育休の終わりが近づくと、急に胸がぎゅっとなることがあります。
「こんなにずっと一緒にいられる毎日は、もう戻ってこないかもしれない」
「保育園で泣いてしまうんじゃないか」
「仕事が始まったら、今みたいにゆっくり抱っこできないかも」
頭では、復職が必要だとわかっている。
働くことも大切だとわかっている。
それでも寂しい。涙が出る。そんな自分に戸惑うママは少なくありません。
それだけ、今の毎日がかけがえのない時間だったということです。
だからまずは、寂しいと思う自分を責めないこと。
そしてそのうえで、復職後の毎日に気持ちよく入っていけるように、今のうちに心と暮らしを少し整えておくことが大切です。
この記事では、育休が終わる寂しさに寄り添いながら、復職後も親子時間を守るための工夫をお伝えします。
育休が終わるのが寂しい…まずはその気持ちを否定しない

育休が終わるのが寂しいのは、「仕事が嫌だから」だけではありません。
本当につらいのは、今の親子の濃い時間が終わることですよね。
たとえば、こんな日常です。
- 朝起きてすぐ顔を見られる
- お昼寝の寝顔をそばで見守れる
- 泣いたらすぐ抱っこできる
- 小さな成長をその場で見逃さずにいられる
そんな毎日が少しずつ変わっていく。
その変化がさみしくて、怖いのは自然なことです。
しかも復職前は、寂しさだけでは終わりません。
その先には、こんな不安も見えてきます。
- 朝の支度はちゃんと回るかな
- 保育園の送迎と仕事を両立できるかな
- 帰宅後、家事と育児でパンクしないかな
- 子どもと向き合う余裕は残るかな
つまり、つらいのは「離れる寂しさ」と「これからの生活への不安」が同時にやってくるからです。
だからこそ必要なのは、「早く前向きにならなきゃ」と気持ちを押し込めることではありません。
まずは、
寂しいのは当たり前
不安になるのも当然
と認めてあげること。
それだけでも、気持ちの力みは少しやわらぎます。
復職後のつらさを減らすカギ【帰宅後のバタバタを減らして親子時間を守る】

復職後にいちばん削られやすいのは、実は親子で気持ちよく過ごす時間です。
仕事が終わってお迎えに行って、帰宅したらすぐに
- 荷物を下ろす
- 連絡帳を確認する
- ごはんの準備をする
- 洗濯や片づけをする
- お風呂に入れる
- 寝かしつける
と、夕方から夜はあっという間に過ぎていきます。
この時間が毎日バタバタだと、
「せっかく会えたのに、ちゃんと向き合えなかった」
という気持ちが積み重なりやすくなります。
だから復職前に考えておきたいのは、どうすれば帰宅後すぐ家事モードに入らずに済むかです。
玄関の置き場を整えるだけで、帰宅後の焦りはかなり減る
「玄関の乱れ=家全体の乱れ」という声もあるくらい、玄関を整えるのは大切。
実際、帰宅後にバッグや上着の置き場が決まっていないと、
「とりあえず置き」が増えて、玄関だけでなくリビングやテーブルまで散らかりやすくなります。
それは性格のせいではなく、置き場と動線が決まっていないだけかもしれません。
復職前に作っておきたいのは、玄関まわりの3大定位置です。
1. 保育園バッグの定位置
フックでも大きめのカゴでもOKです。
大事なのは、帰宅してすぐ迷わず置けること。
2. 上着掛け+連絡帳の一時置き場
翌朝また使う物を、ひとまず集められる場所を作ります。
3. 子どもの靴下や小物用の浅いカゴ
小さい物の行方不明を防ぐだけで、朝の探し物が減ります。
おすすめは、復職前の1週間で
荷物を下ろす→手洗い→リビングへ行く
という流れを一度試してみることです。
この流れができるだけで、帰宅後の
「バッグどこ置く?」
「連絡帳どこだっけ?」
「上着そのへんに置かないで!」
が減ります。
こうすると、帰宅後すぐにぎゅっと抱っこする時間を取りやすくなります。
夕方の家事は、朝に少しだけ前倒ししておく
復職後の夕方は、やることを増やすより、減らす発想が大切です。
フルタイム復職したママたちの声でも、
朝のうちに夕食をかなり仕込んでいる家庭は少なくありません。
たとえば、
- 朝のうちに夕食の下ごしらえをしておく
- 味付けまで済ませて、帰宅後は温めるだけにする
- レンジで出せるメニューを常備しておく
- 洗濯は夜干して、朝取り込む流れにする
ここで大事なのは、完璧な作り置きではありません。
「帰宅後に包丁とまな板を出さなくていい」だけでも、かなり違います。
夕方の15分〜30分は、本当に大きいです。
その時間が空くと、
- 玄関でまず抱っこできる
- ソファで少し話ができる
- ごはん前に一緒に絵本を読める
- 子どもの気持ちが落ち着いてから家事に入れる
ようになります。
復職後の親子時間は、長さだけではありません。
先に確保されているかどうかで、満足度が大きく変わります。とで、気持ちの満足度はかなり変わります。
おうち時間を濃くする小さな工夫=復職後の心の支え

復職前にできる準備は、動線や家事だけではありません。
家の中に、親子のつながりを感じられる小さな仕掛けを作っておくのもおすすめです。
写真コーナーを作る
たとえば、リビングの一角にお気に入りの写真を飾るだけでも十分です。
- 育休中に撮った笑顔の写真
- 何気ない日常の一枚
- 小さな手や寝顔の記録
- 成長を感じた思い出の写真
毎日目に入る場所にあると、
「この時間はちゃんと積み重なってきたんだ」
と感じられます。
そこに小さなメモスペースを作って、
「今日の保育園エピソード」
を一言書けるようにしておくのもおすすめです。
離れている時間があっても、家に帰ったときに
今日もちゃんとつながっていた
と思える場所になります。
帰宅後や寝る前の定番を決める
親子時間は、長さよりも繰り返しが支えになることがあります。
たとえば、
- 玄関で30秒ぎゅっとする
- ソファで3分だけ今日の話を聞く
- 寝る前に1分ぎゅっとする
のくらい短くても十分です。
ポイントは、長くやることではなく、
毎日同じ流れでつながること。
「今日は何もできなかった」ではなく、
「短かったけど、今日もちゃんとつながれた」
と思えるだけで、ママの心もかなり違います。
完璧な家事より、余白を優先する
復職後は、家を完璧に整えるより、親子で笑える余白を残す方が大切な時期です。
- 洗濯物は畳めなくてもいい日がある
- ごはんが簡単でもいい日がある
- 片づけは明日に回していい日がある
そうやって暮らしのハードルを少し下げることは、手抜きではありません。
大切な時間を守るための調整です。
復職は「ママ自身の時間や気持ち」が戻ってくる
ここは、とても大切にしたい視点です。
育休が終わるときは、どうしても
「子どもと離れる」
「今の時間がなくなる」
という喪失感に目が向きます。
でも復職には、それだけではない面もあります。
たとえば、
- 一人で考える時間が持てる
- 大人同士の会話が増える
- 仕事を通じて新しい刺激を受けられる
- 子どものためだけではない達成感が戻る
- 「母」だけではない自分を思い出せる
子どもを大切に思うことと、
自分自身の人生や成長も大切にすることは、
どちらか一方ではなく、両方あっていいものです。
だからこそ、喪失感や忙しさで毎日がつぶれてしまわないように、先に暮らしを整えておく意味があります。
- 玄関の定位置を作る
- 夕方の家事を前倒しする
- 写真コーナーを作る
- 3分抱っこを習慣にする
こうした小さな工夫は、親子時間を守るだけでなく、ママ自身が疲れ果てずに復職のよさを受け取る土台にもなります。
まとめ
育休が終わるのが寂しいのは、それだけ子どもとの時間がかけがえのないものだったからです。
その気持ちは、無理に消さなくて大丈夫です。
でも、復職は大切なものを失うだけの出来事ではありません。
- 親子の時間を別の形で深めていくこと
- 帰宅後の時間をより大切に使うこと
- ママ自身の時間や刺激を取り戻すこと
そんな新しい始まりでもあります。
そのために、復職前にしておきたいことはシンプルです。
- 玄関にバッグ・上着・小物の定位置を作る
- 帰宅ルーティンを1週間試してみる
- 夕方の家事を朝に少し前倒しする
- 写真や手形を飾る小さなコーナーを作る
- 帰宅後の3分抱っこを定番にする
- 家事の完成度より、親子時間の余白を優先する
寂しさがあるままでも大丈夫です。
その気持ちごと抱えながら、親子の時間も、自分の時間も、新しい形で守っていけます。
まずは今日、玄関にひとつカゴを置くところから始めてみてくださいね。
(執筆者:あい)

