4~5歳児の負けず嫌いへの対処法4選! 「負けたくない」は生きる力【元教諭が実体験から紹介】

4~5歳児の負けず嫌いへの対処法4選! 「負けたくない」は生きる力【元教諭が実体験から紹介】 ニュース&トピックス
(画像:Canvaにて作成)

4~5歳くらいになると、

  • ゲームで負けると泣き叫んで手がつけられない
  • 負けそうになると「もうやめた」と勝負を放棄する
  • 失敗を恐れて、新しいことに挑戦したがらない

楽しく遊んでいたはずが、最後は親子でヘトヘト…。 実は、我が家の長女もまさにこのタイプでした。私自身はそこまで勝ち負けにこだわらない性格のため、娘の激しさに正直うんざりし、突き放したくなることも。

私はこれまで教諭として10年以上、多くの子どもたちと接してきました。しかし、そんな経験をもってしても、我が子の「負けず嫌い」には何度も頭を抱えてきたのです。

でも、安心してください。実はこの激しい感情は、将来の「一生ものの生きる力」に変わる宝物です。 本記事では、元教諭としての知見と、母としての実体験を交えながら、勝ち負けにこだわるお子さんへの「おすすめの対処法」を解説します。

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我が子の負けず嫌いエピソード

長女の負けず嫌いには、本当に手を焼いています。
ここでは、私が困った具体的なエピソードをご紹介します。

負けるのがいやだからやらない

勝ち負けがあるゲーム、例えばスポーツやカードゲーム、テレビゲームなどをやろうと言われると、

「負けるのが嫌だからわたしはやらない」と一蹴。

かるたをやろうと言っても、「負けたくないから私は読む係ね」と、
私と夫の大人二人で対戦させられたこともあります…(笑)。

負けそうになると投げ出す

はじめは普通にゲームをしていても、自分が劣勢だと感じると、「もうやめた!」と放棄。せっかく楽しく過ごしていたのに……と親はガックリです。

「最後までやろう」と言っても、拗ねてどこかへ行ったり、あからさまにズルをしようとしたり。そんな姿にパパが厳しく注意して、結局大号泣…という泥沼展開もしょっちゅうでした。

負けるとかんしゃくを起こす

一番多いのはこれです。

最終的に自分が負けると、「わたしは一生勝てないんだ!へたくそだから!!」と泣き喚き、声を荒げて号泣。かんしゃくはしばらく続き、親もぐったりです…。

これらの行動の裏にあるのは、「一番になりたい」という意欲や、「親に認められたい」という純粋な気持ちです。

教育現場でも、大きく伸びる子は決まってこの「悔しがる力」を持っていました。このエネルギーを大人が正しい方向へ導いてあげれば、それは「一生ものの生きる力」へと進化します。

ただし、良かれと思ったその「励まし」や「叱り」が、実は逆効果になっていることも…。
良くない対応、望ましい対応を学び、お子さんのために活かしていくことが大切です。

負けず嫌いの子どもへのNG対応2つ

勝ち負けにこだわる、負けず嫌いの子どもへの「これはやめてほしい…!」NG対応を2つご紹介します。

悔しい気持ちを否定する

激しいかんしゃくを起こされると、親もつい「いい加減にしなさい!」「負けただけでそんなに泣かないの!」と声を荒らげたくなりますよね。私も、長女の泣き声に耳を塞ぎたくなる日が何度もありました。

ですが、「悔しい」という感情そのものに善悪はありません。 特に5歳児は、まだ自分の激しい感情をコントロールする脳の機能が未発達です。ここで感情を否定されてしまうと、子どもは「悔しがる自分はダメな子なんだ」と自分を責めたり、逆にさらに激しく反発したりするようになります。

教諭時代、多くの子どもたちを見てきましたが、自分の感情を適切に受け止めてもらえる安心感(心理的安全性)があって初めて、子どもは「次はどうすれば勝てるかな?」と前向きな思考に切り替えることができるのです。

結果だけを褒める

「1位になれてすごいね!」「100点だから偉い!」 このように結果だけを褒め続けると、子どもは「勝てない自分には価値がない」という極端な思考(固定マインドセット)に陥ってしまうことがあります。

負けず嫌いな子は、もともと「人一倍認められたい」という意欲が強いもの。だからこそ、結果が出なかった時に「負け=全否定」と感じ、勝負そのものを怖がるようになってしまうのです。

大切なのは、結果に至るまでの「練習を頑張った」「最後まで諦めなかった」という努力の過程(プロセス)です。過程を認められることで、子どもは「負けても自分の努力は消えないんだ」と自信を持ち、失敗を恐れずに挑戦し続ける「折れない心」を育んでいきます。

負けず嫌いの子どもへの対処法4選

筆者が教え子や我が子に対して行っていた、負けず嫌いの子どもへのおすすめ対処法4選をご紹介します。

悔しい気持ちを受け止める

子どもが負けて泣き喚いている時、まず大人がすべきことは、「なだめる」「叱る」ことではありません。「負けて悔しい!」という嵐のような感情を、そのまま受け止めることです。

かんしゃくの真っ最中、子どもは自分の激しい感情に飲み込まれ、パニックに近い状態になっています。そんな時、まずは「そうだよね、負けたら悔しいよね」「勝ちたかったよね」と、子どもの気持ちを代弁する言葉をかけてあげてください。

言葉がけと同時に、優しくハグをするなど体に触れてあげることも効果的です。肌のぬくもりは、高ぶった神経を鎮める「安心のスイッチ」になります。

悔しいという負の感情を否定せず、まるごと受け止めてもらえる経験を重ねることで、子どもは「どんな自分でも認められている」という安心感を得ます。これが、失敗しても再び立ち上がる力「レジリエンス(回復力)」の土台になるのです。

「負けても、お母さん・お父さんは自分の味方でいてくれる」と確信できて初めて、子どもは次のステップへ進む準備が整います。

頑張れた過程を褒める

最終的に負けてしまったとしても、そこに至るまでには必ず、その子なりに工夫したことや、キラリと光る表情を見せた瞬間があったはずです。そこを逃さず、言葉にして伝えてあげてください。

「悔しかったね。でも、さっきのあの場面、すごく集中してたよね!」 「負けちゃったけど、最後まで投げ出さずに座っていられたのは、本当にかっこよかったよ」

このように、具体的に良かった場面を振り返り、認めてあげましょう。

負けても楽しむ姿を親が見せる

負けず嫌いな子どもの多くは、「負け=恥ずかしいこと、嫌なこと」というネガティブなイメージを強く持っています。そのイメージを書き換えるために、まずは親が「負けても楽しそうな姿」を全力で見せてあげましょう。

家族でゲームをする時、お父さんやお母さんが負けたら、あえて明るく、そして少しだけ悔しそうにこう言ってみてください。

「負けちゃった!悔しい〜!でも、〇〇ちゃんと勝負できて、パパはすっごく楽しかったよ」
「次は負けないぞ〜!もう一回やりたいな!」

お子さんと握手をして終わるのも、ポジティブな気持ちになれるのでおすすめです。

このように、「悔しさ」と「楽しさ」が共存している姿を見せることで、「勝ち負けを通して楽しむ」ことを子どもは学んでいくのです。

次への作戦会議を開く

感情が落ち着いてきたら、最後は「次の一手」を一緒に考えるステップです。

「負けて悔しい」という強いエネルギーは、裏を返せば「もっと上手くなりたい」という情熱そのもの。その熱を、ただの発散で終わらせず、具体的な改善策へとつなげてあげましょう。

例えば、「お友だちより縄跳びが跳べなくて悔しい」なら、「どうしたらもっと跳べるようになるか、跳び方を変えてみる」。

ゲームで負けて悔しいなら、「勝つためにどんな作戦を立てるか」を一緒に考える。

このように、「感情(悔しい)」から「思考(どうするか)」へ橋を架けてあげるのが大人の役割です。

【まとめ】「負けても折れない心」は一生の宝物になる

負けず嫌いというのは、いわばお子さんが生まれ持った「個性」の一つです。勝ち負けへのこだわりが、魔法のように明日すぐ消える…というのは正直難しいかもしれません。

ですが、その激しい感情こそが、将来「負けても折れない心」や「最後までやり抜く力」へと形を変えていきます。

我が家の負けず嫌いな長女も、現在6歳になりました。 4〜5歳の頃は、負けるたびにかんしゃくを起こす娘に私も夫もヘトヘトでしたが、今回ご紹介した「感情の受け止め」や「ポジティブな関わり」をコツコツと続けてきた結果、最近では少しずつ負けを認め、次への作戦を口にできるようになってきました。

もちろん、今でも悔しさで涙を流すことはあります。でも、教育現場で多くの子どもたちを見てきたからこそ、私は自信を持って断言できます。「悔しさを知っている子は、本当に強い!」と。

今は大変な時期かもしれませんが、この溢れるほどのエネルギーを「生きる力」に変えていけるよう、一歩ずつ一緒に歩んでいきましょう。その先には、どんな壁も自分の力で乗り越えていく、たくましいわが子の姿が待っているはずです。

(執筆者:AKKA)