傷つけない正体の伝え方

「サンタクロースはいつまで信じる?」子どもを傷つけない正体の伝え方 ニュース&トピックス
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クリスマスの季節が近づくと、子どもたちの「サンタさん、今年も来てくれるかな?」というキラキラした瞳に、私たち親もワクワクしますよね。

でも、同時に頭をよぎるのが、「サンタクロースの正体」をいつ、どうやって伝えたらいいんだろう?という悩みではないでしょうか。

周りのママ友からは、「うちの子はもう知ってるみたい」「小3で打ち明けたよ」なんて話を聞くと、「うちの子はいつまで信じるんだろう?」「傷つけずに伝えるにはどうしたら…」と、ちょっぴり不安になってしまいますよね。

この悩み、子どもを持つ保護者なら誰もが通る道かもしれません。

この記事では、

  • 子どもがサンタクロースを信じなくなる平均的な時期
  • 親が正体をバラすべきか、黙っておくべきかのヒント
  • 子どもを傷つけずに真実を伝える具体的なタイミングと例文

など、あなたの悩みを解決するためのヒントをお届けします。

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◆子どもはサンタクロースをいつまで信じるの?

子どもはサンタクロースをいつまで信じるの?
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「うちの子、サンタの正体についてそろそろ気づくかな?」そんなふうに思う時期は、どの家庭にも訪れます。ここでは、信じなくなる年齢の目安や、きっかけについてまとめました。

♢信じなくなる年齢の目安とよくあるきっかけ

多くの子どもが「もしかして…?」と疑問を持ち始めるのは小学2年生から4年生(8歳〜10歳頃)と言われています。

もちろん個人差はありますが、この時期は考える力や周りとの関わりがぐっと広がるタイミングです。そして、サンタクロースの存在を信じなくなるきっかけには、主に以下のような場合が考えられます。

  • 友だちとの会話から
    ⇒「サンタって親なんだよ」と聞いてしまうことが多いようです。
  • 親の行動を見て気づく
    ⇒「ママがプレゼントを隠してた」「パパがラッピングしてた」など、子どもは意外とよく見ています。
  • 論理的な疑問
    ⇒「一晩で世界中に配れる?」「煙突ないのにどうやって来るの?」など、考える力が育ってくると自然に疑問が湧いてきます。

♢性格や興味によって信じる期間が変わる理由

サンタクロースをいつまで信じるかは、年齢だけでなく、子どもの性格や興味によっても違いがでてくるものです。

例えば下記に該当するようなお子さんの場合は、一般的な年齢よりも信じなくなるのが「早い」、もしくは「遅い」傾向があります。

  • ファンタジーを楽しむ子
    ⇒物語の世界が好きな子は、「信じたい気持ち」が強く、多少の矛盾があっても楽しんでいることが多いです。
  • 現実的な子
    ⇒「見えないものは信じない」「証拠がないと納得できない」と考えるタイプの子は、早めに気づく傾向があります。
  • 雰囲気を楽しむ子
    ⇒真実を知っていても、「家族が喜ぶから」「イベントとして楽しいから」と、あえて信じているふりをすることもあります。

もしお子さんが一般的な年齢を超えてもサンタさんを信じているなら、それは想像力が豊かで、心の中に楽しい世界を持っている証。
その時間を、無理に終わらせず、そっと見守ってあげられるといいですね。

◆サンタの正体は親から伝えるべき?それとも気づくまで待つべき?

サンタの正体は親から伝えるべき?それとも気づくまで待つべき?
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子どもが「サンタさんって本当にいるの?」と疑問を持ち始めたとき、親としてどう向き合うかは悩みどころです。

ここでは、サンタクロースの正体を伝えようとしたときに、「親から伝える場合」、「自分で気づく場合」、それぞれの対応について、どんなメリット・デメリットが考えられるのかをまとめてみました。

♢親から伝える場合のメリット・デメリット

まずは1つ目の方法、親から真実を伝えた場合の子どもの反応やメリットやデメリットを考えて見ましょう。

【メリット】
  • 親子の絆が深まる:
    親が秘密を打ち明けることで、子どもは「特別な仲間になった」と感じ、信頼関係が深まることがある。
  • 混乱を防げる:
    お友だちから中途半端な形で聞いたり、インターネットで調べてしまったりする前に、親が丁寧にフォローできる。
【デメリット】
  • 夢を壊す罪悪感:
    親として、子どもの純粋な夢やファンタジーの世界を壊してしまうのでは、という罪悪感を抱きやすい。
  • だまされた」と感じる子も:
    一部の、特に真面目な子どもは、「今まで嘘をつかれていた」と感じてショックを受ける可能性がある。

♢子どもが気づくまで待つ場合のメリット・デメリット

次に子どもが自分自身で正体に気づくまで、親からはリアクションを起こさない場合のメリット・デメリットについても下記のようにまとめました。

【メリット】
  • ファンタジーを守れる:
    子どもが自発的に真実に気づくまで、純粋な夢やクリスマスのワクワク感を最大限に守り続けられる。
  • 自立を促せる:
    自分で疑問を持ち、調べ、結論を出すという自立的な思考力を育む機会になる。
【デメリット】
  • 気づいても言い出せない:
    子どもが真実に気づいていても、プレゼント欲しさや親の気持ちを察して「信じているフリ」を続ける可能性がある。
  • ショックが大きい可能性:
    確信を持った上で、家族ぐるみでだまされていたと感じ、ショックが大きくなる場合がある。

親から伝えた場合、子どもが自分で気づいた場合、どちらの方法にも良さがあり、どちらが正しいということはありません。
大切なのは、子どもの様子をよく見て、心の準備ができているかを感じ取ることではないでしょうか。

◆子どもがサンタの正体に気づいたら、どう対応すればいい?

子どもがサンタの正体に気づいたら、どう対応すればいい?
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子どもが「サンタさんって本当は居ないんじゃない?」なんてと聞いてきたとき、どう答えるかは親にとって悩ましい瞬間。

ここでは、そんな場面での向き合い方や、兄弟がいる場合の配慮についてのヒントもまとめました。

♢自分で気づいたときの声かけと対応のコツ

まずは「どうしてそう思ったの?」と聞き返して、子どもの気持ちを探ってみましょう。

まだ信じたい様子なら、「サンタさんは信じている人の心の中にいるんだよ」と、ファンタジーを残す言い方も◎。

真実を伝えるなら、「気づくなんて、もうずいぶんお兄ちゃん/お姉ちゃんになったね」と、成長を認める言葉を添えると受け止めやすくなります。

♢お友だちから聞いた場合のフォロー方法

ショックを受けている様子なら、まずは「びっくりしたね」と気持ちに寄り添ってあげることが何より大切です。

そのうえで、「実は、パパとママがサンタさんから頼まれてお手伝いをしていたんだよ」と、家族の秘密として伝えると、特別感が生まれます。

「これからはサンタさんの仲間として、小さい子どもたちの夢を守るお手伝いをしてくれる?」などと声をかけてあげると、前向きに受け止めてくれるかもしれませんね。

♢兄弟姉妹がいる場合の伝え方と配慮のポイント

兄弟児がいる場合、上の子にサンタの存在を伝えるときは、「下の子の夢を壊さないこと」が最重要ミッションになります。
「下の子の夢を守るサンタチームの一員になってほしい」とお願いしてみましょう。

「〇〇がワクワクしている姿を見守るのも、サンタ仲間の大切な役目だよ」と伝えることで、優しさや責任感につながります。

秘密を守ることの大切さも、しっかり伝えておくと安心ですね。

◆サンタの正体を伝えるとき、子どもを傷つけないためには?

サンタの正体を伝えるとき、子どもを傷つけないためには?
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いざサンタのことを伝えるとき、いちばん大切にしたいのは、子どもの気持ちに寄り添いながら、これまでのクリスマスの楽しい思い出をそのまま残してあげることですよね。

「今まで嘘をついてごめんね」と謝るよりも、「これまで一緒に楽しんできたね」と、あたたかい気持ちで伝えられるといいですね。

ここでは、子どもの気持ちをなるべく傷つけずに、サンタさんの正体を伝えるコツと、場面に応じたリアルな言葉の選び方をご紹介します。

♢伝えるときの心構えと気持ちの伝え方の工夫

サンタの正体を伝えるときは、事実を伝えるだけでなく、子どもが前向きに受け止められるような気持ちの伝え方が大切です。

  • 「卒業」や「仲間入り」といった言葉を使うことで、子どもが“特別な存在になった”と感じられるようにしてあげてください。
  • 「パパとママは、〇〇の笑顔が見たくて頑張ってたんだよ」といった、親の気持ちを素直に伝えることも安心につながります。
  • サンタの存在を「誰かを喜ばせたいと思う気持ち」として伝えることで、プレゼントの意味や思いやりの心を自然に受け止めてもらえます。

言葉の選び方ひとつで、子どもが感じる印象は大きく変わります。伝えるタイミングや子どもの様子に合わせて、やさしく、あたたかく伝えてあげてくださいね。

♢実際の場面で使える声かけの例文集

子どもにサンタのことを伝えるときは、気持ちに寄り添いながら、これまでのクリスマスの楽しさや親の思いが伝わるような言葉を選びたいものです。以下は、場面に応じた声かけの例です。

  • 成長を認めて感謝を伝えるとき」
    例:「〇〇がサンタさんのことを自分で考えるようになったなんて、ずいぶん大きくなったね。今まで信じてくれてありがとう。」
  • 「真実を伝えるとき」
    例:「実はね、パパとママがサンタさんの気持ちを受け継いで、こっそり準備していたんだよ。」
  • 秘密を共有して仲間として迎えるとき」
    例:「この話を〇〇に伝えたのは、もうサンタのことを知る仲間になったから。これからは、小さい子の夢を守るお手伝いをしてくれるとうれしいな。」
  • 「親の愛情を伝えるとき」
    例:「プレゼントを選ぶとき、〇〇が喜ぶ顔を思い浮かべながら準備してたよ。これからは、〇〇が誰かを喜ばせる番かもしれないね。」

どの言葉も、子どもの気持ちを大切にしながら、これまでの思い出をやさしくつなげていくことを意識しています。
お子さんの様子に合わせて、言葉を少し変えてみるのもおすすめですよ。

◆この記事のまとめ

サンタクロースの正体をいつ、どう伝えるか——
それは正解が一つではなく、それぞれの家庭の“クリスマスの形”があることだと思います。

子どもがまだ夢を信じているうちは、その世界をそっと守ってあげて。
そして、いつか自分で気づいたときには、
「サンタさんは、みんなを笑顔にする人なんだよ」と伝えてあげると、
子どもの中に“サンタの心”が残ります。

サンタを卒業しても、
家族で贈り物を選び合ったり、感謝の気持ちを伝えたりすることは続けられます。
むしろそこから始まる、新しいクリスマスの楽しみ方もたくさんあります。

この冬、子どもと一緒に
“サンタを信じる気持ち”と“思いやりを贈る心”を両方育てていけたら素敵ですね。

    (執筆者:yuffy)