【家事の負担を減らすAIとは?】家事・育児をラクになるAIフル活用ガイド

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写真:photo AC

少し前までは「難しい」「素人には扱いきれない」というイメージもあったAIですが、現代では専門知識がなくても使えるようになりました。上手く取り入れれば、毎日の負担を減らし、自分の時間と心の余裕を生み出すことが可能です。

毎日、家事や育児に追われてバタバタ…「もっと時間がほしい」「家事の負担を減らしたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。

そんな主婦の方に注目されているのが、「家事にAIをフル活用する暮らし方」です。

今回は、

・主婦でもわかるAIの基本と注目される理由
・家事、育児の分野別AI活用法
・安心して使うためのポイント

を紹介します。

この記事を最後まで読めば、「AIは難しそう」という不安がなくなり、暮らしの中に取り入れたくなるヒントが見つかるでしょう。AIを味方につけて、家族との時間を楽しみ自分の心の余裕を作る第一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

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主婦でもできる! AIツール活用の基本と注目される理由

今、AIツールを暮らしに取り入れる主婦が増えています。AIといえば仕事に使うものというイメージもありますが、なぜ、多くの主婦の方が使い始めているのでしょうか。

ここでは、AIが注目されている理由や、日常に取り入れることで得られるメリットを紹介します。

AIが注目されている社会的背景

ここ数年で、AIツールはぐっと身近な存在になりました。今では、以下のような方法で、家庭の中にも自然と取り入れられています。

・声で操作できる音声アシスタント
・自動で最適な温度にしてくれる家電
・好みに合わせて商品を提案してくれるネット通販…など

こうした便利さが広がる背景には、共働き家庭の増加や家事・育児の忙しさがあります。実際、2024年時点で共働き世帯は1,300万世帯に達し、夫婦のいる世帯の約7割を占めるまでになりました。

限られた時間の中で少しでも効率よく動きたい…そんな思いに寄り添う形で、AIを暮らしに取り入れる人が増えています。

最近では、操作が簡単なアプリやサービスも増え、特別な知識がなくても気軽に使えるようになっりました。

AIは今や、忙しい毎日を支える心強い味方といえるでしょう。暮らしに取り入れることで、時間にも気持ちにもゆとりが生まれます。

ChatGPTって何?主婦でもすぐ使える「生成AI」の基本

AIの中でも、いま特に注目されているのが「ChatGPT」などに代表される生成AI(ジェネレーティブAI)です。

生成AIとは?
入力した文章に対して自然な言葉で答えを返したり、アイデアや文章を作り出したりできる仕組みのこと

これまでのAIは、あらかじめ決められた条件のもとで動くものが主流でした。

一方、生成AIは膨大なデータを学習し、自分で文章を考えたり、説明や提案を行ったりできるという特徴があります。

特にChatGPTは、ブラウザやスマートフォンから簡単に使える点が魅力です。

質問に答えるのはもちろん、以下のようなちょっとしたサポートも得意で、その手軽さから家庭でも活用する人が増えています。

・文章の作成
・スケジュールの提案
・買い物リストの下書き

ただし、注意点もあります。ChatGPTには知識のカットオフ日(学習データの締切日)があり、最新情報については限界がある場合があります。

また、無料版と有料版では機能や利用回数に違いがあるため、用途に応じて選ぶことが大切です。

主婦がAIを使う3つのメリット(時短・効率・安心)

主婦が暮らしにAIを取り入れると、毎日の小さな問題が解決してストレスが減り、家事や育児の時間をより有効に使えるようになります。

ここでは、AIを取り入れることで主婦が感じやすい3つのメリットを紹介しましょう。

1. 時間の節約につながる

日常生活の中で、私たちが意外と時間を使っているのが「選択」と「決断」です。「今日の献立」や「着る服」、「タスクをこなす順番」など、私たちは日々の生活の中でたくさんのことを考え、判断を繰り返しています。

すんなり判断できれば良いですが、答えが1つではない問題も多く、なかなか答えが出せないことも多いでしょう。

そんなときに便利なのが、AI
「考える時間」「考える手間」をぐっと減らすことができるよ♪

短い時間で行動に移せるようになることで、自分の時間を確保しやすくなるでしょう。

小さな時間の積み重ねは、1日の流れを大きく変えるもの。AIを上手に取り入れることで日常にゆとりが生まれ、心にも余裕を持って過ごせるようになります。

2. 作業の効率が上がる

AIは大量の情報を整理するのが得意です。

レシピ検索や家計管理も短時間で済むようになり、「何を作ればいいのか」「何から手をつければいいのか」といった迷いを減らしてくれます。

小さな効率化の積み重ねが家事全体の負担を軽くし、「こんなに家事が進んだ」「空いた時間が増えた」と感じる瞬間も増えるでしょう。

AIを上手に使いこなすことで無駄な動きが減り、家事の流れがよりスムーズになります。

3. 心の安心感が得られる

AIは、「うっかり」を防ぐ頼もしい存在です。予定の確認や買い忘れのチェックをサポートしてくれるため、慌ただしい毎日の中でも安心感を持って過ごせるようになります。

また、ちょっとした質問や相談にもすぐ答えてくれるので、「分からないまま時間だけが過ぎる」というモヤモヤも解消されます。

困ったときに頼れる相手がいるような感覚で、心に余裕が生まれるよ♪

AIを上手に活用すれば、時間にも気持ちにもゆとりが生まれ、暮らしの質を高めることができます

家事がぐんとラクになる!主婦のAIツール活用アイデア集

毎日の家事は、気づけばあっという間に時間が過ぎてしまうもの。「もっと手早く終わらせたい」「少しでもラクにならないかな」と感じる方も多いでしょう。

そんなときに頼れるのが、AIを活用した家事サポートです。ここでは、料理・掃除・買い物といった身近な場面で使える、具体的なAI活用アイデアを紹介します。

冷蔵庫の食材からレシピを自動提案

「今夜のごはん、何にしよう…」と悩む方は多いのではないでしょうか。そんなときはAIを使えば、あっという間に解決できます。

たとえば「鶏むね肉」「キャベツ」「豆腐」といった冷蔵庫にある食材を入力すると、AIが組み合わせを考え、レシピを提案してくれるんです。

調理法や味付けを変えて複数の案をお願いすることもできるので、家族の好みに合わせたレシピを選ぶこともできますよ。

以下のように、条件を指定してレシピを出してもらうこともできるよ♪

・10分以内で作れる料理
・子どもが食べやすいメニュー
・野菜が苦手でも食べやすいレシピ

新しく買い出しに行かなくても、今ある食材をムダなく使い切れるって嬉しいですよね。

献立づくりが苦手な方や、毎日の食事にマンネリを感じている方は、ヒントを得るためにAIを取り入れてみるのも良いでしょう。「考える負担」が減るだけで、夕食の準備がぐんとラクになります。

掃除・洗濯のスケジュールをAIが自動作成

「掃除をしようと思っていたのに、時間がない」「洗濯したいけれど、天気やタイミングが合わない」など、子育てをしていると自分の都合だけでは動けないもの。

やりたいと思っていても、日々の生活を回すのが精一杯で、なかなか掃除まで手が回らないという方も多いでしょう。

そんなとき、頼りになるのがAIです。

家事アプリや家電の機能を活用すれば、AIが生活リズムを学習し、「この時間なら掃除できそう」「明日は晴れだから洗濯日和」といった最適なタイミングを提案してくれるよ♪

さらに、リマインド機能を使えば「やろうと思っていたのに忘れていた」といった事態も防げます。無理なく家事のペースを整えられるのが、AIを使う大きなメリットです。

AIをうまく取り入れることで、家が自然と整いやすくなり、気持ちにも余裕が生まれます。「やらなきゃ」というプレッシャーから解放され、家事の負担がぐんと軽く感じられるはずです。

買い物リスト・献立表をAIが時短サポート

お買い物から帰って荷物を整理しているときに、「買い忘れた!」「同じものをまた買ってしまった…」といった経験は、ありませんか?

忙しい毎日の中で、買い物や献立づくりを計画的に進めるのは意外と大変です。でも、AIを取り入れれば、こうした小さな手間をぐっと減らすことができます。

たとえば、

AI搭載の家事アプリでは、食材の残量や使用頻度をもとに買い物リストを自動で作成。レシピ提案と組み合わせて、「今ある食材で作れるメニュー」や「不足している材料を含めた買い物リスト」をまとめて出すこともできる!

さらに、家族の好みや健康データを反映させれば、「野菜多めの献立」「子どもが喜ぶメニュー」なども簡単に提案可能です。

AIをうまく活用すれば、買い物や食事の準備にかかる時間を短縮できるだけでなく、ムダ買いも防げます。小さな工夫の積み重ねが、家計にも気持ちにも、そして暮らし全体にもゆとりをもたらしてくれるのです。

子どもと一緒に楽しめる!主婦のAI育児・教育の使い方

育児や子どもの学習サポートは、毎日やることが多く、つい手が回らない日もあるでしょう。

しかし、AIを上手に使えば、子どもと関わる時間をより楽しく、穏やかにしてくれるヒントが見つかります

ここでは、親子で一緒に楽しめるAI活用法を紹介しましょう。

AIでオリジナル絵本やお話をつくる(ChatGPT+Canva)

子どもに絵本を読んであげたいけれど、お家にある本はいつも同じでマンネリ…。新しい本を買うと置く場所に困るし、図書館に行く時間もなかなか取れない…そんなお悩みはありませんか?

読み聞かせは子どもに良い影響を与えるといわれていますが、その本を準備するのは意外と手間がかかります。

そんなときに頼りになるのが、AIを使った「オリジナル絵本づくり」です。AIに簡単な条件を伝えるだけで、あっという間に物語を自動で作ってくれます。

たとえば、以下のようなリクエストをするだけでOK♪

・「5歳の女の子が主人公で」
・「ねこが友だちになるお話を作って」
・「クリスマスに合うお話を作って」

登場キャラクターや内容を子どもの好みに合わせて変えられるので、世界に一冊だけの絵本を読むような体験ができます

生成AIと画像ツールを組み合わせれば、物語に合ったイラストをつけることもできるよ♪

AIを取り入れることで、子どもとの会話が増えたり想像力を育んだりするきっかけが生まれます。「読む時間」だけでなく「物語を作る時間」も楽しめるのが、AI絵本の魅力です。

子どもの「なぜ?」にAIが優しく答える(生成AI対話の活用)

「どうして空は青いの?」「なんで雨が降るの?」といった子どもの疑問は、成長の証。親にとって、嬉しい瞬間でもあります。

しかし、ずっと質問攻めで作業や家事に集中できない、「どう説明したらいいか分からない…」と困ることもあるのではないでしょうか。

そんなときに活躍するのが、AIです。ChatGPTのような会話型AIに質問を入力すると、子どもにもわかりやすい言葉で説明してくれます

たとえば、

・空が青い理由をイラスト風に説明してもらう
・動物や虫の豆知識を調べて話題にする
・寝る前に“今日の不思議”を一緒に質問してみる

難しい内容であっても、「5歳の子にもわかるように教えて」と指示をすれば、やさしい言葉に言い換えてくれます。

ただし、AIの回答が常に100%正確とは限りません
AIは時として「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象を起こし、自信を持って誤った情報を提示することがあります。
特に専門的な内容や最新情報については、信頼できる情報源で確認することをおすすめします。

忙しい家事や仕事の合間でもChatGPTを使えば、「一緒に調べてみよう」という親の姿勢を無理なく伝えられるのは嬉しいですよね。

子どもの好奇心を満たす、頼もしい「相棒」となってくれるでしょう。

家庭学習の計画をAIが提案してくれる

「勉強のペースがつかめない…」「学習面が心配だけど、どうサポートして良いかわからない…」そんな悩みを抱える方も、多いでしょう。

家事や仕事に加え、親が学習の計画まで立てるのって、意外と大変ですよね。

そこで頼りになるのが、AIを使った学習サポートです。学習アプリやスケジュール管理ツールを活用すれば、AIが子どもの年齢や得意・苦手分野を分析。「今日は漢字10分・計算15分」といった最適な学習プランを自動で提案してくれます。

AIが進捗を記録してくれるため、どこが理解できていて、どこを復習すべきかも一目で把握できるて点も嬉しいですね🙌

私自身も学習アプリを利用していますが、時間になるとお知らせしてくれたり、丸つけを自動でやってくれたりと、とても便利です。

その日にやる分をクリアすれば、ご褒美のミニゲームが楽しめる仕組みもあり、子どものモチベーション維持にも役立っています。

さらに、AIが進捗を記録してくれるため、どこが理解できていて、どこを復習すべきかを一目で把握できる点もメリットです。

視聴時間が長くなると視力への影響がありそうでその点は心配なので、時間を守りつつ活用していこうと思っています。

保護者は、そっと見守るだけでOK。「勉強しなさい!」と言わなくても、AIが自然と家庭学習のペースづくりをサポートしてくれます。

家族で安心してAIを使うためのルールづくり

AIは使い方に気をつければ、家族みんなにとっても頼もしい味方になります。そのためにも、家庭内で「どう使うか」というルールを決めておくことが大切です。

たとえば、子どもがAIを使う場合は、次のような約束が考えられます。

・個人情報を入力しない
・知らない人の画像を使わない

また、AIが出した答えをそのまま信じず、「一緒に調べて確認する」という姿勢を持つことで、親子の会話や学びの時間にもつながるでしょう。

我が家では「1人で使わない」というルールも設けています。

一緒に使うことで、「これどういう意味?」「こんなことも聞けるね」と会話が増え、思わぬ発見があることも。

子どもなりの考えを聞く機会にもなっていて、AIが親子のコミュニケーションのきっかけにもなっています。

子どもの学ぶ力は早くて、どんどん使いこなせるようになっていて驚きます。成長に合わせて、ルールや約束も少しずつ見直していきたいと考えているところです。

加えて、AIの中には子どもの利用に年齢制限があるものもあります。わが家は保護者の許可があれば利用可能のAIを利用していますが、事前に確認しておくことが大切です。

Googleは小学4年生から中学3年生向けに「Gemini パスポート」という学習ガイドを公開しており、保護者の許可があれば13歳未満の子どもも利用可能です。
AIへの質問の仕方や学年別の活用例が豊富に紹介されているため、家庭学習の参考になります。

家族みんなが安心してAIを使うためには、「便利さ」と「安全性」のバランスが欠かせません。子どもの理解度や成長に合わせてルールを決めていくことで、暮らしの中でAIをより安心・快適に取り入れられるようになるでしょう。

参考:こども家庭庁「生成AIの導入・活用に向けた実践ハンドブック」

まとめ|AIを味方につけて、時間と心にゆとりを

AIは、難しい技術ではなく「暮らしを支える道具」として、主婦の毎日に寄り添う存在になりつつあります。

「家事や育児の負担を減らし、空いた時間を自分や家族のために使えるようになる」という点が、AIを取り入れるいちばんの魅力といえるでしょう。

最初は「なんだか難しそう」と感じるかもしれませんが、使ってみると意外とシンプル。少しずつ取り入れていけば、家事も育児も副業も、ぐんとラクになるはずです。

AIをうまく活用して、毎日の暮らしにゆとりと家族の笑顔を増やしていきましょう。

(執筆者:渡辺 ゆき)