朝、ポストを開けて電気代の請求書を見た瞬間、「えっ、また上がってる…」と思わず声が出てしまったこと、ありませんか?
実は、電気代が上がってしまう家には、共通する5つの原因があるんです。
大きな工事も高い買い物も必要ありません。賃貸でもできる、穴あけ不要・原状回復しやすい方法ばかり。この記事では、今日からできる5つの対策を、価格帯とチェック方法つきでわかりやすく紹介します。
読み終わる頃には、「これならできそう!」と思える工夫が見つかるはずです。
上がる家の5つの原因
まずは、あなたの家に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
空間の切り方
リビングも廊下も扉を開けっぱなし → せっかくの暖気が逃げていく
空気の撹拌
エアコンをつけても足元だけ冷たい → 天井に暖気が溜まったまま
窓まわり
カーテンが短くて床から浮いている・窓に隙間がある → 冷気が入り放題
暖房器具の運用
朝も夜もエアコンつけっぱなし → 誰もいない時間も部屋全体を暖めている
フィルター未清掃
エアコンのフィルターを何ヶ月も掃除していない → 風量が落ちて余計な電力を消費
1つでも当てはまったら、今日からできる対策を試してみてください。
電気代が上がる家を変える5つの解決策
原因が分かったら、次は対策です。0円でできるものから、数千円の投資で効果が出るものまで、価格帯別に紹介します。すべて賃貸でもOK、原状回復しやすい方法です。
1. 空間を切る(0円)
「暖房つけてるのに寒い…」それ、暖気が逃げているサインかも
朝、子どもが幼稚園の支度をしている間、リビングの暖房をつけていても足元がひんやり。実はこれ、リビングと廊下の扉を開けっぱなしにしていることが原因かもしれません。
食事や団らんの時間は、リビングの扉を閉めるだけ。たったこれだけで、部屋の中に暖気が留まりやすくなります。
明るい時間に、天井と床で手をかざして温度差をチェックしてみてください。扉を閉めると、足元の冷えが和らぐのを実感できますよ。
費用: 0円
確認サイン: 5分後、足元の冷えが和らぐ/設定温度の上げ足しが減る
2. 空気の流れを整える(0円 or 3,000~5,000円)
「天井は暖かいのに床が冷たい…」空気が動いていないサインです
エアコンをつけているのに、なぜか足元だけ寒くて、子どもが「足が冷たい!」と文句を言ってくる…。そんな経験、ありませんか?
これ、暖かい空気が天井に溜まったまま動いていないのが原因なんです。
家にある扇風機を天井に向けて、弱風で5分回すだけ。上に溜まった暖気が下りてきて、同じ設定温度でも体感が変わります。
小型のDCサーキュレーター(3,000~5,000円)を天井向けに置いておくと、常に空気を循環できます。朝は5分だけ、夜は弱風で連続運転。設定温度を少し下げても、足元が冷えにくくなります。置き型なので賃貸でも安心です。
費用: 0円(既存扇風機)/3,000~5,000円(DC小型)
確認サイン: 手の甲で天井と足元の温度差が小さくなる。平均で**設定−0.5〜1.0℃**可能
3. 窓からの冷気を防ぐ(500~1,000円|2,000~5,000円)
カーテンの近くに立つと「ひんやり」…窓から冷気が入っています
冬の夜、カーテンの近くに立つとひんやり。それは窓の隙間から冷気が入り込んでいるサインです。
低予算でできる対策(500~1,000円)
隙間テープ(500円前後)を窓枠にペタッと貼るだけ。貼って剥がせるタイプなら、賃貸でも原状回復できます。
カーテンの上は、100円ショップの目隠しクリップを数個使って隙間を埋めるだけでも効果があります。
もう少ししっかり対策したい場合(2,000~5,000円)
断熱ライナー(2,000〜3,000円/腰窓)なら、今あるカーテンに後付けできます。
または、床まで届く厚手カーテン(3,000〜5,000円)に替えるだけで、窓からの熱の流出を減らせます。
費用: 500~1,000円(テープ・クリップ)|2,000~5,000円(ライナー/厚手カーテン)
確認サイン: 就寝前にカーテンを閉めるだけで、翌朝の上げ足しが減る
4. 暖房の使い方を見直す(0円)
「朝も夜もエアコンつけっぱなし」が電気代を押し上げています
朝の支度で忙しくて、誰もいないリビングでもエアコンが回りっぱなし…。「まあいいか」と思っていたそのつけっぱなしが、実は電気代を押し上げている原因なんです。
朝(7時台):電気カーペットで足元だけ暖める。
夜(21時台):エアコンで部屋全体を暖める。寝る30分前にタイマーでOFF。
冷蔵庫に「朝→カーペット/夜→エアコン」とメモを貼っておくと、家族みんなで気をつけられます。
費用: 0円(メモ共有で可)
確認サイン: つけ直し回数が減る/在室時間と運転の一致が取れる
5. フィルター掃除(0円)
風が弱くなった気がする…それ、電気を余分に使っているサインです
「エアコンの風が弱くなった気がする…」と思ったら、それはフィルターにほこりが溜まっているサイン。
フィルターにほこりが溜まると、風量が落ちて余計な電力を使ってしまいます。月1回、掃除機でフィルター表面を吸い取るだけで、暖房効果が戻りますよ。
乾いた手で、明るい時間に、必ず一つずつ作業しましょう。フィルターを外す前にスマホで写真を撮っておくと、元に戻すときに迷いません。
週末の掃除ついでにやると、忘れずに続けられます。
費用: 0円
確認サイン: 風量が戻り、同じ設定で暖まりが早くなる
これも影響する要因
北向きや角部屋、在宅時間が長め、古いアルミ単板の窓…こんな条件だと、どうしても電気代が上がりやすくなります。
優先順位は(1)空間を切る → (2)空気の流れを整える → (3)窓対策。ここまでで不足なら中期投資(断熱ライナー→複層ガラス)を検討してみてください。
ただし、効果は家の断熱性能・地域の電気料金・在宅時間によって変わります。「絶対にこれだけ安くなる」とは言えませんが、工夫次第で無駄な電力は確実に減らせます。
安全面(最低限の注意)
電気代を抑えることも大切ですが、安全が何より優先です。以下のことは絶対に避けてください。
1. タップ多連結で暖房器具併用
延長コードに電気ストーブやヒーターを複数つなぐのは危険です。消費電力が1,000Wを超えるものが多く、容量オーバーで発熱・火災の原因になります。
暖房器具は、必ず壁のコンセントに単独で差し込みましょう。
2. 就寝時の電気ストーブ連続運転
布団や衣類が電気ストーブに触れて火災になる事故が毎年起きています。寝る時は必ず消して、どうしても寒い時はエアコンのタイマーや電気毛布の弱設定を使いましょう。
3. 窓に新聞紙を貼る
断熱のつもりで窓に新聞紙を貼ると、結露でカビが生えたり、窓枠を傷めるリスクがあります。断熱フィルムや隙間テープなど、市販の製品を使いましょう。
まとめ
がんばって節約するより、流れを整えて上げ足しを減らす。
「扉を閉める/上向き弱風5分/窓の漏れを潰す」。これだけで、同じ温度でも体感が変わります。
家計に効くのは、派手な我慢より地味な段取りです。**乾いた手で、明るい時間に、一つずつ。**できることから始めてみてくださいね。
少しでも不安を感じたら、無理せず専門家に相談しましょう。毎日使う暖房だからこそ、安全に・快適に・そして賢く冬を過ごしたいものです。
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(執筆者:あおちゃん)

