【2歳の非常食】幼児の防災非常食ガイド|2歳でも安心して食べられるおすすめ備蓄リストとは

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写真:illustrAC

地震や台風、いつ起こるかわからない災害。

もし停電や断水が続いたら…と考えると、大人よりもまず「小さな子どもが食べられるものをどう確保するか」が気になりますよね。

特に2歳前後は、離乳食を卒業しているものの、まだ大人と全く同じ食事を安心して与えられるわけではない時期です。硬いものや味の濃いものは避けたいけれど、ミルクやベビーフード中心でももう物足りない――まさに「非常食選びに迷いやすい年齢」といえます。

さらに偏食やアレルギーがある子も少なくありません。

そこで今回は、2歳児を中心に、幼児でも安心して食べられる非常食の選び方と備え方をまとめました。

  • 食べられるものを選ぶ基準
  • 実際に役立った非常食のリスト
  • 無理なく備蓄を続ける工夫

実体験の声を交えながら、0歳後半~就学前くらいのお子さんにも役立つ内容をご紹介します。

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2歳でも安心!非常食を選ぶときに気をつけたいポイント

幼児向けの非常食を選ぶときは、大人と同じ基準では考えられません。

特に次のポイントを押さえておくことが大切です。

誤嚥や咀嚼への配慮

2歳頃まではまだ奥歯が生え揃っておらず、硬い乾パンや海苔、繊維の長い干し芋などは危険です。

  • やわらかいレトルト(おかゆ・煮込み料理)
  • 溶けやすいおやつ(ボーロ・やわらかせんべい)
  • 必要なら“とろみ粉”で質感を調整

こういったポイントを押さえて、まずは安全に食べられるものを選ぶことが必須です。

アレルギーと偏食への対応

小麦・乳・卵・大豆などのアレルギーはもちろん、感覚過敏や超偏食で「普段と違う味を全拒否」するケースも多いということを覚えておいてください。

普段から食べ慣れているブランドや味を“そのまま”備蓄するのが鉄則です。

味付き・知っている味」慣れた味が、食欲と安心感を引き出します。新しい食品を災害時に初めて出すのは避けましょう。

におい・音・環境の工夫

避難所では「食べ物のにおい」や「袋を開ける音」がトラブルの元になることも。

  • においの少ないメニュー(白がゆ・プレーンパン)
  • カサカサ音の袋はジッパー袋に詰め替え
  • 小さなポップアップテントで“静かな食卓”を作る

小さなテントが用意できれば、普段と違う環境を少しでも楽しく過ごすことができるかもしれませんね。普段から自宅で使っているものであれば、安心感も増すことでしょう。

こうした一工夫で、安心して食事がとれる環境になります。

実際に2歳でも食べられた非常食(リアルな声)

被災された方の実際の声を調査する中で、幼児さんでも食べられた具体的な非常食をご紹介します。

ぜひ、これからの備えの参考にして下さい!

  • NISHIKIYA KITCHEN 幼児食:「2歳向けレトルトは本当に助かる!全部美味しそうで安心」
  • ピジョン ぷちキッズごはん:「2歳半でも“おいしい!”と完食」
  • お米のクッキー:「固めだけど噛める、ほんのり甘くて好評」
  • ビスコ保存缶:「馴染みの味で安心、5年保存が便利」
  • えいようかん:「暗闇でも見つけやすい“備”マーク付き。子どもが1本ペロリ」
  • 缶入りパン+米粉クッキー:親子防災イベントで子どもに人気だった実例あり
  • レトルトパン:「お腹にたまって満足感あり」
  • カレーピラフ(アルファ米):「冷たいままでも食べられ、香りで食欲アップ」

子ども自身が「おいしい!」と笑顔になれるものを選ぶのが、最大の備えです。こちらも、普段のおやつで出してみたりしながら、子供の反応を確かめてけるといいですね。

72時間分をどう備える?2歳児用おすすめ非常食リスト

「最低3日分の備蓄を」とよく言われますが、幼児の分は何をどれくらい用意すればいいのでしょうか?

ここでは“72時間=箱3つ”の形でわかりやすくまとめてみました。

1日分の基本セット(2歳児1人分)

「1日あたり、具体的にどれくらい食べ物を用意すればいいの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ここでは、2歳児を基準にした1日の目安をまとめます。

  • 主食:レトルト白がゆ(160〜180g)2食/長期保存やわらかパン(70〜90g)1食
  • たんぱく質:ツナ水煮パウチ小(40〜70g)/充填豆腐(100g)※常温可タイプ
  • 果物・野菜:果物ピューレ小パウチ(70〜90g)2つ/野菜ポタージュ(80〜120g)1つ
  • おやつ:ボーロ・やわらかせんべい
  • 飲料:経口補水液(小パック or 粉末)
  • 衛生:使い捨てスプーン・小ハサミ・紙皿+ラップ・歯みがきシート

主食+たんぱく+野菜果物=合計で おおよそ700〜800g程度/1日分

これを「1日分=1箱」として準備し、3箱そろえると72時間対応できます。

アレルギー別の工夫

アレルギーを持つ子どもにとっては、非常食選びはさらに慎重さが必要です。

  • 乳不耐 → 豆乳や魚・豆由来たんぱくで代替
  • 卵アレルギー → 米粉パン・白がゆを中心に
  • 小麦アレルギー → 米ベースのレトルト、米粉クッキーに切替

箱ごとにアレルゲン表示リストを貼ると、避難所での配膳や周囲への説明がスムーズになります。

アレルゲン表示リストの例

■今日の1日分セット(2025年5月まで)
・白がゆ180g ×2(アレルゲンなし)
・LLパン80g ×1(小麦・乳)
・ツナ水煮70g ×1(アレルゲンなし)
・果物ピューレ80g ×2(りんご)
・野菜ポタージュ100g ×1(乳)

イメージとしては「給食でアレルギー対応食を分ける」感じに近いです。

親以外の人でも安全に配膳できる仕組みを、家庭内の備蓄でも作るのがポイントです。

ムリなく続ける!ローリングストックと非常時の工夫

備蓄は買って終わりではなく、日常に取り入れて回すことが大切です。

カンタン備蓄習慣

非常食は「買って満足」ではなく、日常で回していくことが大切です。

  • 非常食DAY:毎月同じ日に1箱を実食 → 翌日ネットで補充
  • 自宅と車載を完全コピー:備蓄場所毎にどちらを使っても迷わない
  • 初見禁止ルール:備蓄品は必ず事前に試食

小さな習慣にしておくと、無理なく続けられます。


避難所で「食べやすい環境」を作るアイデア

食べ物そのものだけでなく、環境を整える工夫も大事です。

  • 静かな食卓:ミニテントやパーテーションで落ち着いた空間を確保
  • 温かさUP:発熱剤付き加熱袋でおかゆやご飯を温める
  • 静音おやつ:袋をジッパー袋に詰め替えて音を防ぐ
  • お気に入り食器の複製:普段使っているキャラもののお皿やスプーンを、非常食セットにもう1組入れておく
  • タブレットでアニメを流す:「食事に集中できるように」と実際に避難所で活用していた例あり(イヤホン使用)
  • ヘッドホン・イヤーマフ:感覚過敏や騒音が苦手な子を持つママの使用実例あり

五感(音・視覚・匂い)を落ち着かせる工夫=「食べやすい環境」があるだけで、子どもの食事量が大きく変わります。


あるあるトラブル→即解決

実際に避難生活をされた方の声の中からは「想定外のつまずき」が起こることが読み取れました。ここでは、そんな時の解決策をまとめます。

  • 硬くて食べない → とろみ粉で調整
  • 匂いで拒否 → 無臭系メニューを先に出す
  • 便秘/下痢 → プルーンピューレ or りんごピューレで調整
  • 夜食が必要 → 柔らかパン+常温ミルクで“寝かしつけ食”

災害時は「食事そのもの」よりも「工夫と対応力」で乗り切ることができます。


まとめ

2歳児の非常食選びで大切なのは、特別なものを探すより“普段の好きな味”をそのまま備蓄することです。

  • 誤嚥やアレルギーを避ける安全基準
  • 72時間分を1日1箱の形で揃えるリスト
  • ローリングストックでムリなく回す習慣

何より、「子どもが実際に食べて笑顔になれるか」が最大の備えです。

災害はいつ起きるかわかりません。だからこそ、今日から少しずつでも“2歳児仕様の備え”を始めてみませんか?

安心のストックがあるだけで、きっとあなた自身の心も軽くなりますよ。

(執筆者:あい)