9歳にもなると子どもが、ちょっとしたことでイライラしたり、こちらの声かけに反発したりすることが増えていませんか?
私も今まさに同じような状況にいて、「どう接したらいいのかな」と日々考えながら向き合っています。
調べてみると、9歳は心の発達が大きく進む時期で、気持ちのコントロールが難しくなる子が多いそうです。家の中で爆発してしまうのも、実は「安心できる場所だから出せる感情」なのかもしれません。
この記事では、9歳前後の特に男の子に見られるイライラの理由や、家庭でできる関わり方のコツ、そして親の気持ちを軽くするヒントをまとめています。
9歳の男の子がイライラするのはどうして?

子どもが毎日のようにイライラしていると、つい「どうしちゃったんだろう?」と悩んでしまいますよね。
でもこの時期のイライラには、きちんと理由があることが多いようです。まずはその背景から見ていきましょう。
▪️9歳ごろに起こりやすい心の変化〜9歳の壁〜
9歳ごろは、ぐんと心が成長する時期だといわれています。
急に「自分ってどんな人なんだろう」と周りと比べるようになり、できる・できないが気になりやすくなるようです。
この『自分を見る目」が育つことは良いことなのですが、その分、傷つきやすさや不安も大きくなると言われています。
その状態をよく「9歳の壁」と呼び、気持ちが不安定になりやすい時期とされています。

私の周りでも、「急に自信をなくして落ち込む」「以前より怒りっぽくなった」という声を聞きます。
本人も心の変化についていけず、イライラという形で出てしまうことがあるのだと思います。
▪️小さな反抗(中間反抗期)が増える時期の特徴
9歳前後には、幼児期と思春期の『間』にある小さな反抗期が訪れる子もいるようです。
一般的には「中間反抗期」と呼ばれ、親の言葉に反発したり、素直に動けなくなったりすることがあります。例えば…、
- 口答えが増える
- ちょっとした注意でふてくされる
- 「自分で決めたい」という気持ちが強くなる など
こうした変化は珍しいものではなく、成長の一つの過程とされます。

親としては戸惑うこともありますが、「そういう時期なんだ」と知っておくだけで少し心が軽くなる気がしますよね。
▪️怒りっぽさの中に見える「成長のサイン」
イライラや怒りっぽさは、一見「悪い変化」に見えてしまいますよね。私も子どもが荒い言い方をすると、つい心配になってしまいます。
けれど、専門家の方々の情報を読むと、これは「自分の気持ちを外に出せるようになってきた」という成長の一面でもあるそうです。
気持ちを抑え込まずに表現できるようになったことは、実はとても大切なステップ。
もちろん、乱暴な言い方を放っておくわけにはいきませんが、「感情を出せているんだな」と受け止める視点も持っておくと、親子の関係が少し楽になると思いませんか?
家庭でよくあるイライラのパターンとは?

家の中で子どもがイライラしていると、「また始まった…」とつい不安になることがありますよね。
でもその行動には、子どもなりの理由が隠れていることが多いように感じます。ここでは、家庭でよく見られる「イライラの出方」を整理してみます。
▪️言われると反発したくなる気持ち
「宿題しなさい」「早くお風呂入って!」
この言葉に、急に反発するようになる時期があります。
9歳ごろは「自分で決めたい」という思いが強くなり、親からの指示が否定されたように感じてしまうことがあるようです。
本当はやるべきことがわかっていても、タイミングを決められると素直に動けなくなる…そんな様子が見られやすくなります。

私の家でも、いつも通りの声かけで急に怒り出す日があり、「今日は地雷を踏んだのかな」と戸惑うほど。
けれど、子どもの中では「自分のペースを大事にしたい」という気持ちが育っているのだと思うと、少し理解しやすくなりました。
▪️学校や友だち関係の疲れを家で出してしまう
学校での出来事は、子どもにとってとても大きな影響があります。
9歳くらいになると、友達関係の複雑さが増え、ちょっとした言葉で落ち込んだり、うまくいかないことでストレスをためこむことがあります。
その気持ちをうまく言語化できず、家で爆発してしまうことも珍しくありません。
「ただいま」の直後から不機嫌だったり、夕方になると急に荒れたように見える日は、学校で何かあったのかもしれません。

私も息子が帰宅直後にイライラしているときは、「今日なにかあった?」と聞く前に、おやつを出してそっとしておくことが多いです。
落ち着いてから話してくれることも少なくありませんよ。
▪️気持ちをうまく伝えられないもどかしさ
9歳の頃は、自分の気持ちが以前よりはっきりしてくるのに、それを言葉で伝える力はまだ追いついていないようです。
そのギャップが「もどかしさ」となり、イライラに繋がってしまうことがあります。
例えば…、
- 「本当はこうしてほしい」
- 「うまく説明できない」
- 「伝わらないのが悔しい」
こうした気持ちを抱えながら、どう表現していいのかわからず怒りに見えるケースも多いようです。
親としてはつい「ちゃんと話して」と言いたくなりますが、言葉にできない気持ちを抱えている時期なんだと知っておくと、子どもの態度に振り回されすぎずにすみます。
親としてできる「イライラ」への対応のコツ

子どものイライラに振り回されてしまうと、親のほうも心が疲れてしまいますよね。
完璧に対応する必要はありませんが、ちょっとしたコツを知っておくと、毎日のやり取りがぐっと楽になりますよ。
▪️言い方を変えるだけでラクになる声かけ
イライラしやすい時期の子どもには、まず『否定されていない』と感じられる関わりが大切だと言われます。
とくに効果的と言われているのが、よく紹介される「指示出しゼロ」の声かけです。
「指示出しゼロ」とは、
命令ではなく、“今の子どもの様子をそのまま実況する”という関わり方の一つです。
たとえば…、
❌️「早く宿題しなさい」
ではなく、
⭕️「今、休憩してるんだね。ちょっと疲れたのかな」
など、まずは子どもの行動をそのまま受け止める言葉を使う方法です。
すると、子どもはせかされていない安心感が生まれやすく、次の行動に自分で切り替えやすくなると言われています。

私自身も、怒ってしまいそうなときほど「実況」だと思って声を出すと、不思議とトゲのない会話になりやすく、子どもも落ち着くのを感じています。
▪️小さな『できた』を一緒に見つける
9歳ごろは、自分が思うようにできない場面が増えて、自己肯定感が揺れやすい時期だと感じます。
だからこそ、「できた!」を積み重ねる工夫がとても大切になります。
- 「昨日より早く支度できたね」
- 「自分で考えて動けてたね」
- 「あの時の優しい声がけ、すごく良かったよ」
こうした『小さな成長』を細かく伝えていくと、子ども自身が落ち着きやすくなります。
完璧を求めるのではなく、ほんの少しの進歩を見つけてあげるだけで十分です。

知人の家では、寝る前に一言だけ「今日よかったこと」を伝えるようにしているそうです。
「今日は自分で宿題始められてよかったね」
みたいな短い言葉でも、その日の気持ちがふっと満たされることがあるみたいです。
▪️話したくなるまでそっと待つ距離感
イライラしている子どもを前にすると、つい「何があったの?」「言い方が乱暴でしょ!」と口が出てしまいますよね。
でも、気持ちが高ぶっているときほど、子どもは『話したくない』ことが多いように感じます。
そんなときは、無理に聞き出そうとせず、
「話したくなったら教えてね」
と、安心できる距離感を作ってあげるのが良いこともあります。
見守りながら、
- 好きなおやつを静かに出しておく
- いつも通りの家事をしながらそばにいる
- 気持ちが落ち着いた頃に「大丈夫?」と声をかける
こんな『距離感』が、子どもにとっては心地よい場合も多いようです。

私の経験では、怒りのピークを過ぎたあとにポツリと本音を話してくれることが多く、「ちゃんと待っていてよかった」と思う瞬間があります。
親の気持ちを軽くするためにできること

子どものイライラに向き合うのは、思っている以上にエネルギーを使いますよね。
親だって人間ですから、気持ちが限界に近づく日もあります。
まずは『親の心』も大切にしながら、この時期を乗り越えられるような視点をまとめました。
▪️イライラに振り回されないための心の置き方
子どもが感情的になると、どうしても親の心も引っ張られてしまいます。「また怒ってる…」「どうしたらいいの?」と気持ちがざわつくのは当然です。
そんなときに私が意識しているのは、
「今の反応は『成長の途中』だから起きている」
と、一度立ち止まって思い直すことです。
親が落ち着こうとするとき、深呼吸なども一つの手段ですが、「こういう日もあるよね」とひとつ視点をずらせるだけで、気持ちに少し余裕が生まれます。
例えば…、
- 「今は説明できないほど混乱しているだけかも」
- 「この態度も成長の一部なんだよね」
- 「落ち着いたら話せるようになるはず」
こんなふうに考えるだけで、衝突しそうな気持ちがすっと落ち着きます。
▪️家以外の場所で気持ちを切り替える
家庭だけで抱え込むと、どうしても煮詰まってしまうことがあります。
そんな時は、家以外の『安心できる場所』や『息抜きの習慣』 を持っておくと、気持ちの面で随分と楽になります。
たとえば…、
- 習い事や地域のクラブ活動に参加する
- 図書館・児童館などの静かな居場所に行く
- 気の合う友達との遊び時間を持つ
- 親自身もリフレッシュ(散歩・買い物・カフェ時間など)する
子どもにとっても、家庭とは違う空気の中で気持ちを切り替えることで落ち着く場合がありますし、親にとっても一度距離を置くことで視野が広がります。
▪️困ったときはまわりに頼る選択肢を持つ
親子だけで抱えきれないと感じる日が続く場合は、下記のような外部のサポートに頼ることも選択肢にいれてみてください。
違う視点が入ることで、状況を整理したり、安心材料を得られたりすることも多いです。
- 学校の先生
- 学童のスタッフ
- 相談窓口(自治体や子育て支援センター)
- 医療機関
「相談するほどのことじゃない」と思うかもしれませんが、気軽に話してみるだけでも心の負担が軽くなります。

私自身も、先生に「最近家ではこんな様子で…」と話したことで、学校の様子を教えていただけたり、うちだけじゃないと知ったりして、とても安心した経験があります。
親が少しでも心穏やかでいられることで、子どもにも良い影響があると思います。遠慮せずに頼れるところは頼っていきたいものですよね。
【まとめ】9歳前後のイライラは成長のための大切なステップ
9歳前後のイライラは、決して『うちの子だけの問題』ではありません。むしろ、心がぐっと成長するこの時期に、多くの家庭で見られる自然な変化だと言われています。
子どもは自分でも気持ちの扱い方がわからず、もどかしさや不安がイライラとして表に出てしまうことがあります。
そんな時期だからこそ、親は「どうしてこんなに反発するの?」と戸惑ったり、時には落ち込んでしまうこともありますよね。私自身も同じように悩んだりするので、その気持ちはとてもよくわかります。
でも、少しずつ理解していくと、見え方が変わってくることもあります。
- イライラの裏側には、成長のサインや心の変化が隠れていること。
- 完璧に対応できなくても、『少し話を聞く』『小さな成功を褒める』『親も休む』といった小さな積み重ねが、親子の気持ちを落ち着かせてくれるものなんだと感じています。
この時期がずっと続くわけではなく、子どもが自分の世界を広げるための大切なステップと考え、
あまり背負い込まず、必要なときは周りにも頼りながら、ゆっくり乗り越えていきましょうね。

(執筆者:yuffy)

