【7月の幼児食・離乳食】魚の絵本5選|1歳への読み聞かせのコツも解説

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(写真:photo AC)

1歳の子どもにとって絵本は、言葉や感性を育み、親子のコミュニケーションを深める大切な存在です。

中でも夏のおうち時間におすすめなのが「魚の絵本」。涼しげな色合いと鮮やかなイラスト、ユーモラスな動きが描かれていて、楽しい時間を過ごせます。また、海や食べ物に興味を持つきっかけにもなるでしょう。

この記事では、魚の絵本を1歳に読み聞かせるメリットや読み方のコツ、おすすめの絵本5選をご紹介します。

親子で楽しい夏の絵本時間を過ごしながら、魚への苦手意識をやわらげ、食への興味を育てるきっかけを作りましょう

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どんな効果がある?魚の絵本を1歳に読み聞かせる3つのメリット

魚が登場する絵本は、色や形、動きがユニークで子どもの興味を引きやすく、食べ物や自然への関心を育てるきっかけにもなります。

ここでは、魚の絵本を1歳に読み聞かせるメリットを3つに分けてご紹介しましょう。

言葉の成長を促す

1歳頃は、耳にする言葉をスポンジのように吸収していく時期です。絵本を読み聞かせることで、子どもは新しい音や言葉の響きを耳にし、自然と語彙(ごい)が増えていきます

特に魚の絵本は「ぴちぴち」「ゆらゆら」などの擬音や、色鮮やかな魚の姿、ユニークな海の生き物の名前など、子どもにとって楽しい表現がたくさん出てくるのが特徴です。

繰り返し聞くことでたくさんの言葉を吸収し、将来的には、自分でも使おうとする姿につながっていくでしょう。

想像力や感受性を育む

魚の絵本は、普段目にする機会が少ない水の中の世界や、さまざまな形や模様の魚たちが登場するため、子どもの想像力を豊かにする効果が期待できます

ページをめくるたびに広がる鮮やかな海の景色や、不思議な生きものの動きに触れることで、「こんな魚がいるんだ」「どんなところで泳いでいるのかな」と想像を膨らませるきっかけにもなるでしょう。

また、かわいらしい魚の表情やお話に共感したり、驚いたりする体験を通して、感受性が養われる点も魅力です。絵本の世界に入り込みながら、心が育つ時間になります。

親子のふれあいの時間が増える

絵本を読む時間は、親子のコミュニケーションを深めるきっかけになります。膝の上で絵本を広げて、魚を見つけて指さしたり、「これなぁに?」と話しながらページをめくっていくうちに、自然と会話や笑顔が増えるでしょう。

絵本を読もうと思うとハードルが高く感じられるかもしれませんが、まずは短い時間からでも構いませんし、毎日同じ絵本でも大丈夫です。

大切なのは、一緒に過ごす時間を楽しむこと。絵本を通して、少しずつでもコミュニケーションの機会を作っていくことが重要です。

参考:文部科学省「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」

効果を高めるには?魚の絵本を1歳に読み聞かせるときのコツ

絵本の読み聞かせには、語彙(ごい)力や集中力の向上といったメリットがありますが、せっかくならその効果をより実感したいものです。

ここでは、魚の絵本を1歳の子どもと一緒に楽しみながら習慣化し、読み聞かせの良さを引き出すためのポイントをご紹介します。

お子さんのペースで読む

読み聞かせは、子どもの反応に合わせて進めることが大切です。

ページをじっと見つめたり、途中で別のページに興味を示したりするのは自然な姿で、無理に進めたり最初から最後まで読み切る必要はありません

気になるページは繰り返し読んだり、途中で挿絵を話題にして話したりするのも良いでしょう。

その日の様子や集中力に合わせて無理なく楽しむことが、絵本を好きになり、読み続ける習慣へとつながります。

読む際は抑揚や声色を変えなくても大丈夫

読み聞かせというと、登場するキャラクターごとに声色を変えたり、抑揚をつける必要があると思う方もいるでしょう。

しかし、1歳頃の子どもにとっては、親が落ち着いた声で読んでくれるだけでも十分。無理に演じるように読むよりも、リラックスして語りかけるようにすると、子どもも安心して絵本の世界に集中しやすくなります。

音色を変えて、感情を込めて読まなければならないと思うと難しく感じられるかもしれませんが、読み聞かせはリラックスして楽しむことが大切です。無理のない方法で、親子で楽しく絵本に触れる時間を作っていきましょう。

同じ絵本を何度も読んでもOK

子どもが同じ絵本ばかり選ぶのは、成長の過程でよくあることです。

何度も読むうちに絵や言葉を覚え、先の展開を楽しみにする姿も見られます。同じお話を繰り返し聞くことで、安心感が生まれるとともに、理解が深まる点もメリットです。

つい「またこれ?」と思いがちですが、子どもが満足するまで付き合ってあげることで、絵本への愛着や読み聞かせの習慣につながります。

魚が苦手なお子さんでも楽しめる、1歳向けの絵本を5冊ご紹介

絵本なら、魚が苦手なお子さんでも気軽に魚の世界に親しめます。カラフルで楽しいイラストや親しみやすいお話を通して、魚への抵抗感が和らぎ、少しずつ興味が高まるでしょう。

ここでは、1歳のお子さんが楽しめる魚の絵本を5冊ご紹介します。

『てのひらすいぞくかん』

手のひらに絵の具をつけてスタンプし、その形を魚に見立てるユニークな絵本です。ページをめくると、手のひらから生まれたさまざまな海の仲間たちが登場し、子どもの想像力を引き出してくれます。

裏表紙の見返しには実際に手のひらスタンプ遊びができるヒントも載っているので、絵本を読んだあとに親子で実際に試してみるのも楽しいでしょう。

読み聞かせだけでなく教材としても使える、遊び心があふれた絵本です。

『さかながはねて』

かわいい魚たちが次々にはねていく、リズミカルで楽しい絵本です。

「ぴょーん」という跳ねる音とともに魚が飛び出す場面が続き、思わず声に出してマネしたくなるシンプルな構成が魅力。言葉のリズムや繰り返しが心地よく、1歳でも飽きずに楽しめますよ。

魚の動きに合わせて親子でジャンプしてみたり、絵を指差しながら読むのもおすすめです。手遊びもあるので、歌いながら楽しむのも良いでしょう。

言葉の響きを感じながら、自然に体を動かしたくなる一冊です。

『きんぎょがにげた』

金魚が家の中で次々と姿を隠し、ページごとに見つける楽しさを味わえる絵本です。

子どもが夢中になる仕掛けが詰まっていて、観察力や集中力を育むのにも役立ちます。シンプルでわかりやすい構成なので、1歳頃からの絵本デビューにもぴったりです。

金魚を見つけるたびに達成感が得られ、何度も繰り返し読みたくなる定番絵本です。

『すいぞくかんのみんなの1日』

水族館の裏側で、飼育員さんと海の生きものたちがどのように過ごしているのかを描いた絵本です。

イルカやアシカ、ペンギン、そして魚たちが、朝から夜までどんなふうにお世話され、ショーや食事の準備をしているのかが丁寧に紹介されています。

カラフルな絵とわかりやすい言葉で、水族館の仕事や生きものの暮らしに親しみを持てるのが魅力です。

絵を見ながら「ごはんかな?」「泳いでるね」と声をかけ合うのも楽しく、魚のことを楽しく知るきっかけになるでしょう。

『ほんとの大きさ水族館』

ページいっぱいに海の生きものたちの「本物の大きさ」が描かれている、迫力満点の絵本です。

エイやサメ、ウミガメなど、水族館で人気の魚や生きものたちの実際のサイズがわかるので、魚や生きものの体の特徴や形に興味を持つきっかけになります。

大きさを比べながら「こんなに大きいんだね!」と盛り上がれるのも楽しいポイント。絵本を通して水族館に行ったような気分を味わいながら、魚や海の世界をもっと身近に感じられる一冊です。

まとめ|魚の絵本を1歳に選ぶ際はお子さんの興味を大切に

魚が登場する絵本は涼しげな色合いの絵本が多く、夏の読み聞かせにぴったりです。1歳のお子さんにとっては、新しい言葉やストーリーに出会う楽しさと同時に、親とのふれあいの時間にもなるでしょう。

さらに、絵本を通して楽しく魚に触れる体験は、食べることへの関心を高め、好き嫌いが減ったり、食べる量が増えたりするきっかけにもなります。将来、お手伝いをしたいという意欲につながるかもしれません。

絵本を選ぶときは「学びがあるもの」「食卓に並べられる魚が登場すること」を意識しすぎず、お子さんが気に入りそうな絵やストーリーのものを選ぶのがポイントです。

絵本を使って魚に親しむきっかけをつくりながら、親子で楽しい夏のおうち時間を過ごしましょう。

(執筆者:渡辺 ゆき)