「1歳でYouTubeをこんなに見せて大丈夫なんだろうか…」
正直助かってはいるけれど、本当は見せたくない・このままでいいか不安、という悩み、ママパパならあるあるではないでしょうか。
ネットを見ると
「1歳にYouTubeはNG」
「発達に悪影響」
そんな言葉が並び、余計に罪悪感が増してしまうこともあります。
でも現実には、家事・外出・ワンオペ・体調不良…。
YouTubeなしでは回らない瞬間があるのも事実です。
そこでこの記事では
- Youtubeを見せるのは悪なのか?
- やめさせる前に抑えたいポイント
- 先輩パパママの実態
- 店過ぎの判断基準
- 今日からできるアクション
について、実際の事例や研究データを交えながらご紹介していきます。
1歳YouTubeは本当に悪影響?やめさせる前に知っておきたい視点

「1歳でYouTubeはよくない」
一度は、そんな言葉を目にしたことがあるかもしれません。
実際、日本小児科学会などでは2歳まではスクリーン視聴を控えるのが望ましいという考え方が示されています。
ここだけを見ると、
「やっぱり今すぐやめないとダメなのかな…」
と不安になりますよね。
ただ、この“0時間が望ましい”というのは、あくまで理想の話です。
現実の子育てすべてを、そのまま当てはめられるわけではありません。
研究や専門家の見解を見ていくと、注意されているのは主に、
- 子どもが一人で、長時間、放置されるような視聴
- 大人とのやり取りがほとんどない状態が続くこと
こうした 「単独・無反応の視聴」 です。
一方で、親がそばにいて声をかけたり、一緒に見ながらやり取りがある場合は、刺激としてプラスに働く可能性も示されています。
つまり、
- 見せている=即アウト
ではなく - どういう状態で、どんな使い方をしているか
が大事だということ。
「やめるか、続けるか」の二択で考えると、どうしても苦しくなってしまいます。
まずは、
今の使い方が“放置”になっていないか
親が意図を持って使えているか
そこを一度、確認してみましょう。
実際どうしてる?1歳YouTube見せすぎ問題・家庭のリアル

「他の家は、実際どんな感じなんだろう?」
この疑問、かなり多いのではないでしょうか。
そしてSNSなどを見ていくと、出てくる声はとても似ています。
- 「YouTubeに頼りすぎかも…と思いつつ、毎日使ってる」
- 「1歳なのに、タブレットをスクロールして動画を選ぶ」
- 「広告スキップまでできて、正直ちょっと怖くなった」
- 「見始めると、声をかけても全然反応しない」
1歳後半になると、操作できる・選べる・集中するこの3点が一気に目立ってきます。
だからこそ、「依存してるんじゃ?」と、不安が一気に強くなるんですよね。
一方で、同じ投稿の中には、こんな声もあります。
- 「保育園で覚えた歌を、YouTubeで一緒に歌ってる」
- 「ベイビーシャーク覚えて、入園前の予習みたいになってた」
- 「英語動画を見せてるけど、思ったより言葉の理解は進んでる気がする」
つまり、悪い面だけが出ているわけではないというのが現実です。
「見せすぎかも」と感じる本当の分かれ目
親が強く後悔しているケースには、
- 時間を決めていなかった
- 見せるつもりじゃないのに、結果的に長時間になった
- スマホ渡したまま親が寝落ちして、無制限になってしまった
というパターンがありました。
実際、筆者自身も子供が1歳半くらいの時に、スマホを渡したまま眠くて寝てしまい、起きたら小1時間ずっと見ていた!なんてことがありました。
ここで失敗だったのは、「YouTubeを見せたこと」ではなく「見せたまま放置状態だった」という点です。
逆に、
- 「10分だけ」と決めている
- 終わりを伝える
- 渋々でも切り替えられるようになってきた
という家庭では、罪悪感はありつつも、「まぁ今はこういう時期かな」と受け止められていることが多いです。
発語・集中力と結びつけてしまう親の思考
そして特に多いのが、
- 「言葉が遅いのは、動画のせい?」
- 「前に言えてた言葉を言わなくなった」
- 「目が悪くならないか心配」
という声。
これは、何か気になる変化が出たとき、一番分かりやすい原因に結びつけてしまう親としてとても自然な思考です。
ただ同時に、同じ環境でも子どもによって反応が全く違うという声も多く、YouTube=結果を決める唯一の要因ではないことも見えてきます。
「やめるべきか」より「管理できているか」
実際の声から見えてくるのは、見せる・見せない、ではなく
- 親がコントロールできているか
- 意図して使っているか
- 終わりを想定しているか
この違いが、安心と後悔を分けています。
多くの家が、悩みながら・調整しながら使っていることが分かりますね。
1歳YouTube見せすぎか判断するチェックポイントと上手な付き合い方

ここまで読んで「それで、やめたほうがいいの?減らすべきなの?」と、まだ気になっている方も多いと思います。
結論、いきなり“やめる・続ける”を決めなくて大丈夫です。
まずは、今の使い方をそのまま点検してみてください。
やめさせる前に確認したいチェックポイント
次の項目に、いくつ当てはまりますか?
- 見ている間、親が完全に離れて「放置」状態になっている
- 声をかけても、ほとんど反応が返ってこない時間が続いている
- 「何分まで」という目安を決めずに、なんとなく見せている
- 寝落ちや家事の延長で、無制限になることがしばしばある
- YouTube以外の遊びややり取りが、極端に減っている
1つも当てはまらないなら、今すぐ「見せすぎ」と決めつける必要はありません。
逆に、「これ、あるかも…」が複数ある場合は、“やめる”より先に“使い方を整える”余地があります。
「何分ならいいの?」に対する現実的な考え方
よく聞かれるのが、「1歳なら何分までならOKですか?」という質問です。
正直なところ、年齢ごとの“正解の分数”はありません。
ただ、各家庭の声や専門家の見解を見ていくと、多くの家庭が落ち着いて使えているのは、
- 1日1時間以内
- 手が離せない場面で15〜30分/回を複数回
このくらいの時間が最も多いパターンです。
そして「時間が短いから良い」ではなく、
- 親が終わりを想定している
- 次の行動につながっている
ことが大切です。
今日からできる、罪悪感を減らす使い方
すぐできる「親のコントロール+次の行動リンク」の声掛け例をご紹介します。全部やる必要はありません、1つでも取り入れられたら十分です。
① 一緒に視聴+一言だけ声かけ
「赤だね」
「ワンワンいたね」
これだけで、受け身の視聴から“やり取りのある時間”に変わります。
② タイマーを使って終わりを見せる
「5分だけね」
「終わったらおもちゃしよう」
終わりが見えると、切り替えが少しずつ育ちます。
③ 動画を現実に戻す一言
「さっきの動物、真似してみよう」
「ジャンプしてたね」
画面で終わらせないことで、動画が“きっかけ”になります。
YouTubeを使っているかどうかよりも、親が主導権を持てているか。それが、「見せすぎかどうか」を判断する一番の基準です。
まとめ
1歳のYouTubeは、「見せるか見せないか」より「どう使っているか」が大切です。
不安になるのは、真剣に向き合っている証拠です。
YouTubeがなくては回らない場面も実際あると思いますので、やめるかどうかを急がなくて大丈夫。
まずは、今の使い方を少し整えるだけでOKです。
考えながら選べているあなたは、もう十分、子どもを大切にしていますよ。
(執筆者:あい)

