昨今、SNSをきっかけに「国語便覧がおもしろい」と話題になっているのをご存じでしょうか。
第一学習社発行の『カラー版 新国語便覧』で「漫画やゲームについて掲載されている」として注目を集め、そこから「大人が読んでもおもしろい」と、出版社も想定外の売れ行きを記録しているそうです。
学校教材として知られる国語便覧ですが、実は大人が今知りたいことが学べたり、思わぬ発見があったり、幅広い知識に触れられたり…と、多くのことがこれ1冊で学べる、「大人の学び直し」に最適なツールなのです。
ここでは、国語便覧には今どんなことが載っているのか、そして「学び直し」にどう活かせるのかを、わかりやすくご紹介します。
なぜ「国語便覧」が学び直しに最適なのか
高校の副教材としてなじみのある「国語便覧」。上記の第一学習社や数研出版など、主に教科書発行会社が制作するこの資料集には、学び直しに最適な4つの強みがあります。
幅広い知識がコンパクトにまとまっており、コストパフォーマンスが高い
国語の資料集ではありますが、文学や言葉についてだけでなく、歴史、地理、文化、経済、生活など、実に幅広いジャンルの内容が掲載されています。
学校教材であるため、専門家による正確な知識がフラットな視点で扱われているうえ、これら、さまざまな学びにつながる価値ある情報が、たった1冊の本にギュッとまとめられています。
最近のものは各社、500ページ超のオールカラーにもかかわらず、教材という性質上、破格の税込1000円前後で販売されています。
情報が体系的に整理されている
国語便覧では、情報が「点」としてではなく「つながり」として理解できるよう、体系的に整理されています。例えば、
- 各文学作品・作家の知識が得られるだけでなく、作家の人物相関図などから関係性をつかむことができる。
- 平安文学をより深く理解するための背景知識として、当時の貴族の住まいや服装、生活などについても解説されている。
といったように、知識が自然に広がる構成になっています。
ビジュアルの力で楽しく、理解しやすい
文字ばかりではなく、カラー写真や図解、表など視覚的な情報が豊富な点も魅力です。
読むだけでなく、見てさっと理解できるので、図鑑のように眺めながら楽しむこともできます。
「情報を選び取り、自分で考える力」が養える
子どもにも大人にも言えることですが、便利な動画や短い要約があふれる今だからこそ、能動的に幅広い知識に触れられる体験は貴重です。
「自分で読み、考え、情報を整理したり選び取ったりしながら知識を獲得する」経験によって、「考える力」を養うことができます。
今、「国語便覧」で学べること ― 活用法&楽しみ方ガイド

文学作品のガイドブックとして活用
古今東西の名作文学のあらすじや作家紹介などがコンパクトに整理されているので、文学作品のガイドブックとしても優秀です。
興味のある作品や作家を見つければ、読書の幅がぐんと広がります。
社会で役立つ知識の学び直し
最近の国語便覧には、
- 手紙・メール・履歴書・志望理由書の書き方
- 敬語の使い方
- 情報の集め方
- 発想の整理法
- スピーチやプレゼンテーションの仕方
- コミュニケーションスキル
など、仕事や生活で即活かせる内容が掲載されており、大人が読んでも役立つ情報満載です。
これらを再確認したり、知識のアップデートに利用したりできるでしょう。
(私も、「発想の整理法」について読み、早速仕事でアイディアを出す際の参考にしています)
日本文化の教養を深める
例えば、
- 年中行事
- 四季を代表する植物・生き物
- 文学作品の舞台となった日本各地の案内
- 神社仏閣や仏像
などについて、写真や図版とともに学ぶことができます。
目で見て楽しみながら教養を深められるのは、便覧ならではの魅力です。
動画などで関連する知識をさらに広げる
掲載内容に関連する動画や音声、Webリンクなどが用意されているものも多く、500ページを超える情報に加えて、さらに学びを広げることができます。
最新カルチャーについて知り、コミュニケーションのきっかけに
話題になった第一学習社の便覧では、「文学とメディアミックス」として、漫画やゲーム、アニメなどにも触れています。
こういった内容をきっかけに、お子さんと一緒に本を見ながら話をしてみるのも楽しいかもしれません。
手に入れるには?
もし、ご自宅の押し入れに昔の便覧が眠っているなら、ぜひそれを開いてみてください。
懐かしさとともに、意外な発見があるかもしれません。
ただ、最近の国語便覧は内容がさらに充実しているので、新しいものを購入するのもおすすめです。
もし購入したい場合は、書店の店頭や取り寄せで入手するか、「学参ドットコム」や「Amazon」などの通販サイトで手に入れることもできます(在庫状況はご確認ください)。
まとめ
タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスにすぐれた一級の教養書、それが「国語便覧」です。
私も最新の便覧を見て、「メールの仕方やプレゼンの仕方まで載っているのか」と驚き、美しい写真やわかりやすい図解にひかれて、そのおもしろさに夢中で読み進めてしまいました。
●改訂版 プレミアムカラー国語便覧(数研出版)
仕事や家事、育児など、忙しい毎日の中でも、隙間時間に「国語便覧」を広げてみれば、それが「学び直し」の入り口になり、人生をより豊かにする助けになってくれるかもしれません。
(執筆者:おかとも)

